宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』より、場面写真14点が公開に。併せて、キャラクター名とボイスキャストも公式解禁された。



【写真】菅田将暉が演じた“青サギ”、柴咲コウが演じた“キリコ”も 映画『君たちはどう生きるか』場面写真

 宮崎駿監督にとって、10年ぶりとなる長編映画として公開された本作。事前の宣伝がほとんどされなかったにもかかわらず、8月16日までの公開34日間で観客動員数439万人を記録した。

 また、米津玄師による主題歌「地球儀」は、7月17日のリリース当日に各配信サイトで軒並み1位を獲得し、デイリー・リアルタイム両ランキング合わせて25冠を達成。7月26日・8月2日発表の「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」でも2週連続で第1位となり、現在でも各ヒットチャートの上位にランクインし続けている。久石譲による映画のサウンドトラックアルバムも8月9日のリリース当日「Amazonミュージックカテゴリーランキング1位」を獲得。公開1ヵ月後に発売されたパンフレットも、三鷹の森ジブリ美術館公式ECサイトで即日完売するなど、公開から1ヵ月以上経った今も多方面で話題を集めている。


 そして本日、スタジオジブリは本作の場面写真を「常識の範囲でご自由にお使い下さい。」というメッセージとともに解禁。今回解禁となるのは、主人公・眞人をはじめとする登場人物や本編シーンを切り取った、14点の場面写真。併せて、キャラクター名とキャラクターを演じたボイスキャストも公式解禁となった。

 主人公の少年、眞人を演じたのは山時聡真。眞人を異世界へと導く青サギ・サギ男は菅田将暉が演じた。現実世界では眞人が暮らす家の女中であり、異世界では若い姿で眞人を導くキリコには柴咲コウ。
女中仲間には、大竹しのぶ(あいこ役)、竹下景子(いずみ役)、風吹ジュン(うたこ役)、阿川佐和子(えりこ役)という面々がそろった。

 眞人の母の子ども時代の姿であるヒミ役にはあいみょん。ヒミの妹であり、眞人の継母・夏子役には木村佳乃。その夫で眞人の父親・勝一は、『ハウルの動く城』ハウル役以来となるジブリ作品に参加した木村拓哉。“人間が人間となる前の姿”ワラワラの声は滝沢カレン。異世界で大きな権力を持つインコ大王は國村隼が演じている。
ワラワラを食べそこねてけがを負った老ペリカンは小林薫。異世界を作り上げた存在である、眞人の大叔父は火野正平が演じている。

 さらに、本作は外映画祭への出品も続々決定。「第48回トロント国際映画祭」に引き続き、「第71回サン・セバスティアン国際映画祭」、「第61回ニューヨーク映画祭」での上映が発表された。

 サン・セバスティアン国際映画祭は1953年から続いているスペイン最大の映画祭であり、ヨーロッパにおいて、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次いで、重要な映画祭として位置付けられている。そんな本映画祭において、『君たちはどう生きるか』が“邦画としては初めて”、オープニング上映作品に選出。
過去、『千と千尋の神隠し』や『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』が上映されてきたが、オフィシャルセレクションでの上映は今作が初となる。

 ニューヨーク映画祭は1963年から続いており、毎年オスカー候補となる話題作が集まる映画祭として世界中から注目を集めている。そんなニューヨーク映画祭では、「Spotlight」セクションでの上映が決定。過去には『もののけ姫』、『風立ちぬ』が上映された。

 第71回サン・セバスティアン国際映画祭は9月22日から9月30日まで(現地時間)の9日間開催され、オープニング作品の上映は映画祭初日となる9月22日にクルサール国際会議場(Kursaal Auditorium)にて行われる。第61回ニューヨーク映画祭は9月29日から10月15日まで(現地時間)の17日間開催される。


 映画『君たちはどう生きるか』は公開中。

※宮崎駿監督の「崎」は「たつさき」が正式表記。