前田敦子、カルーセル麻紀、哀川翔らが出演する三島有紀子監督の最新作『一月の声に歓びを刻め』より、前田敦子演じる“れいこ”が印象的に映し出された本作のメインビジュアルと場面写真18点が解禁された。さらに追加キャストとして坂東龍汰ら7名の出演が発表され、コメントが到着した。
【写真】前田敦子、坂東龍太ら出演! 映画『一月の声に歓びを刻め』場面写真ギャラリー
本作は、『繕い裁つ人』『幼な子われらに生まれ』『Red』などを手がけた三島監督の長編10作目。監督自身が47年間向き合い続ける“ある事件”を本作は、自身が47年間向き合い続けた「ある事件」をモチーフに、自主映画からスタートしたオリジナル企画だ。
八丈島の雄大な海と大地、大阪のエネルギッシュな街と人々、北海道洞爺湖の幻想的な雪の世界を背景に、3人の個性的な役者たちと、方舟をテーマに罪と赦しを繊細な映像で描く本作。性暴力を別々の角度から静かに美しくそしてすさまじく描き、その先を見る者に託した挑戦的な作品に。船でやってきた者を前田敦子、船を待つ者を哀川翔、そして、船で向かう者をカルーセル麻紀が演じる。
メインビジュアルには、5年前に別れた元恋人の葬儀のため、船で大阪・堂島に帰郷したれいこ(前田敦子)の姿が。吹き荒ぶ海風のなか、なかなか下船できずにいるれいこと、何かを決心して歩き出したれいこ。一連のシーンの中で対照的なカットを使用しており、この後の物語の展開に期待をふくらませてくれる。キャッチコピーは「美しく、凄惨な、罪の歌」。今までどんな罪を背負ってきたのか。そして本作に登場する“れいこ”とは、いったいどういう意味を持つのか。
さらに追加キャストが一挙解禁。
レンタル彼氏を生業にし、前田敦子演じるれいこと一晩を過ごすトト・モレッティ役には坂東龍汰。カルーセル麻紀演じるマキの長女で47年前に妹を亡くした美砂子役には片岡礼子。美砂子の夫・正夫役を演じるのは宇野祥平。
哀川翔演じる誠の弟分・龍役に原田龍二、妊娠して八丈島に帰ってくる誠の娘・海役に松本妃代、美砂子の娘さら役に長田詩音。自由奔放なれいこの母親、真歩役を、とよた真帆が演じる。
坂東は「三島監督の映画の世界観に魅了されながらの撮影期間でした。丁寧に演出してくださりリラックスしながら色々なチャレンジをさせていただきました。美しい映像と音と、今まで見たことの無いような新しい感覚になりました。是非映画館の空間で体験していただけると嬉しいです」とコメントしている。
映画『一月の声に歓びを刻め』は、2024年2月9日より劇場公開。
追加キャストのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■坂東龍汰
三島監督の映画の世界観に魅了されながらの撮影期間でした。
丁寧に演出してくださりリラックスしながら色々なチャレンジをさせていただきました。美しい映像と音と、今まで見たことの無いような新しい感覚になりました。是非映画館の空間で体験していただけると嬉しいです。
■片岡礼子
三島組。今回は有紀子監督とカルーセル麻紀さんのやりとりが漫才や喧嘩に聴こえるほど賑やかで。時に皆でハラハラしたことも(笑)愛しき現場でした。
月の輪郭は見えない時もそこにある。例えば誰しも、気づかないところで鍵のかかった記憶があって、開ければ自分を見失うような出来事を孕む扉もあるとしたら自分を深く傷つけた魂に何を問うのか。新月の空に見えたはずの月を想い強く生きることを願う。
■宇野祥平
初めての三島組、快い緊張が常にありました。映画を観て、自分たちが日常的に安心している地盤がグラグラと揺らされたような思いです。ぜひ劇場で観ていただけたら幸いです。
■原田龍二
誰もが皆、無格好で、ぎこちなくて、屈折してもいい。もっと己を曝け出して、精一杯自由に『生』を貪っていい。たった一度きりの人生なのだし、そもそも生きること自体が、贖罪なのかもしれないのだから…。
■松本妃代
八丈島の海の音、吹き荒れる風、木々のざわめき。三島監督の包み込むような愛のある演出のもと、自然の力に大きく突き動かされながら海という人間を生きました。この作品が、届くべき人たちへのひかりになりますように。
■長田詩音
三島監督をはじめ、キャスト・スタッフの皆さんの映画にかける想いを強く感じ、この作品に参加させていただけて本当に幸せでした。この想いが観てくださった方にも伝わったら嬉しいです。
■とよた真帆
とても純粋で、それでいて痛みをもった空気の中、思いが交差する厳粛な現場でした。監督の特別な作品に参加できたことを心から幸せに思います。1人でも多くの方に観ていただけますように。
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