松坂桃李が主演を務める日曜劇場『御上先生』(TBS系/毎週日曜21時)。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に1人の官僚教師と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーが毎回注目を集める中、第1話でサプライズ発表されたONE OK ROCKの主題歌「Puppets Can’t Control You」が大きな話題を呼んだ。
【写真】ONE OK ROCK・Takaが海外進出にかける思いとは?
◆日本人アーティストとしての誇りと挑戦――Takaが海外進出にかける思いとONE OK ROCKの使命
飯田:前編で、第1話の放送で僕がエンターテインメントの力が届いたと感じた瞬間の話をしましたが、Takaさんが自分たちの楽曲に込めた思いが伝わっていると感じるのはどんなときですか?
Taka:やっぱり、聴いてくれる皆さんとのコミュニケーションを通してですね。ライブ中、たくさんの観客がいる中で、ファンの皆さんが直接僕に言葉をかけることは難しいですが、僕が感情的になっているときに話す言葉にはエネルギーが宿っていると思うんです。そのエネルギーを曲とともに届けたい。もちろんテレビや音楽番組を通じて伝える方法もあるかもしれないけれど、それでは自分たちの本当に伝えたいことが届かないような気がするんです。
飯田:Takaさんにとって、ライブはエンターテインメントの1つでしょうか?
Taka:そうですね。でもそれだけじゃなくて、僕の日々の考えや哲学、これまでの努力の軌跡、そして今何を思っているのかを伝える場でもある。毎回同じライブではないので、その場所でその瞬間自分たちが考えていることを伝える、ある意味、株主総会みたいなものかもしれませんね。
飯田:単純な興味で、どちらが良いという話ではありませんが、日本と海外のオーディエンスの違いを感じることはありますか?
Taka: かなり違います。文化や価値観によって、ライブの楽しみ方もまったく変わってくる。例えば、日本のライブで起こる“サイレントの瞬間”。
飯田:近年、海外進出をされるアーティストや俳優の方々がいらっしゃいますが、お話を聞いていると、Takaさんは日本人アーティストであることを大切にされているように感じます。
Taka:もう、それしかないですね。僕らはメンバー全員、日本人として発信したいメッセージがあります。正直、僕らのようなバンドが日本でやっていると難しいことがあるのは事実。僕らも飯田さんと一緒で、僕らは海外に出ることでそんな日本を変えたいという強い思いがあるんです。僕が生まれたときから変わらない、日本の芸能界のシステムにはずっと違和感があった。
飯田:本当にその通りですね。ただ憧れているだけじゃダメで。自分たちも志を持って、テレビドラマというフィールドでやっていかなきゃいけないんだと、改めて自分の中で再確認できました。
Taka:実は僕、家にテレビがなくて、もう10年以上見ていないんです。だから当然ドラマもほとんど見る機会がなくて、たまにNetflixで見るくらい。でも、今回この作品を見て、久々に「テレビドラマにハマる感覚」を味わっています。
◆「大切なのは抜本的な改革」――Takaが考える、日本の音楽シーンの“DETOX”
飯田:Takaさんとお話ししていると、その根底に「他者へのリスペクト」が強くあると感じます。VaundyやAwichと行った世代をまたぐ対バンライブや、Official髭男dism・藤原聡さんとのフィーチャリング、今回の主題歌はpaleduskのDAIDAIさんが参加していたりなど、年下のアーティストとの関わりも印象的ですが、音楽性・技術・人間性といった面で、どのようなことを意識されていますか?
Taka:それで言うと、「御上先生」と同じかもしれませんね。僕自身、昔は自分が怖かったし、つらかった。だからこそ、僕の経験に過ぎませんが、歳下の子たちもきっと似たような感情を抱えているんじゃないかと思うんです。今どき中学校の部活で先輩が後輩をいじめるような上下関係の価値観って、もう時代遅れ。むしろ、上に立つ人間こそ、誰よりも優しく、そして誰よりも厳しくあるべきだと思っています。ただの偽善やポーズではなく、本気で相手と向き合うことが大事。
飯田:世界で活躍される中で、若い世代に思いを継いでいくような意識があると感じます。自分たちが活躍することだけでなく、次の世代を見据えているというか。年齢やカテゴリーを飛び越えて、日本の社会やクリエイティブの世界において、まだうまくデトックスしきれていない部分を、Takaさんは意識的に循環させようとしているのかなと。
Taka:このドラマでもまさに描かれていますが、大切なのは“抜本的な改革”ですよね。そういう部分にも強く共感しています。今あるものを少しずつ良くしていくのには限界があって、根本から変えなければならない。時間はかかるし、大変な道のりですが、それこそが本当に必要なことだと思っています。
飯田:素敵なお話に本当に胸を打たれました。最後にぜひ、視聴者の皆さんにメッセージをいただけますでしょうか。
Taka:ドラマが本当に素晴らしくて、僕らはただ主題歌として参加できるだけでも光栄に思っています。
日曜劇場『御上先生』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。