俳優の船越英一郎が14日、都内で行われた『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』公開&アガサ・クリスティ生誕前夜祭に出席し、危機的状況に瀕している2時間ドラマへの思いを語った。
【写真】名探偵ポアロ風の衣装で登場した船越英一郎
本作は、映画『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続く、アガサ・クリスティ原作、ケネス・ブラナー監督・主演で贈る「名探偵ポアロ」シリーズ最新作。
クリスティ作品の中でも“隠れた名作”と呼ばれる『ハロウィーン・パーティ』をもとにストーリーが構成される。
名探偵ポアロ風の衣装で登場した船越。サスペンスの帝王と呼ばれるだけあり、「正直申し上げまして、映画の中盤に差し掛かる前に『おそらくこの人物が犯人だろうな』と目星がつきました」と得意顔。
さらに船越は「後半に差し掛かってほどないころに、それは確信に変わりました。そして映画の最後は答え合わせとなりますが、この映画は、そこから私の想像もしなかったような真実がもう一つ隠されているんです。とても心地よい裏切られ方をします」とネタバレなしで、映画の魅力を語ると会場からは大きな拍手が巻き起こる。
「さすがサスペンスの帝王」という船越だったが、この日はそんな船越が客席に向かって悲痛の訴えを起こす。船越は「私は長いこと2時間ドラマというのを自分の生業として生きてきて、今日こうやって俳優として活動させてもらっているんです」と前置きをすると、「その2時間ドラマが、どんどん減ってきてしまっています。とうとうほとんど新作を毎週作るということはなくなってしまいました」と現状を伝える。
船越は「2時間ドラマというのは、日本が世界に誇れる文化だと思っているので、それが青色吐息になっていて、何とか食い止めたい。皆さんにお力をいただけたら」と会場に呼びかけていた。
映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は、9月15日公開。
編集部おすすめ