実写映画『バービー』の公開を前に、昨年からピンクを基調としたファッション「バービーコア」がトレンドに。華麗なる装いで注目を集めるイギリス王室のキャサリン妃も、ファッショニスタとしてこの流行をキャッチしてか、ここ最近さまざまな場面でピンクルックを披露してきた。

そんな妃の「バービーコア」モーメントをまとめてご紹介!

【写真】キャサリン妃の着回しテクが光る ベビーピンクのスーツスタイル

■ハンサムなパンツスーツをキッチュな「バービーコア」に着回し

 昨年6月、ウィリアム王子と共に2021年に立ち上げた「ロイヤル・ファウンデーション・センター・フォー・アーリー・チャイルドフッド(Royal Foundation Centre for Early Childhood)」の代表として、イギリスの保健大臣サジド・ジャビドや、子ども・家族担当大臣のウィル・クインスとビジネスミーティングを行ったキャサリン妃。普段のエレガントな印象とは一味違い、ここではお気に入りブランドとして知られるアレキサンダー・マックイーンから、ピンクのパンツスーツをチョイス。足元にはエミー・ロンドンのヌードピンクのパンプスを合わせ、レザー製フォルダーを手にしてハンサムクールなコーデで会合に挑んだ。

 着回しテクでも定評のあるキャサリン妃は、今年5月の公務でこのスーツをキッチュなコーデに変身。白いインナーに代わり、この日はスーツと同色のブラウスをチョイスし、カミラ・エルフィックのパールがあしらわれた大振りのバックルが目を引く白いベルトをコーデ。足元にはジャンビト ロッシの白いパンプス、耳元にはマリア・ブラックの白いパールのイヤリングをプラスして、白とピンクのポップな「バービーコア」を実現させた。

■オケージョンにはダスティ&シャイニングなピンクでエレガントに

 ピンクといっても、その色合いや質感はさまざま。昨年、ウィリアム皇太子と共にカリブ海の英連邦加盟国3ヵ国を公式訪問したキャサリン妃は、ベリーズの歓迎レセプションで、ザ・ヴァンパイアズ・ワイフのメタリックなピンクのドレスをチョイス。ボディラインに沿うようなマーメイドラインにボリュームあるラッフル袖が美しく、キャサリン妃の魅力を引き立てていると話題になった。

 さらに今年6月、チャールズ国王の代理としてウィリアム皇太子と共にヨルダン王室のフセイン皇太子とラジワ妃の結婚式に出席した際は、エリー・サーブによるダスティピンクのロングスリーブドレスで参列。ハイネックの襟元からボディにかけて、リボン刺繍が施された繊細なデザインで、袖やウエストにはふんだんにドレープが寄せられ、ロイヤルウエディングらしく控えめながらエレガントな印象を与えた。

 式後の披露宴では、ジェニー・パッカムによるスパンコールがきらびやかなピンクのドレスにチェンジ。
ロイヤルファミリーオーダーと呼ばれる黄色い徽(き)章と紺色のサッシュを纏い、エリザベス女王もかつて身に着けたグレビル・シャンデリア・イヤリングをプラスして、結婚式のエレガントでコンサバティブな印象から一転、より華やかな装いでヨルダン王室のおめでたい瞬間を祝った。

■キッズと一緒のときは、キュートなピンクで活発さを前面に

 9歳のジョージ王子と8歳のシャーロット王女、5歳のルイ王子と3人の子どものママという顔も持つキャサリン妃は、子どもたちと一緒に活動するイベントもお手の物。5月には、ロンドンで開催された王立園芸協会主催のチェルシー・フラワー・ショーをサプライズで訪問し、10の小学校から参加した子どもたちと交流した。この日は、ME+EMによるピンクのシルク地のシャツワンピースに、リーフモチーフのイヤリングとベージュのレースアップパンプスをコーデし、活発な雰囲気を演出。子どもたちのためのピクニックや昆虫採集、自家栽培、ガーデニングが人の生活に与える影響を学ぶアクティビティなどに参加し、一緒に楽しんだ。

 この6月には、妃がパトロンを務めるロンドンのヴィクトリア&アルバート子供博物館のリニューアルオープンを記念して、同館を訪問。ビューロ・ロンドンのペールピンクのワンピースをチョイスし、足元にはバービーを思わせる白いパンプスを合わせ、ドールのようなコーデを披露した。この日は新しい展示を見学したほか、小学生らと交流し、ハグをするなど親しみやすい魅力を発揮。小学生から年齢を聞かれ、同館の対象年齢から外れていることに触れて「41歳よ。シー…誰にも言わないで」と返したことも注目を集めた。

 この夏まだまだ注目の「バービーコア」。妃のスタイルも参考に取り入れてみては?(文:寺井多恵)

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