三部けいによる漫画『夢で見たあの子のために』が、俳優の板垣瑞生桜井日奈子で実写ドラマ化され、NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」にて、8月29日より独占配信されることが決定した。

【写真】板垣瑞生が1人2役で双子の兄と弟に ドラマ『夢で見たあの子のために』ビジュアルポスター

 本作は、幼少期に両親を惨殺し、双子の兄・一登を連れ去った犯人に”復讐”するためだけに生きてきた中條千里が、その犯人とされる腕に「火」の傷がある男・通称「火の男」を幼馴染の恵南や刑事の若園と探し出し、事件の真相を追い復讐を果たそうとするクライムサスペンス。



 Leminoオリジナル作品の本ドラマ、主演は板垣が務め、1人2役で双子の兄と弟を演じ分ける。ヒロインの恵南役を演じるのは桜井。刑事の若園役には野村周平、千里の父親・勇士役には戸次重幸と、実力派の豪華俳優陣が出演。

 監督を務めるのは、『HiGH&LOW THE MOVIE 2&3』や連続ドラマ『君と世界が終わる日に』の中茎強。ホラー映画『牛首村』や『犬鳴村』などを手掛ける脚本家・保坂大輔とのタッグで、『僕だけがいない街』の作者・三部の作品を実写化し、ダーク&スリリングで謎に満ちた世界観に引き込まれるドラマを展開する。

 出演に際し板垣は、「僕は今まで1つの作品で2人の人物を演じたことがなく、とても難しい役でしたが毎日試行錯誤しながら臨ませていただきました。
自分のアイデアと現場の皆さんのアイデアを出し合って新しい映像のギミック、表現を見せられる双子の役が生まれたと思います。原作ファンの方にも原作通りのシーンがドラマの映像表現でリアルに表現できていると体感していただけると思います!」とアピール。

 桜井も「久しぶりの高校生役で、撮影といえど青春をしたと思う瞬間が幾つもあって、改めてこの作品に出会えて良かったと思います。毎話衝撃の事実が明らかになるので、配信を楽しみに待っていただけると嬉しいです」とコメント。

 野村は、自身の役の見た目が原作と違うことに言及。読者に向けて中身は原作通りの若園なので安心して観てもらえたらと語り、戸次も「原作を知る方々にとって私の役は『てことは…』的な役ですが、今年50歳を迎える私にとってはなかなかに大変で、出演が決まってからは、まず柔軟体操から始め、筋トレもして撮影に臨んでいました」と役作りについて明かす。


 原作の三部は、「企画段階からイメージを伝えられていますが、既に原作を読まれた方も読んだ事が無い方も楽しめる作品だと思います。自分もまだロケ見学時の極一部分しか観ていませんので、配信を楽しみにしています!」と述べ、期待をあらわにしている。

 Leminoオリジナルドラマ『夢で見たあの子のために』は、映像配信サービス「Lemino」にて、8月29日より独占配信。毎週火曜日正午に最新話を1週間無料公開。

 ※コメント全文は以下の通り

<コメント全文>

■板垣瑞生(中條千里/一登役)

中條千里役と結城一登役の双子役を演じさせていただきました板垣瑞生です。僕は今まで1つの作品で2人の人物を演じたことがなく、とても難しい役でしたが毎日試行錯誤しながら臨ませていただきました。
自分のアイデアと現場の皆さんのアイデアを出し合って新しい映像のギミック、表現を見せられる双子の役が生まれたと思います。原作ファンの方にも原作通りのシーンがドラマの映像表現でリアルに表現できていると体感していただけると思います!千里と一登、光と影のような2人と、その双子に関わる個性豊かな登場人物達の生き様を是非ドラマでご覧ください

■桜井日奈子(琴川恵南役)

琴川恵南役を演じさせていただきました。恵南は、千里の事を一番近くで理解して支えているキャラクターだと思いました。千里が危険な選択をする時も、本当は止めたいけど、一登を想う千里の気持ちを理解しているから、黙って付いていくし、見守る。でも千里が間違った行動をしたと思った時は、ビンタが炸裂する。勝ち気で男勝りな一面を持つ恵南を演じられて楽しかったです。
千里役の板垣君は人懐っこい方で、クランクインしてすぐに壁は無くなりました。私は人見知りなのでとても助かりました。久しぶりの高校生役で、撮影といえど青春をしたと思う瞬間が幾つもあって、改めてこの作品に出会えて良かったと思います。毎話衝撃の事実が明らかになるので、配信を楽しみに待っていただけると嬉しいです。

■野村周平(若園正恭役)

僕が演じる若園は、見た目も中身も本当に刑事なのか?と思うようなかなり個性的な刑事で、演じていても楽しいですね。その個性のひとつに、若園は常に「派手なスーツ」を着ているのですが、そのトレードマークともなるスーツが猛暑の中の撮影ではかなり暑いです(笑)また、原作の若園は髭が生えていないのですが、ドラマの若園は髭が生えていて、一見すると見た目が少し違うので、原作ファンの方の中にはびっくりされる方もいるのでは?でも中身はちゃんと原作通りの若園なので安心してご覧いただければと思います!

■戸次重幸(結城勇士役)

敬愛する三部けい先生の作品の映像化。
私は三部先生の作品に出演させて頂くのは2作品目ですが、今回の役もまた重要なキャラクターを演じさせていただけて、望外の喜びでした。とは言え、今回の役所は非常に難しく、自分の演技と向き合い、ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返すというのも久々の経験で、刺激的な日々でした。原作を知る方々にとって私の役は「てことは…」的な役ですが、今年50歳を迎える私にとってはなかなかに大変で、出演が決まってからは、まず柔軟体操から始め、筋トレもして撮影に臨んでいました。猛暑のなかの撮影でしたが、キャスト・スタッフ一同並々ならぬ熱意で造り上げた作品です。皆様是非ご覧ください!

■三部けい(原作者)

実写化のお話を頂いた時はとても嬉しく、光栄に感じました。それから暫くの月日を挟み、今年7月某日、撮影を見学させていただきました。
猛暑日にも関わらず、冷房の無いスタジオと屋外で、大勢のスタッフとキャストの皆様が撮影をこなしている姿を見て、作品に臨む熱意に感謝と感動を覚えました。平たく言えば「ありがたいやら申し訳ないやら」という感じです(笑)。真剣ながら明るい雰囲気で、居心地の良い現場でした。漫画を実写化(逆も)する場合、作り手の頭の中で「場面」のビジュアルや、演出面の再構築がされるものです。原作者にとっても「自分には無かった解釈」が見られる事は刺激的で楽しみな部分です。企画段階からイメージを伝えられていますが、既に原作を読まれた方も読んだ事が無い方も楽しめる作品だと思います。自分もまだロケ見学時の極一部分しか観ていませんので、配信を楽しみにしています!