元ジェームズ・ボンド役ピアース・ブロスナン、次期007はイギリス人であるのはマスト
元ジェームズ・ボンド役ピアース・ブロスナン、次期007がイギリス人であるのはマスト 画像（1枚）

　イギリスを代表するスパイ映画「007」シリーズ。米AmazonMGMスタジオがクリエイティブ権を獲得したことで注目を集めているが、『007／ゴールデンアイ』から3作品に渡ってジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンが、ボンド役はイギリス人が演じるべきであると述べた。



【写真】次のボンドは誰？ 候補に挙がった俳優・女優

　「007」シリーズは、1962年公開の『007／ドクター・ノオ』以来、制作会社イーオン・プロダクションズが手掛け、同社のマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリが、キャスティングや監督、脚本の決定など、クリエイティブ面で全権を握ってきたが、現地時間2月20日に、Amazon MGMスタジオがこの権利を10億ドル（約1503億円）を払って手にしたことが明らかになった。

　Varietyによると、ピアースはこの度The Telegraphのインタビューで、007をイギリス人の俳優が演じるのは規定事項であるとコメント。クリエイティブ権が移ったことについて、「嘆かわしい思いがあるのは確か」と述べた。

　そのうえで、「バーバラとマイケルにとって正しい決断だった」と語り、「手放すには計り知れない勇気が必要だっただろう。Amazonが品位と創造力、そして敬意をもって、作品とキャラクターを扱ってくれるよう望みます」と続けたそうだ。

　ボンド役は、初代のショーン・コネリーから『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』で卒業したダニエル・クレイグまで、6人が演じているが、アイルランド人のピアースとオーストラリア人のジョージ・レーゼンビーを除くと皆イギリスの出身。オーストラリアも英連邦加盟国であり、これまでアメリカ人のボンド俳優は生まれていない。

　「歴史は引き継がれており、ボンドの歴史と遺産の一部になれたこと、そしてバーバラとマイケルとともに作品を作ったことを誇りに思う。僕らは変化をもたらすことで、命を吹き返させた。それまで6年に渡って休眠状態だったシリーズを『ゴールデンアイ』の成功で復活させ、継続することで、ますますその勢いを増しました。物事は変わりゆき、崩壊するもの。彼らの成功を祈ります」と話している。

編集部おすすめ