8月1日に封切られ、公開から3日間で観客動員67.5万人、興行収入9.1億円を記録する大ヒットを記録している劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』。2021年にTBS日曜劇場枠で放送されたドラマでは、鈴木亮平演じる医師の喜多見幸太が「待っているだけじゃ、助けられない命がある」という信念のもと、患者のためならどんな苦境にも飛び込んでいく勇姿と、熱いチームワークが多くの感動を呼んだ。

そんな『TOKYO MER』の軌跡をさまざまな数字振り返ろうというのが今回の企画。視聴率からMERの出動回数、喜多見先生が筋トレした数まで、『TOKYO MER』をもっと深く知れる情報を全力調査!(※本記事は過去シリーズのネタバレを含みます。作品をご覧になってからお読みいただくことを推奨します。最新作の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』についてのネタバレは一切ありません)。

【写真】『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』フォトギャラリー

 ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』は、最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場にいち早く駆け付け、“1人も死者を出さない”という使命のもと、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム「TOKYO MER」の活躍を描いた物語。これまでドラマ全11話、スペシャルドラマ『TOKYO MER~隅田川ミッション~』(2023)、劇場版第1作『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2023)が公開され、現在第2弾となる劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』が公開中だ。

 今回の調査では、ドラマとスペシャル放送、劇場版第1作を対象とする。

コロナ禍に放送されたドラマ&劇場版第1作が興収45億円越えの大ヒット

 まずは、これまで放送されたドラマの視聴率と劇場版第1作の興行収入を一気におさらい!

■ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
放送期間:2021年7月4日~9月12日
平均世帯視聴率一覧(ビデオリサーチ調べ、関東地区)

初回 14.1%。
第2話 14.3%
第3話 14.4%
第4話  14.4%
第5話 10.8%
第6話 8.4%
第7話 15.0%
第8話 14.5%
第9話 15.0%
第10話 13.5%
最終回 19.5%※番組最高視聴率

【解説】初回は25分拡大放送で視聴率14%の好発進。ドラマ放映時は1年遅れの東京2020 夏季オリンピックの期間と重なっており、第5話は体操の種目別決勝の中継延長のため、25分繰り下げスタートだった。オリンピック閉会式と重なった翌週の第6話で8%台に下がるも、その後は元の数字に回復。その後パラリンピックの閉会式と重なった第10話でも若干視聴率が下がるが、最終回は19.5%という高視聴率を獲得し、有終の美を飾っている。
コロナ禍に放送され、全ての医療従事者への敬意を込めて作られたドラマは、どんな困難にも立ち向かい患者を救うためなら自己の危険もいとわない喜多見チーフ(鈴木亮平)の強い意志や、MERメンバーそれぞれが全力を尽くす姿が多くの感動を呼んだ。

■スペシャルドラマ『TOKYO MER~隅田川ミッション~』
放送日:2023年4月16日
平均世帯視聴率12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)

■劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
公開日:2023年4月28日
興行収入45.3億円

【解説】劇場版第1作の公開に先駆けて放送されたスペシャルドラマ「隅田川ミッション」の平均世帯視聴率は12.7%だった。TOKYO MERは隅田川で発生した屋形船と水上大型バスの衝突事故に出動。放送時間は意外と短く、21時~22時19分の放送で、CMを除くとおよそ60分。その中で、研修期間修了を間近に控えた弦巻比奈(中条あやみ)の成長をメインに、濃密な救助ドラマが描かれた。

 スペシャルドラマ放送から1週間後に公開された劇場版には、新たに創設された「YOKOHAMA MER」が初登場。横浜みなとみらいのランドマークタワーで起きた大規模火災を舞台に、救命活動方針の違いなどで対立しつつも、懸命に救命活動に全うする医療従事者たちの姿を臨場感たっぷりに描き、興行収入45.3億円の大ヒットを記録した。

 大ヒット公開中の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』では、すでに全国展開が始まったMERプロジェクトの中で、試験運用中の南海MERに派遣されている喜多見チーフが、火山の爆発という大災害に立ち向かう。果たしてお約束の数々は今回も網羅されるのか。その真偽はぜひ劇場で確かめていただきたい。

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』は公開中。

カウントした人:稲生D、編集部
文:稲生D
構成:編集部

編集部おすすめ