現在公開中の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX ‐Beginning‐』の大ヒット御礼舞台あいさつが2日、都内で行われ、土屋神葉(シュウジ・イトウ役)、鶴巻和哉(監督)、榎戸洋司(シリーズ構成・脚本)が登壇し、制作秘話を語った。
【写真】『機動戦士Gundam GQuuuuuuX ‐Beginning‐』の大ヒット御礼舞台あいさつのも模様
スタジオカラーと、「ガンダム」シリーズを手掛けるサンライズが初のタッグを組む「ガンダム」シリーズ最新作『GQuuuuuuX』。
公開中の劇場版は、テレビシリーズの放送に先駆け、1月17日より一部話数を劇場上映用に再構築して上映中。このたび動員が100万人を突破し、土屋は「100万人って言われても、想像がつきません。僕は3回観に行ったので、100万人のうちの3人は僕なんですけど(笑)。作品が飛び立っていったような感じがします」と喜びを語る。
そんな土屋は、本作の宣伝隊長に就任することが決定。鶴巻監督からタスキを授けられ、「“頑張るぞ”とガンダムが言っている」と演じるシュウジ・イトウのセリフに絡めて意気込みを述べた。
本作の制作秘話が明かされる場面も。鶴巻監督は「もっと短いアバンタイトル的に済ませようと考えていましたが、映画だと尺の関係でストーリーが窮屈になると話していました。そこでスタッフから“独立させちゃえば?”と発言があったことで、(榎戸氏と共に脚本を務めた)庵野秀明がピキーンと来たようで(笑)。自分がプロットを書くと言うのでお願いしたら、一週間も経たずに膨大なプロットが送られてきました」と明かし、またシャア・アズナブルなどのキャラを登場させたことや、言わせたセリフについても榎戸氏は「あれは庵野さんにしかできない!」と舌を巻いた。
そのシャアや、さらにシャリア・ブルを登場させることは初期から話が上がっていたそう。
鶴巻監督が「樋口真嗣監督も“シャリア・ブルにフィーチャーした作品があっていいのでは”という話をどこかでしていたらしくて、旧ガイナックスにはそんな感覚があったんだろうなと思います」と話すと、土屋は「カラーがやるべくしてやっているんですね」と運命めいた今作の完成までの道のりに感動していた。
なお、この日は鶴巻監督の誕生日。土屋に花束をもらい、「いくつになられたんですか?」と聞かれると、「17歳(笑)」とお茶目な回答。そして「映画でしか見られない繋ぎ方をしていて、テレビではこのまま見ることはできません。目に焼き付けておいてほしいと思います」と会場に集まったファンに向けてメッセージを送っていた。
『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』は公開中。