チョ・ジョンソク、イ・ソンギュンさん、ユ・ジェミョンが共演するチュ・チャンミン監督の最新作『大統領暗殺裁判 16日間の真実』より、場面写真8点が解禁された。
【写真】3人の運命が交錯する――『大統領暗殺裁判 16日間の真実』場面写真ギャラリー
軍事クーデターで政権を掌握し、独裁者と批判されるほど強大な権勢を振るった朴正煕(パク・チョンヒ)大統領。
そんな彼が国のナンバー2ともうわさされた側近の中央情報部(KCIA)部長金載圭(キム・ジェギュ)によって、1979年10月26日に暗殺された。本作は、このセンセーショナルな事件の裁判と、10.26大統領暗殺から12.12軍事クーデターという韓国近代史の中でも大きな歴史的事件に巻き込まれた3人の男を、一部フィクションを交えて史実に基づき描いた作品だ。
厄介な事件の裁判を多く担当する弁護士会のエースである主人公チョン・インフ(チョ・ジョンソク)は、大統領暗殺事件に巻き込まれた中央部情報(KCIA)部長の随行秘書官であるパク・テジュ(イ・ソンギュン)の弁護を引き受ける。軍人であるがためにただ一人軍法裁判にかけられ、たった一度の判決で刑が確定する彼のために、公正な裁判を求めて戦うチョン・インフだったが、のちに軍事反乱を起こす巨大権力の中心である合同捜査団長チョン・サンドゥ(ユ・ジェミョン)によって裁判は不正に操られていた――。
今回解禁された場面写真(8点)には、上官の命令により、大統領暗殺事件に巻き込まれ収監されたパク・テジュと面会し、真相を探ろうとする弁護人チョン・インフや、切実な表情で裁判所の弁護人席を見つめるパク・テジュなどを収めている。さらに、この不正な裁判を主導する合同捜査団長チョン・サンドゥが、自らの野望のために邪魔な存在であるチョン・インフに圧力をかける様子も。大統領暗殺事件の裁判と、歴史的事件に巻き込まれた3人それぞれの信念や思惑が緊張感とともに伝わってくる、実力派俳優たちの表情に引き込まれるカットとなっている。
10.26大統領暗殺事件や12.12事件を扱った映画は数多いが、本作はそれらとは異なり、歴史的な2つの事件をつなぐ最悪の政治裁判の中にあって、これまであまり知られていなかった人々に焦点を当てている。チュ・チャンミン監督は「別の視点から歴史に注目することで、新たな映画的な面白さを感じてもらえるかもしれない」と作品の意図を明かし、「綿密なリサーチの結果、事実に基づいて物語を描くことを最優先にした」とコメント。誰に偏ることなく、これまで描かれることのなかった韓国史上最悪の政治裁判の裏側に迫る渾身の一作を完成させた。
映画『大統領暗殺裁判 16日間の真実』は、8月22日より全国公開。
編集部おすすめ