藤子・F・不二雄のSF漫画『T・P ぼん』をアニメ化するNetflixシリーズ『T・P ぼん(タイムパトロールぼん)』より、キャラクターの声が初解禁となる本予告映像が公開された。

【動画】SF(少し不思議)でエモーショナルな『T・P ぼん』予告

 全2シーズンで配信される本作は、藤子・F・不二雄の生誕90周年を記念し、約30年ぶりの新作シリーズアニメとして制作されたSFアドベンチャー。

アニメーション制作は「僕のヒーローアカデミア」などのボンズが担当。監督には『花咲くいろは』『ストレンヂア 無皇刃譚』の安藤真裕、音楽は大島ミチル。主人公の並平凡を若山晃久、バディのリーム・ストリームを種崎敦美が演じるほか、安川ユミ子役を黒沢ともよ、ブヨヨン役を宮野真守が務める。

 このたび公開された本予告映像では、序盤から凡の友人がマンションの部屋から転落してしまい、辺り一面が血に染まる…というショッキングなシーンが映し出され、それだけで本作がチャレンジングかつ異彩を放つ作品であることが伝わってくる。

 ショックで固まる凡の前に現れたのは、不思議なヘルメットと制服に身を包んだ見た目か らして完全に“未来人”なタイムパトロール隊員のリーム・ストリーム。そして、やけに冷静沈着な彼女が「巻き戻しでいくしかないわね…」とつぶやくと時間は事故が起きる前に巻き戻り、友人の死は起きなかったことになっていた。
この出来事をきっかけに、ひょんなことから凡は全世界のあらゆる歴史の中で不幸な死を遂げた人々をひそかに救う未来の組織“T・P(タイムパトロール)”の新米見習い隊員になることになる。

 先輩のリーム、そして自分のことを優秀な隊員だと思っている生物ブヨヨンと一緒に、ピラミッドが建築された頃のエジプトや、戦乱の世の日本、ギリシアでのペルシア戦争…といった、あらゆる時代にタイムスリップ。最初は旅行気分で調子に乗ったりと吞気だった凡だが、あらゆる歴史の凄惨な事件・不幸な事故を目にするにつれ、人助けへの使命感を燃やしていく。

 ”T・P“には、〈歴史の流れに影響ある人物を救助してはならない〉といったルールが多数定められており、それは歴史のタイムラインに大きな影響を与えないための鉄則。そのルールを守りながらの人助けに、凡やリームは葛藤し悩み、ときには失敗しながら、それでも任務に果敢に挑んでいく。

 映像には「私たちにできることは、大したことじゃない」「誰彼区別することないよ」「私、逃げたい…」「一人ひとりに家族があるんだぞ」「私が平気だとでも思ってるの!?」などといった、2人の心からの叫びも収められている。
救える命と救えない命。「それでも…僕たちタイムパトロールは命を救う」。一人前の隊員を目指す凡とリーム、ブヨヨンの壮大な大冒険の果てには、何が待っているのか。

 歴史上の出来事に入り込み謎を解き明かすミステリー要素、命と向き合うヒューマンドラマ要素、そしてクスっと笑えるギャグ要素に加え、楽しみながら”ためになる世界の歴史”を学べる知育的な要素も盛り込まれている。

 Netflixシリーズ『T・P ぼん』シーズン1は5月2日、シーズン2は7月17日よりNetflixにて独占配信。

※種崎敦美の「崎」は「たつさき」が正式表記。