松村北斗(SixTONES)と上白石萌音がダブル主演する映画『夜明けのすべて』より、上白石演じる藤沢さんが松村演じる山添くんの髪を切るシーンの撮影裏に迫るメイキング+本編映像が解禁された。

【動画】松村北斗が実際に髪を伸ばして挑んだ渾身の重要シーンのメイキング+本編映像

 本作は、瀬尾まいこの原作小説を三宅唱監督が映画化。

NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を演じた松村と上白石が映画初共演&ダブル主演を務め、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる。

 三宅監督作品として、2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、昨年の『ケイコ 目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)以来2年連続、3回目のベルリン国際映画祭選出となった本作。さらにパニック障害を抱えた青年・山添くんを演じた松村は、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』(新海誠監督)が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、今年で2年連続の招待となる。

 このたび解禁となったのは、2人の距離が縮まるきっかけになった、藤沢さんが山添くんの髪を切るシーンのメイキング映像と本編映像の一部。

 月に一度のPMS(月経前症候群)で自らの感情をコントロールできなくなる藤沢さんと、電車などの混雑した乗り物や美容室などの狭い室内に入れないパニック障害を抱えた山添くん。栗田科学という職場の同僚として過ごしていたふたりは、お互いに自分ではどうすることもできない“生きづらさ”を抱えている共通点があることを知る。


 少しでも山添くんの力になろうと、自転車をプレゼントするため突然山添くんの家を訪問する藤沢さんは、そこで彼が自分で髪を切ろうとしていたことに気づき、散髪をしてあげることに。自信満々にハサミを入れるも、「あ…」とつぶやき、手を止める藤沢さんに、「大丈夫ですか?」と不安げな山添くん。「大丈夫…もう一回チャンス頂戴!」と声を漏らす藤沢さんに、「チャンスってことは失敗したんですよね!?」と山添くんがすかさず突っ込むという、ほほ笑ましいふたりの姿が収められている。

 できないことも自分ひとりで解決しようと殻にこもりがちな山添くんと、ちょっぴりおせっかいで陽気な藤沢さん。両極端でありながらもふたりが打ち解けあうきっかけとなった、本作にとっても重要なシーンだ。

 実際の撮影風景には、切り方、髪の毛の量、切る位置など指導を受けながら、真剣な表情で確認する上白石の姿が。
今回役作りのため髪を伸ばして地毛で撮影に臨んだ松村だが、切られる側として上白石にプレッシャーがかからないよう優しく声をかける様子もうかがえる。そんなふたりを三宅監督もそばで見守っており、失敗が出来ない一度きりのチャンスに、チーム一丸となって臨んだシーンとなった。

 本作の公開を記念し、公開初日の2月9日から12日までの4日間限定で、本作上映館にて本作を鑑賞した人に入場者プレゼントとして「オリジナルフィルム風フォトシート(サイズ:35mm×100mm)」の配布が決定(数量限定、無くなり次第終了)。山添くんと藤沢さんの職場の栗田科学で一緒に洗車をするシーンや、このたび解禁となった藤沢さんによる散髪シーンなど、ふたりの日常が映し出されたアイテムとなっている。

 映画『夜明けのすべて』は、2月9日より公開。