西島秀俊が主演を務め、台湾のグイ・ルンメイが共演する日本・台湾・米国合作映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』より、崩壊していく夫婦の日常を写し出した、不穏な胸騒ぎを覚える場面写真10点が解禁された。
【写真】西島秀俊主演『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』
本作は、ニューヨークで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、家族が崩壊していく過程を描いたヒューマンサスペンス。
ともに“しあわせな家族”を目指していたはずのふたりは、なぜここまで食い違ってしまうのか。それでもなお、人は誰かとつながろうとする――。これは結婚をめぐる寓話であり、異文化コミュニケーションのリアルであり、そして、一人の異邦人が見つめた2020年代アメリカの肖像である。
主演は西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、台湾を代表する国民的女性俳優のグイ・ルンメイ。監督・脚本は真利子哲也が務める。
この度、崩壊していく夫婦の日常を切り取った、不穏で胸騒ぎを覚える場面写真10点が解禁された。ニューヨークの路地裏で何かに手を伸ばす賢治の虚ろな表情、楽しいはずの公園で夫を見つめるジェーンの切なげな眼差し、会話もなく目を逸らし合う家族の冷え切った食卓――。理想的な“しあわせな家族像”とは裏腹に、どこか歪んだ空気を漂わせる写真の数々からは、互いを想いながらも視線を交わせず、すれ違っていく夫婦の切なさが滲み出ている。
世界が激動する2024年、全編ニューヨークで撮影された本作。場面写真には、強盗団に荒らされた店舗や、派手な落書きが施された車を運転する賢治の姿など、緊張感と隣り合わせに生きる大都会のリアルな息づかいも凝縮されている。真利子監督の作家性の極まりを感じるとともに、全編NYロケで凄みと厚みを増した“新境地”に期待が高まる。
映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は、9月全国公開。