日向坂46の15thシングル「お願いバッハ!」のフォーメーションが、10日放送の『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/毎週日曜25時20分)で発表された。本稿では、その注目ポイントを整理していく。



【写真】日向坂46・渡辺莉奈ら、15thシングルの注目メンバーを写真でチェック

■渡辺莉奈「全く予想していなかった場所」

 現在のメンバーは二期生4名、三期生4名、四期生11名、そして3月に加入した五期生10名の計29名。今作は五期生を除く二~四期生の19名が参加する“全員選抜”で、前作「Love yourself!」と同じ形だ。

 センターには二期生・小坂菜緒と金村美玖が並ぶダブルセンターを採用。ダブルセンターは12thシングル「絶対的第六感」で四期生・正源司陽子と藤嶌果歩が務めて以来3作ぶりとなる。小坂は13th「卒業写真だけが知ってる」、14th「Love yourself!」に続き3作連続、通算8作目のセンターで、歴代の坂道グループ全体でも櫻坂46の前身・欅坂46で全表題曲センターを務めた平手友梨奈に並ぶ最多記録だ。金村は6th「ってか」以来、9作ぶり2度目の表題曲センター。これまで実現してこなかった“なおみく”のダブルセンターに、大きな注目が集まっている。

 今作での卒業を控える二期生・河田陽菜は2列目に入り、同じ二期生で親交の深い松田好花とシンメのポジションに。河田にとってラストシングルとなるだけに、2人ならではの息の合ったパフォーマンスにも期待が高まる。

 前作からフォーメーション全体では大きな変化は少ないが、四期生・渡辺莉奈が2列目中央へと大きく前進。11th~13thでは選抜入りせず、14thでは3列目だった渡辺にとっては大きな飛躍だ。渡辺はブログで今回のフォーメーション発表について、「全く予想していなかった場所で、私自身本当に驚きました。
自分の名前がまだ呼ばれてないのにポジションが埋まっていくのがすごく怖くて、どうして私なのか分からなくて、焦りと恐怖で頭いっぱいになりました」と率直な思いを吐露。『新・日向坂ミュージックパレード』(日本テレビ/毎週木曜24時59分)のコントでは、キレキャラを演じるなど個性的な一面も披露しており、多くのファンの心をつかんでいる。また、三期生でキャプテンの高橋未来虹も3列目から2列目へとポジションを上げ、存在感を見せている。

 一方で、三期生・上村ひなのはフロントから2列目へ、同じく三期生・森本茉莉と四期生・山下葉留花は2列目から3列目となった。山下はブログで「『二列目より前に立ちたい!』という強い目標があります。絶対叶えますので、ついてきてほしいです!」と決意をつづっており、その悔しさが、今後の原動力となりそうだ。

■五期生の合流は16thシングル?

 注目された五期生の表題曲参加は、今作では実現しなかった。ただ、この結果はこれまでの流れを踏まえれば想定内とも言える。2022年9月に加入した四期生は、デビューから3作は期別曲のみの参加で、表題曲入りは加入から約1年8ヵ月後の11th「君はハニーデュー」からだった。

 同じ坂道グループでも、2022年2月加入の乃木坂46・5期生は、中西アルノが加入直後の29th「Actually…」でセンターに抜てきされるという異例のケースがあったものの、5期生全体で表題曲に加わったのは約1年4ヵ月後の32nd「人は夢を二度見る」から。2023年1月加入の櫻坂46三期生はやや早く、2作の期別曲の活動を経て、約9ヵ月後の7th「承認欲求」から表題曲に参加している。

 こうした経緯を踏まえると、次のシングルのリリース時期にもよるが、五期生の合流は16thシングルで実現する可能性はありそうだ。
タイミングによっては17thシングルになることも考えられる。5月に開催された「BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」で高いポテンシャルを見せた彼女たちが、先輩メンバーと肩を並べてパフォーマンスする日がいつになるのか、注目していきたい。

 9月からは全国ツアー「MONSTER GROOVE」もスタートする。このツアーを通じて、五期生がどこまで成長を見せるのか、その飛躍が楽しみだ。(文:堀タツヤ)

※高橋未来虹の高は正式には「はしごだか」。

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