女優の福原遥と俳優の水上恒司が8日、都内で行われた映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』初日舞台あいさつに共演の伊藤健太郎、嶋崎斗亜(※「崎」は正式には「たつさき」)、上川周作、小野塚勇人、出口夏希、成田洋一監督と共に出席。

作品に込めた思いを熱く語った。

【写真】作品への熱い思いを語った水上恒司

 本作はシリーズ累計85万部を突破した汐見夏衛によるベストセラー小説の実写化。現代の女子高生・百合(福原)が目を覚ますと、そこは1945年、戦時中の日本だった。そこで出会った彰(水上)に何度も助けられ恋をするが、彼は特攻隊員で程なく戦地へ飛び立つ運命だったー。今では当たり前のことが許されなかった時代に出会った二人の時を超えた愛が交差する、涙なくしては観られないラブストーリー。

 水上は「この作品は、2時間という短さで戦争というものを描こうとしました。この作品に出ているのは本当に戦争のごくごく一部でございます」と前置きし「人類の戦争史上で、加害者と被害者がはっきり分かれているのはほとんどないです。そのことを踏まえた上で、今、日本が平和なうちに、その両方の立場を冷静に見ていただきながら、この映画をきっかけに戦争というものをもっともっと知ろうと思ったり、伝えていこうと思ってくださったら、今この時代にこの作品を世の中に出した意味があると思います」と熱弁。

 その上で観客に向けて「今日はその第一歩として、家に帰った後に大事な人や家族に愛情ある言葉をかけてあげてください」とメッセージを送った。

 福原は「やっとこの映画が公開したんだな、って。たくさんみんなと話し合ったり、スタッフのみなさん、たくさんの方の力があって出来上がった作品なので、本当にみなさんに感謝しています」と感謝。また、福原は本作を見た感想を「普段、普通に生活していることが当たり前じゃなくて、大切な人と一緒においしいごはんを食べたり、自分の夢だったり好きなことをできている幸せをすごく感じた作品でした」としみじみ語っていた。

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