6月6日より公開され、異例のロングヒットを記録中の映画『国宝』。公開3週目で映画週末ランキング初の首位に輝くと、それから前週比を伸ばし続けて4週連続1位を記録。

7月21日までの公開46日間で、観客動員数486万人、興行収入68.5億円を突破し、2025年公開の邦画実写作品で興行収入1位を記録している。本作では主演の吉沢亮に各界から絶賛の声が殺到しているが、同じく称賛を集めているのが、ライバル役を演じた横浜流星だ。吉沢と共に物語を盛り上げた横浜にも「圧巻」「魅せられた」と反響が多数寄せられている。

【写真】『国宝』名門跡取り“俊ぼん”を演じる横浜流星

 映画『国宝』は、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られて芸の道に人生を捧げた立花喜久雄(吉沢)と、歌舞伎の名門一家に生まれ将来を約束された大垣俊介(横浜)という、立場の異なる2人がもがき苦しみながらも芸を極めていく物語。

 横浜が演じる大垣俊介(花井半弥)とは、上方歌舞伎の名門の御曹司として生まれ、看板役者・花井半二郎(渡辺謙)を父に持つ人物。生まれながらに将来を約束され、歌舞伎役者になることが運命づけられてきた。喜久雄の親友・ライバルとして共に切磋琢磨していくが、喜久雄が才能を開花させていくにつれ、徐々に葛藤を抱き始める。

 横浜は踊り未経験ながら、吉沢と共に約1年半にわたり稽古に取り組み、花井半弥の所作・舞踊を作り上げた。

 そんな横浜に、反響が続々寄せられている。劇中での存在感に対しては、「主演を立てる引きの演技、助演としても輝ける流星さんに魅せられました」「まさに、横浜さんがいつも仰ってる『役を生きる』姿が圧巻でした」など、俊介という人物の深みを見事体現した横浜を称賛する声が多い。

 さらに「横浜流星さんの、名門の跡取りである俊介を演じる繊細な表情が見事」「俊介の静かな眼差しに嫉妬とか深い慈しみが感じられて何度も胸を打たれました」「『代役は喜久雄でいく』って言われた時の俊ぼんの顔。切な過ぎるのに良い表情過ぎて大好き」など、俊介の内面に宿る繊細な感情を、丹念に表現した姿に感動したという意見も。


 また「毎週『べらぼう』を見ているせいか、どうしても流星くんに目が行ってしまう。蔦重との演じ分けが凄い!」「俊ぼんの『芸があるやないか』『本物の役者になりたいねん』は胸が熱くなりました」「俊介の最後の曾根崎心中。役者として命燃やした姿に涙が溢れました」など、さまざま。名門の跡取りとしての上品さを纏いながらも、苦悩し、大きく花開く姿に注目が集まった。

 吉沢と横浜との掛け合いについては、「壮絶」「2人の説得力抜群のビジュアルと鬼気迫る演技」「どれだけの努力を重ねたのかと胸が熱くなった」「喜久雄と俊介の曽根崎心中は、まさにバケモン」と、2人が魂を燃やした演技をバケモン並みと称する声や、「血がある俊ぼんと芸がある喜久雄。本物の役者になりたいと泣く俊ぼんと血が飲みたいと震える喜久雄。2人とも遠回りしたけど最後に辿り着いた曽根崎の舞台、誰も立ち入れない2人の関係がとにかく尊かった」「このお二人だからこそ、この素晴らしい国宝になったのだと思います」と、正反対の生い立ちの二人の友情を超えた深い関係性に驚きの声が寄せられた。

 本作はカンヌ国際映画祭監督週間部門、上海国際映画祭でも上映され、9月4日~14日(現地時間)に開催される第50回トロント国際映画祭のスペシャルプレゼンテーション(Special Presentation)部門に正式出品されることも決定。これも、キャスト陣の熱演が世界に通じる証だろう。国内外で高い評価を受ける『国宝』旋風はまだまだ止まらない。
 
 映画『国宝』は公開中。

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