1928年の『蒸気船ウィリー』でスクリーンデビューを果たしたミッキーマウスが、2028年に100周年を迎える。2028年のセレブレーションイヤーに向け、よりミッキーマウスの存在を身近に感じてもらうため、グローバルキャンペーン「ミッキー&フレンズ・イン・リアル・ライフ」が本格スタート。

このキャンペーンを仕掛けるティム・ペノイヤー氏(ウォルト・ディズニー・カンパニー ブランド・マーケティング・ディレクター)がキャンペーンの戦略と、この先も変わらないミッキーの魅力、日本でのキンプリとのコラボについてコメントした。

【写真】グローバルキャンペーン「ミッキー&フレンズ・イン・リアル・ライフ」ビジュアル

■ミッキーのために新しく革新的なことに挑戦するのは、私たちにとっても心が弾むチャレンジ

 「ミッキーたちと私たちが日常を共に過ごす」というテーマを表現するグローバルキャンペーン「ミッキー&フレンズ・イン・リアル・ライフ」。

 日本ではミッキーの新オフィシャルテーマソング「What We Got ~奇跡はきみと~」を、ミッキーのベストフレンド・King & Princeが歌うコラボレーションが話題に。本日8月1日よりディズニープラスでは同楽曲のスペシャル番組『King & Prince:What We Got ~奇跡はきみと~』が世界同時独占配信。

 また、本日からポップカルチャーの発信地・渋谷(東京)のエンターテイメント施設でのPOP UP SHOPがオープンするなどイベントが目白押し。SHIBUYA109渋谷店では8月17日まで「SHIBUYA109 MY FAVE COLLECTION」、RAYARD MIYASHITA PARKでは8月22日~9月7日まで「MIYASHITA PARK STYLISH MOMENTS COLLECTION」を開催する。

――グローバルキャンペーン「ミッキー&フレンズ・イン・リアル・ライフ」は、どのようなきっかけで始まったのでしょうか?

ティム・ペノイヤー氏(以下、ペノイヤー氏):「ミッキー&フレンズ・イン・リアル・ライフ」は、ひとつの思いつきから始まりました。アメリカで大人気の『Hot Ones』というインターネット番組があります。そこでは徐々に辛くなっていくチキン・ウィングを出演者が食べるのですが、私たちはミッキーマウスをその番組に登場させたいと思いついたんです。ミッキーが現実世界で私たちと並んでいる姿を想像すると、「ミッキー&フレンズ」のファンの皆さまにとって新鮮に受け取っていただけるのではとワクワクしました。『Hot Ones』をきっかけに、ミッキーが私たちと会話するというコミカルさをうまく取り入れられたことからより大規模なキャンペーンに膨らませられると確信しました。ミッキーは常に心から楽しむことを忘れません。
そんなミッキーのために新しく革新的なことに挑戦するのは、私たちにとっても心が弾むチャレンジなんです。

――ペノイヤー氏から見たミッキーの魅力は何でしょう? なぜミッキーはこれほどの魅力を持つのでしょう?

ペノイヤー氏:ミッキーはいつも表情をころころと変え、いろんな気持ちを表現して見せてくれます。勇敢な一面もあれば、映画『ファンタジア』では魔法を使ってほうきを操った時のように、実はいたずら好きな面もある。ミッキーには様々な人を惹きつける魅力が詰まっています。だからこそ、彼は100年近くもの間ずっと存在し親しまれ続けてきたのだと思います。そしてこれからの100年もファンの心に近い存在としてあり続けるでしょう。

――フレンズとの関係は、ミッキーの存在をより魅力的にしていると感じます。

ペノイヤー氏:もちろん、ミッキーと仲間たちは、お互いに欠かせない存在です。例えば、ドナルドは優しい心の持ち主ですが、ちょっぴり短気な性格なのでドナルドが怒ると、ミッキーはドナルドをなだめようとあたふたします。お調子者なキャラクターのグーフィーとミッキーは楽しく冒険にでかけたり、ちょっとわんぱくを働いたりお茶目なこともやってしまいます。ミッキーとミニーの関係もとても共感できるものですよね。彼らは永遠の恋人たちであり、お互いをとても大切に思っているからです。
ミッキーを囲む『フレンズ』たちの存在は、ミッキーのさまざまな表情を誘い出す、「ミッキー&フレンズ」のフランチャイズにおいて大きな役割を担ってるんです。

■King & Princeとコラボレーションをさせていただくことができ、とても誇らしく思う

――ミッキーの魅力を伝える工夫は時代とともに変化してきましたか?

ペノイヤー氏:重要なことは、ミッキーの本質や性格は決して変わっていないということです。私たちは、ウォルトが生み出したすべての作品を何度も繰り返し研究しているわけですが、根底にあるミッキーの性格はずっと変わっていません。ミッキーは前向きでポジティブなエンターテイナー。純粋な心の持ち主でいて、常に誠実で友だち思い。正義感が強く勇敢で、冒険好きな姿は見る人に勇気を与えてくれるような魅力があり、これが変わることはありません。一方で、彼の服装や振る舞いは、これまで時代に合わせて今後も変化していくと思います。これまでもあらゆる世代がミッキーとのつながりや彼の存在を身近に感じてもらえたのは、様々な形でファンの皆さまにミッキーをお届けしてこれたからだと思います。例えば過去10年間でソーシャルメディアが発展し、私たちも新たなプラットフォームを使い、Z世代やさらに若い世代の皆さまと出会える場を生み出してきました。昨今はミッキーの魅力を知ってもらうのにTikTokを活用したり、まさに今日から東京・渋谷をミッキーと仲間たちが彩るイベントが多数展開されますが、常に多様で新しいタッチポイントを通じてミッキーの新たな魅力を知っていただけたら本当に嬉しいですね。

――日本では、King & Prince とミッキーのスペシャルコラボレーションが大変話題です。

ペノイヤー氏:ウォルト・ディズニー・ジャパンのチームと連携して素晴らしいアーティスト、King & Princeとのコラボレーションが遂に実現し、新テーマソング「What We Got ~奇跡はきみと~」を手掛けることができました。
彼らはアーティストとして素晴らしい実績と評判があることを知り、ミッキーに新鮮な視点をもたらしてくれると確信していました。そして、何よりもまず彼ら自身がミッキーのファンでいてくれたことも嬉しく思いました。日本の若い世代の方たちに「ミッキー&フレンズ」の新たな一面を知ってもらうためにKing & Princeとコラボレーションをさせていただくことができ、とても誇らしく思います。実は、数年前から音楽をひとつの重要な軸にしたマーケティング戦略をスタートさせ、世界規模で様々な音楽ジャンルを探求してきました。最初はローファイ・ヒップホップから始め、アルバムを2枚リリースしました。そして昨年、『ミッキー・パンク』というプロジェクトも展開し、日本でも『ミッキー・パンク』というタイトルで、パンクミュージックのジャンルにも挑戦しました。「What We Got ~奇跡はきみと~」はまさに「ミッキー&フレンズ」最大級の新たな展開と言えると思います。

――日本のミッキー&フレンズ ファンへメッセージをお願いします。

ペノイヤー氏:あらゆる世代のゲストが、ポップカルチャーの発信地である渋谷や日常の中に現れたミッキーに反応してくれているのを見られることがとても嬉しいです。私たちにとって大切なことは、どうやったら日本のファンのみなさんから共感してもらえるか、ということです。今はまだお話しできませんが、2028年に迎えるミッキーのスクリーンデビュー100周年に向けてたくさんの楽しい企画を用意しています。ウォルト・ディズニー・カンパニーでは、長く愛されるキャラクターたちの物語をゲストの皆さまと祝うため、日々アイデアを練っています。
きっと素晴らしいお祝いになると思いますので、ぜひ期待していてください!

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