デヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』より、レア・セドゥの新たな場面写真と監督からのコメントが到着した。
【写真】カンヌを騒然とさせた『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』フォトギャラリー
本作は、『クラッシュ』『イグジステンズ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』などで知られ、数々の受賞歴とともに物議をかもしてきた映画作家クローネンバーグの最新作。
主演は『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセン。自身のカラダから臓器を生み出すアーティスト、ソールを演じる。パートナーのカプリースには、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥ。2人を監視する政府機関のティムリンに、『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートが扮する。
クローネンバーグ監督8年ぶりの最新作となる本作で、ヴィゴ・モーテンセン演じるソールのパートナー・カプリースとして圧倒的な存在感を放つレア・セドゥだが、もともとは別の役のオファーを受けていた。
クローネンバーグ監督は、「カプリース役の候補となっていた何人かの女優と話をしていた時、脚本を読んで本作への参加に歓喜したレアからカプリース役をやりたいと提案されました。しばらく考えて、なんて名案なんだ!と思い、そうしてレアをカプリース役に、クリステンをティムリン役に決めました。年齢は近いものの、出身も性格も異なる二人の間に、興味深い化学反応が生まれていました。キャスティングの神髄は、主役一人が全てではなく、その周りを形成する存在が重要だと改めて実感しました」と、この素晴らしいキャスティングはレアからの提案だったことを明かす。
レアの演技に関して監督は、「レアはこの役に素晴らしい知性と教養をもたらしてくれました。私が信じていた通り、彼女の圧倒的なセンスがカプリースというキャラクターを大きく変えてくれました。
また、本作の公開に先駆け、クローネンバーグ監督の旧作が上映・放送される。名作12本を月替わりで上映する特集上映プロジェクト「12ヵ月のシネマリレー」では、プロジェクトを締めくくる第12弾として『裸のランチ 4Kレストア版』を7月7日より上映中だ。第57回NY映画批評家協会賞最優秀脚本賞・最優秀助演女優賞、第26回全米批評家協会賞最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞した同作は、映像化不可能と言われたW・S・バロウズの代表作を映画化したカルト的人気を誇る問題作。バロウズ自身の半生を盛り込み、大胆な脚色と鮮烈な想像力で描く。
BS10スターチャンネルでは、8月・9月にクローネンバーグ監督特集を予定。『クラッシュ(1996)』『シーバース/人喰い生物の島』『裸のランチ』『危険なメソッド』を放送する。Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX」では、クローネンバーグ監督作『シーバース/人喰い生物の島』『スキャナーズ』『裸のランチ』『危険なメソッド』『ファイヤーボール』『ザ・ブルード/怒りのメタファー』『戦慄の絆』を配信中だ。
映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』は、8月18日より全国公開。