実話を基にした映画『父と僕の終わらない歌』より、家族を演じる“父”寺尾聰、“息子”松坂桃李、“母”松坂慶子が仲睦まじく語る“間宮家”特別映像、新場面写真、3人の集合スナップショットが解禁された。

【動画】『父と僕の終わらない歌』家族の絆を感じさせる特別映像

 2016年、イギリス。

YouTubeに投稿された1本の動画が、世界中を感動させたー。ドライブの車中で楽しそうに歌う父と息子。助手席に座り、抜群の歌唱力で伸びやかに歌い上げる父テッド・マクダーモットは、アルツハイマー型認知症を患っている。この動画は同じ境遇にある世界中の家族に感動と希望を与え、再生回数は6000万回以上を記録。さらにこれがきっかけとなり、父テッドは80歳にしてCDデビューを果たし、イギリス最高齢の新人歌手となった。

 本作は、この実話をもとに、日本を舞台に、横須賀に生きる父と息子に置き換え、それぞれの愛と葛藤、家族や友人たちに支えられながら、アルツハイマーの父が若き日に諦めたレコードデビューの夢を再びかなえようとするまでを描く。監督は小泉徳宏。

 音楽とユーモアをこよなく愛し、生まれ育った横須賀で楽器店を営む父・間宮哲太を演じるのは、『さまよう刃』(2009)以来、16年ぶりに映画で主演を務め、77歳になった今も俳優・ミュージシャンとして第一線に立ち続ける寺尾聰。

 そんな父を支え続ける息子の間宮雄太を演じるのは松坂桃李。ナイーブさと優しさを併せ持った確かな演技力で、病気の父を前に不安に揺れながらも寄り添う息子を熱演する。

 この度解禁となった“間宮家”特別映像では、アルツハイマー型認知症を患い記憶を失っていく間宮哲太役の寺尾聰、父を支え続ける息子・雄太役の松坂桃李、そして強く優しい母・律子役の松坂慶子が登場し、“間宮家”として家族を演じた3人が仲睦まじく本作について語っている。

 哲太を演じるには演技力に加え、歌の説得力が必須。
この人以外考えられないと父・哲太役をオファーされた寺尾。「まず誰と一緒に仕事ができるか、そこからなんですけど」と切り出すが、この2人(松坂桃李、松坂慶子)と共演することが決まると、「どんな役でもいいよ!」と快く引き受けたことを明かす。

 撮影現場で3人は、初日から家族の空気を醸し出していたそう。松坂慶子は「私はそそっかしいので、今回は深々とした夫と静かにいろいろと考える息子とキャッチボールができて楽しかった」と振り返り、松坂桃李は「ちょっと緊張していたんですけど、現場に入ると、この母親と父親がいるから雄太という息子がいることが凄く分かって、よかったと思えたんです」と、2人の温かさを現場で感じた様子。

 また、映画の原案となった親子の動画をみた松坂桃李は親子の温かさを感じ、日本で公開する意義を感じたという。「僕もありがたいことに家族を持って、先々のことを考えたときに、他人事ではないと思えました。息子に対する父親の想いや息子の父親や母親に対する想いがあふれでた作品なので、自分も家族愛じゃないですけど、温かい家族を築き上げていきたい」と、自身と作品を重ね合わせた。そして最後は「最高でしょ!この家族」という寺尾の言葉と、3人の笑顔で締めくくっている。

 さらに今回、劇中での家族の関係性が垣間見える新場面写真と、現場で撮影された“間宮家3人”の集合スナップショットも解禁された。

 映画『父と僕の終わらない歌』は、5月23日より全国公開。

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