壮大なアフリカの大地を舞台に“生命”をテーマに描き、映画、演劇、音楽と頂点を極めた一大叙事詩『ライオン・キング』。アニメーション映画として1994年に誕生した本作は、映画賞、音楽賞を総なめにし、奇跡の映像美、圧巻の楽曲、心震える感動の物語は全人類を熱狂させた。
【動画】ムファサ&スカーの過去に何が? 『ライオン・キング:ムファサ』超実写プレミアム吹替版本予告
■これまでのふたりの関係性は…?
アニメーション版『ライオン・キング』(1994)、超実写版『ライオン・キング』(2019)の共通点は、共にプライドランドの王であるムファサの息子シンバが主人公であるところ。まだ幼い頃、シンバはとても無邪気で、いろんなことに興味津々。時には父ムファサが決めた掟を破ってでも、新しい環境に飛び出そうとしてしまう。そんな好奇心旺盛なシンバに狙いを定めたのが、目に傷を負うムファサの弟スカー。ムファサを恨んでいたスカーは、ムファサから王の座を奪おうと日々企んでいて、言葉巧みに息子シンバをだまそうとする。
その後、父ムファサを陥れたスカーに立ち向かい、プライドランドの新たな王となっていくシンバ。まだ無邪気な子ライオンだったシンバが王の自覚に芽生えるキッカケは、奇しくも、父ムファサとの悲しい別れにあり、不仲であったムファサとスカーの関係性なくして、王シンバは誕生しえなかったともいえる。映画『ライオン・キング:ムファサ』では、その忘れもできぬ過去を引き起こしたヴィラン・スカーと、兄ムファサの“兄弟の絆”が明かされる。
■スカーは、ムファサの命の恩人だった…!?
王として、そして父としても誇り高く生きたムファサと、彼の死を招いた卑劣な弟スカー。まるで正反対で、全くもって通じあうことはなさそうなふたりだが、その昔、彼らは血のつながりを超えた“兄弟の絆”でむすばれていた――。実はスカーはかつて、ムファサの命を助けた“恩人”でもあったのだ。ふたりの出会いは、彼らがまだ幼かったある日のこと。両親とともにある場所へと向かっていたムファサ。
仲むつまじかったはずのふたりの身に、一体何があったのか? 後に、王の血を引くはずのタカに代わり、なぜムファサがプライドランドの王となり、はたまた、タカはなぜ悪に染まり、誰もが知るヴィラン<スカー>へ変貌していってしまったのだろうか? ふたりの“はじまり”の物語――ディズニー史上最も温かく、切ない“兄弟の絆”の物語が、ついにベールを脱ぐ。
映画『ライオン・キング:ムファサ』は、12月20日全国公開。