橋本環奈主演のホラー映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』より、キャスト陣のクランクインに密着した現場レポートとメイキング写真が解禁された。
【写真】前作からビジュアル激変の眞栄田郷敦も! メイキングカット
“赤い人”から逃げながら、バラバラになった体のパーツを探し出し、すべて見つけるまでは同じ日を繰り返すという恐怖のループ「カラダ探し」に巻き込まれた人たちの戦いを描く本シリーズ。
撮影初日に顔を揃えたのは、遊園地を訪れたことをきっかけに、突如「カラダ探し」に巻き込まれていく同級生5人を演じる新キャスト陣。櫻井海音、安斉星来、鈴木福、本田真凜、吉田剛明という個性豊かなメンバーが集結した。
営業中の遊園地に降り立った5人は、周囲を楽しげに見渡しながら撮影に臨む。櫻井演じる陸人は、ビビリなオタク系男子というキャラクターで、これまでクールな役柄を演じることが多かった櫻井にとっては新境地となる。大和役の鈴木とのテンポの良いやり取りの中で、早くもコミカルな表情が垣間見え、陸人&大和コンビの活躍にも期待が高まる。また、キャリアの長い鈴木は、メンバーの良き相談相手であり、スタッフをも巻き込むムードメーカーとしても頼もしい存在となっていた。
空手部副部長・岬を演じる安斉は、撮影の合間にも蹴りの練習に余念がない。撮影の2ヵ月前からアクションに取り組んでおり、華麗なハイキックを繰り出すたび、周囲からは「こんなに足が高く上がるの!?」と驚きの声が上がった。
映画初出演となるのが、一軍女子である有紗役の本田と、他人との会話が苦手な航役の吉田。台本にびっしりと付箋を貼り、意気込みを見せる本田は、羽住英一郎監督の演出にも溌剌(はつらつ)と応え、その瞬発力はさすがの一言。一方、緊張から「ソワソワしています」と落ち着かない様子の吉田は、歩くときに右手と右足が同時に出てしまう場面もあったが、「皆さんにたくさんアドバイスをいただいた」と、アクションや演技を支えてくれた先輩たちに感謝を口にする。
本物のメリーゴーラウンドやゴーカート、水上コースター、観覧車など、あらゆる乗り物をふんだんに使用し、疾走感あふれる映像を撮り上げていく本作。クランクイン初日は日中から夜にかけて撮影が行われたが、陽が落ちると、キラキラとした遊園地の雰囲気は一変。人の気配や歓声が消え、どこか不気味なムードが漂い始める。とりわけ圧倒的な存在感を放っていたのが、城島高原パークのシンボルとも言える木製コースター「ジュピター」。暗闇にそびえ立つその姿には、えも言われぬ恐ろしさがある。
そんな中、5人のキャストは「ジュピターに乗りたい! 一緒に乗ろう」と笑顔を見せながら計画を立てるなど、明るい表情を見せていた。満点の星空の下、さっそく“赤い人”と対峙するなど、「カラダ探し」の洗礼を受ける彼ら。激しいアクションやホラー描写にも果敢に挑んだが、クランクアップ時には「このメンバーだったから乗り越えられた」と、劇中同様に仲間の絆が彼らの原動力だったことを全員が口をそろえて語ったのが印象的だった。
そして、高広役を演じる眞栄田郷敦も、城島高原パークで撮影をスタートさせた。前作で初のホラー作品に挑戦した眞栄田は、「前作からおよそ3年が経ち、自分がどれだけ成長できているかを試せることにやりがいを感じた」と、強い意気込みを語っていた。
前作の高広は、校内の生徒たちの憧れの的で、さわやかな風を吹かせる存在だった。
眞栄田は「3年間で高広が経験してきたことを踏まえた」と語り、ビジュアル面にもこだわりを込める。さらに「前作ではアクションのシーンも多く、体力をたくさん使う撮影が多かったんですが、今回は高広の内面にある複雑な想いや変化を表すお芝居ができる」と、キャラクターを深く掘り下げられることへの充実感をのぞかせていた。
明日香との思い出の場所でもある遊園地を訪れ、重苦しいオーラを漂わせる高広。一方、高校生らしいバイタリティと友情を武器に、生き生きと「カラダ探し」に立ち向かう新メンバー。高広は5人と共闘することになり、頑なだった心を次第に解きほぐしていくが、眞栄田もシーンを重ねるごとに仲良くなっていく新キャストたちを目にして前作の撮影を思い出したという。「カラダ探し」経験者である高広と新メンバーの見せるコントラストも本作の注目ポイントとなっている。
「カラダ探し」の呪いによってこの世から姿を消し、“死者の世界”へと足を踏み入れてしまったのが橋本環奈演じる明日香だ。橋本は、セットが作られた福岡県北九州市の港湾倉庫でクランクイン。制服に袖を通すと自然と明日香に戻れたといい、「カラダ探し」への帰還に感無量の面持ちを見せる。
現実世界で奮闘する高広と並走するように、明日香は“死者の世界”で孤独な戦いに飛び込むことになる。静けさに包まれた“死者の世界”は、荘厳な趣のある祭壇、怪しく光る赤い石など、恐ろしくも幻想的な空気に満ちている。そこでは橋本の放つ神秘的な美しさも際立ち、意志を光らせた瞳からは「高広に会いたい」という一途な思いが立ち上がってくる。
撮影の合間には、持ち前の明るい笑顔でキャストやスタッフと談笑しながらも、カメラ前に立つと細やかな息づかいにも明日香の心情と葛藤を込める橋本。スタッフからも「前作でも感じたけれど、スイッチの切り替えがすごい」「本当に頼もしい」と驚きの声が漏れる中、羽住監督も橋本の熱演に快心の「OK!」を響かせる。橋本が「想いがまっすぐに伝わったらいいなと思いながら演じています」と語るように、高広への気持ちを胸に、より強くなろうとする明日香の姿が描かれている。
あわせて、本レポートの様子を垣間見ることができるメイキングカット5点が一挙に解禁された。その切り替えの見事さで現場を唸らせた橋本は、ホラー映画の撮影とは思えないほど弾ける笑顔を見せている。同じく眞栄田も、スタッフと談笑する和やかな瞬間を捉えられている。個性豊かな豪華新キャストからは、“青春の1ページ”にふさわしい仲睦まじい集合カットや、真剣な表情で撮影映像を確認する櫻井の姿も到着した。
和気あいあいとした雰囲気のなかで進んだ撮影だが、完成した作品は前作を圧倒的な恐怖とスケールで凌駕する“超刺激的”な内容に仕上がっている。ぜひ、現場の温かい空気と本編とのギャップを劇場で体感してほしい。
映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』は、9月5日より公開。