4日に36歳の誕生日を迎えたのは、“アジアのプリンス”の異名を持つ韓流スター、チャン・グンソク。日本では“グンちゃん”の愛称で親しまれ、今も根強い人気を誇る。

今回は、アラフォーに突入した彼の過去から芸能活動復帰後の活躍を見てみよう!

【写真】アラフォーになっても相変わらず「美男ですね!」チャン・グンソク近影オフショット

■『美男ですね』で日本人気が大爆発!

 1987年生まれのグンソクが芸能活動をスタートしたのは5歳の頃。子ども服カタログのモデルとしてデビューし、以降は子役モデルとしてキャリアを重ねていく。その後、90年代後半からは俳優としての活動も開始し、テレビドラマにも出演。00年代に入るとテレビCMやラジオ番組のパーソナリティを務めるなどメディアでの露出も増えていくと、06年に出演したテレビドラマ『ファン・ジニ』で主人公の初恋相手を演じ、韓国で高い知名度を得ていく。またグンソクは同年に日本で公開されたホラー映画『着信アリ Final』にも出演。黒木メイサふんするヒロイン・えみりのボーイフレンド・ジヌを演じた。


 以降も俳優としてさまざまなテレビドラマや映画に出演して存在感を放ってきたグンソク。そんな彼の日本での人気を確固たるものにしたのが09年に韓国で放送され、日本では翌年にオンエアされた『美男ですね』だ。このドラマでグンソクは、劇中に登場する大人気イケメンバンド「A.N.JELL」のリーダーでギター&ボーカルを務めるテギョンを好演。180cmを超える高身長と甘いマスクでグループ屈指の人気メンバー・テギョンになりきり、これまでのキャリアで培われた演技力で傲慢かつ神経質なドSキャラを体現してみせた。

 『美男ですね』が日本でもヒットし、グンソクが俳優として大ブレイクを果たすと、日本語の公式ファンサイトが開設。そして日本国内で歌手デビューし、2011年には東京ドームでの単独公演を成功させる。
さらに高い語学力を駆使してバラエティ番組にも進出。日本語でのトークでファンを喜ばせた。

■双極性障害の公表・兵役を経て…2021年ついに復活

 その後も、韓国と日本を中心に俳優としてキャリアを重ね、歌手としてもおう盛に楽曲のリリースやコンサート、ファンミーティングなどの活動を展開。そんな中、人気も絶頂だった2018年に自身が双極性障害であることを公表。その直後、社会服務要員として軍以外の公的機関の仕事に従事するため芸能活動を休止するに至る。

 2年間の兵役と除隊後の休養が明けた2021年3月。
ファンのために制作した楽曲「Star」をデジタルシングルとしてリリース。さらに5月には約4年半ぶりとなるCDシングル「Emotion」を発売し、本格的にアーティスト活動を再開させる。「Emotion」は軽快なギターサウンドをフィーチャーしたミディアムテンポのポップ・ナンバー。MVにはグンソク本人が出演し、落ち着いた大人のたたずまいや無邪気な笑顔など、さまざまな表情を見せてファンを喜ばせた。

 その翌年に来日し、4年4ヵ月ぶりとなるファンミーティング「2022 チャン・グンソク FAN MEETING “We will meet Again”」を都内で開催。イベントでは日本のファンの前で「Star」を熱唱したほか、自筆の手紙を朗読し集まったファンの涙を誘った。


 そして同年には、日本のバラエティ番組に出演。『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系/毎週金曜21時58分)では、共演した松本人志や麒麟・川島明、千鳥・大悟、ウエンツ瑛士らに「日本でおすすめのデートスポットはどこですか?」と質問。さらに「実は13、4年前に、日本の女の子と付き合ったことがありまして…」と打ち明け、当時のデートでのほろ苦い思い出を赤裸々に語っていた。

■今年は俳優活動も再開! ヒゲ姿で新境地開拓

 そして2023年、ファン待望の俳優復帰作となる主演ドラマ『餌<ミッキ>』が韓国で4月にスタート。日本でも6月にオンエアされると、ダークな物語と無精ヒゲを生やしたグンソクのワイルドな風ぼうも相まって、日本のSNSにも「新境地開拓だね」「演技に痺れました~」「ぜひ続編を」などの声が寄せられた。

 ドラマ『餌<ミッキ>』は、韓国史上最大の詐欺事件と謎めいた連続殺人事件が交錯するクライム・サスペンス。
グンソクが演じるのは企業訴訟専門の弁護士という異色の経歴を持つ刑事・ドハン。本作でグンソクは、トレードマークとも言える笑顔を封印し、抑制された芝居で影のある刑事を熱演。劇中ではバイクに乗ってハードなアクションも披露し、スリルに満ちたドラマの世界観に貢献している。

 30代の半ばに突入し俳優、歌手として表現の円熟期に入りつつチャン・グンソク。彼が次はどんな作品でファンを驚かせてくれるのか、その活動から目が離せない。(文:スズキヒロシ)

引用:「チャン・グンソク」インスタグラム(@_asia_prince_jks)