見上愛と上坂樹里がダブルヒロイン務める2026年前期放送の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK総合)より、新キャストとして水野美紀、北村一輝、小林虎之介らの出演と番組ロゴが発表された。
【写真】早坂美海、小林虎之介、大島美幸、ザ・たっちが連続テレビ小説初出演! 新キャストフォトギャラリー
本作は、文明開化が急速に進む明治時代を舞台に繰り広げられる、ちょっと型破りな2人のナースの冒険物語。
見上愛演じるヒロイン・一ノ瀬りんの母・美津を水野美紀、父・信右衛門を北村一輝、妹・安を連続テレビ小説初出演の早坂美海が演じる。
水野は「役の悲しみ、苦しみ、喪失、迷い、怒りを噛み締めながら、そんな中にでも訪れる幸せな一瞬一瞬、笑い合える瞬間の喜びを一つも取りこぼさないよう、視聴者の皆さんに届けたいと思っています」、北村は「りんというすばらしい娘が、明治の激動の時代を強く生き抜いていけるよう、セリフを超えた何かを届けられたらと思っております。そして本作が皆さまの心に深く届くよう、誠実に作品と向き合ってまいります」と意気込みを語った。
一ノ瀬家の元陪臣・中村義正を演じるのは小林隆。りんの幼なじみ・竹内虎太郎を連続テレビ小説初出演の小林虎之介が演じる。
小林は「虎太郎は、心から純粋な男の子で、自分より相手を優先する優しさを持っています。それ故に自分の気持ちにブレーキを踏んでしまうことも多く、気付いたときには取り残されていたり。そんな虎太郎が朝ドラの中でどういう人生を送っていくのか、いちばん近いところで見守っていけたらなと思います」とコメントした。
虎太郎の父・竹内之宣役にはつぶやきシロー、母・栄役には岩瀬顕子が決定した。さらに、りんの縁談相手・奥田亀吉を演じるのは三浦貴大。亀吉の母・貞を根岸季衣が演じる。
森三中・大島美幸はうなぎ店の女将、ザ・たっちのたくやとかずやは、それぞれ柴田屋/松永屋を演じる。義達祐未は和菓子店の女将役に。大島とザ・たっちは連続テレビ小説初出演。
そして、上坂樹里が演じるもう一人のヒロイン・大家直美を引き取り、彼女をそっと見守ってきた牧師・吉江善作を原田泰造が演じる。
連続テレビ小説『風、薫る』は、NHK総合ほかにて2026年春より放送。
新キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■主人公・りんの母 一ノ瀬美津(いちのせ・みつ)/水野美紀
――「風、薫る」に出演される意気込み
今回の出演、とてもうれしく思います。大きな変化の中にある時代をたくましく生きる人物を演じる事で得られるものはとても大きいと感じています。現代からの視点で見れば、「風、薫る」で描かれる明治時代は、物理的にはとても不便で、社会的な抑圧もとても強くて精神的にも辛い事が多い。だけど渦中の人物たちにはそれが当たり前で、目の前の苦難を一つひとつ、歯を食いしばって乗り越えていくしかない。だけどそれが不幸で現代を生きる我々は幸せかと言えば、全く言い切れない。生きる力とは何か、幸せとは何か、切実に己に問いかけながら、脚本を読み進めています。
――連続テレビ小説 出演歴
「スカーレット」では主人公の生活する共同の宿の同居人を演じました。大阪での撮影で、まだ幼かった我が子を連れて撮影に通った日のことを想い出します。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
看護師や医者の役は何度もやり、その度に監修の先生からさまざまなことを学ぶのですが、本当に大変な仕事であると感じます。看護される状態にある人というのは、人生の波の中でも苦難の状態にある人で、そういう時にはその人の本質が覗く。不安を抱えていれば感傷的になるし時に攻撃的にもなる。だから看護の現場はドラマになりやすいのだと思います。それを受け止める看護師という仕事は、人間力のいる仕事だと思います。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
栃木は近くて遠い場所です。日光や那須、宇都宮はよくロケでも訪れますが、車で行くので遠い! 新幹線で行けば近いのに、新幹線で行く機会がなかなかない。
■主人公・りんの妹・一ノ瀬 安(いちのせ・やす)/早坂美海(連続テレビ小説初出演)
――「風、薫る」に出演される意気込み
今回「風、薫る」という作品に参加できることを心から光栄に思います。私が演じる一ノ瀬安は、家族を明るく照らす存在でありながら、まだ幼さや繊細さも残る女の子です。小さいころから憧れていた朝ドラの世界に、自分が飛び込めることが夢のようで、ドキドキとワクワクでいっぱいです。画面の向こうのみなさんにも、吹き抜ける風のように、この物語が届きますように。一瞬一瞬を大切に、精いっぱい演じさせていただきます。
――連続テレビ小説 出演歴
今回が初めての朝ドラ出演です。これまでも何度もオーディションに挑戦して、そのたびに悔しい思いをしてきました。だからこそ今回、「一ノ瀬安」という役に出会えたことが本当にうれしいです。小さいころから朝ドラを見ていて、どんな困難にも負けず前を向いて生きる登場人物たちに心を動かされてきました。あのあたたかくて力強い世界に憧れていた私が、今度はその一員として作品をつくる側になれると思うと胸がいっぱいです。
――作品は、看護がテーマのひとつ。
看護は、体だけでなく心にも寄り添うお仕事だと思います。母が介護の仕事をしていて、「そばにいてくれる人の存在や言葉に救われる方がたくさんいる」とよく話していました。その言葉を聞くたびに、人に寄り添う力の大きさを感じてきました。看護も同じように、患者さんやその家族にとって大きな支えになるものだと思います。今回のドラマを通して、そうした看護のあたたかさや大切さを私自身も学び、安としてもそっと寄り添える優しさを大切に演じたいです。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
那須は空気がきれいで自然が豊かで、とても癒される場所だなという印象があります。栃木には以前訪れる機会があり、美しい景色やあたたかい人たちに触れて、心が穏やかになるような時間を過ごしました。今回の作品の舞台とも重なるので、そんな魅力的な場所で撮影できることをとても楽しみにしています。
■一ノ瀬家の元陪臣 中村義正(なかむら・よしまさ)/小林隆
――「風、薫る」に出演される意気込み
7年ぶり3度目の朝ドラ出演を控え、胸が高鳴っております。演ずる「中村義正」は近隣では珍しく、いち早く洋装を取り入れた人物である一方、言葉遣いは語尾に「ござる」が未だに残る“新しい時代・旧い時代、どっちの人間なんだ!?”とツッコミを入れたくなる人。そんな人間像をイキイキと演じることができるよう、スタッフやキャストの皆さんとともに明るく楽しい現場にしたいと思っております。
――連続テレビ小説 出演歴
2010年「ゲゲゲの女房」で、主人公ふたりを結びつける仲人役として朝ドラ初出演を果たしました。結婚披露宴での大杉漣さんの実に人間味あふれる温かいスピーチで大いに泣かされたことが忘れられません。2019年「なつぞら」では、主人公一家と家族同様の戸村親子を息子役の音尾琢真さんと明るく楽しく演じました。主人公なつ役の広瀬すずさんとその幼年時代の粟野咲莉さんの可愛いさと健気さ、なつを引き取り母親代わりとなる松嶋菜々子さんの美しさと逞しさ、そして大黒柱・草刈正雄さんの大きな包容力と存在感が未だに強く印象に残っています。さらに北海道十勝地方でのロケでは大自然の厳しさを体感することができ、私にとって大きな財産となる作品です。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
語れるほどの接点や思い出はないですが……“白衣の天使”というイメージで語られることが多かったナースが、つい最近のコロナ禍で“エッセンシャルな職業”であると認識が更新されたことが記憶に新しく、その“日本のナース事始め”とも言える「風、薫る」は、今描くにふさわしい大きなテーマであると思っております。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
小学校何年生のころだったか、できたばかりの那須の遊園地へ行ったことがあります。緑豊かな空気のおいしい静かな土地という印象が強く残っております。
■りんの幼なじみ 竹内虎太郎(たけうち・こたろう)/小林 虎之介(連続テレビ小説初出演)
――「風、薫る」に出演される意気込み
虎太郎は、心から純粋な男の子で、自分より相手を優先する優しさを持っています。
――連続テレビ小説 出演歴
朝ドラは日本中に根強い人気のあるドラマだという印象です。1日の始まりにすてきな物語を届けられるように、楽しみながら撮影に挑みたいです。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
看護師の方との接点がなく、看護の仕事について知識があまりないので、この作品を通して一緒に学んでいけたらと思います。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
栃木県と言えば日光東照宮という印象が強いので、時間があれば足を運んでみたいです。
■虎太郎の父 竹内之宣(たけうち・ゆきのぶ)/つぶやきシロー
――「風、薫る」に出演される意気込み
すでにセリフは入っています。どうせ一言二言だろって、量の問題ではないのです。美味しい唐揚げは、2度揚げするといいます。ですので、私も一回忘れて、もう1度セリフを入れ直します。何の不安もございませんが、唯一栃木なまりが不安なので、方言指導を誰よりもみっちり受けたいと思います。
――連続テレビ小説 出演歴
「まれ」に、ワンシーンだけ出演させていただきました。草笛光子さんが、カットの間にこっそり高級チョコを口に入れてらして、かわいい人だなと失礼ながら思った記憶があります。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
県北ですよね。私は野木というところで、県南であり東京に近く、そういう意味ではシティー派なので詳しくはないのですが、大田原牛がおいしいです。
■虎太郎の母 竹内栄(たけうち・さかえ)/岩瀬顕子
――「風、薫る」に出演される意気込み
多くの方に長年親しまれてきた朝ドラに出演できることを、心から光栄に思います。今回は私の故郷・栃木県での撮影、そして慣れ親しんだ栃木ことばで演じられることに、特別な喜びを感じています。地元の美しい自然や人々の温もりに包まれながら、視聴者の皆さまの心に深く響く作品となるよう、心を込めて演じさせていただきます。栃木の魅力とともに、この物語を全国へお届けできるのがとても楽しみです。
――連続テレビ小説 出演歴
2020年の「エール」に少しだけ出演させていただいた際、朝ドラの現場ならではの温かくも凛とした空気を肌で感じました。毎朝、多くの方が楽しみにしている作品に関われることの重みと喜びを実感し、また必ずこの場所に戻りたいと強く願いました。今回再び出演の機会をいただけたことに、心から感謝しています。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
父が入院していた頃、看護師の皆さんが患者や家族の不安に真摯に寄り添ってくださり、その温かさに心から救われました。さらにコロナ禍では、ご自身の生活を顧みず、多くの命を支え続ける姿に、ただただ頭が下がる思いでした。看護という仕事の尊さをあらためて実感し、この作品が、看護に携わるすべての方々への感謝の気持ちを届けるきっかけになればと願っています。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
栃木県宇都宮市出身の私は、「とちぎ未来大使」として、また東京栃木県人会副会長として、ふるさとの魅力発信と文化振興に取り組んでいます。同じ栃木出身の大関和さんがヒロインのモチーフとなる本作に携われることは、大きな喜びです。那須地域には子どものころからよく訪れており、大田原にある温泉もお気に入りの場所のひとつ。豊かな自然と、人々の飾らない温かさに触れるたび、栃木の魅力を再認識しています。この作品を通じて、より多くの方が栃木の美しさを知り、訪れてくださることを願っています。待ってっかんね~!
■主人公・りんの縁談相手 奥田亀吉(おくだ・かめきち)/三浦貴大
――「風、薫る」に出演される意気込み
亀吉役で参加させていただくことになり、大変うれしく思います。物語の序盤からりんを取り巻く一人として重要な役ですのでプレッシャーも感じています。それと同時に、亀吉という人物の内面を、脚本にない部分まで作り演じていくことは楽しみでもあります。現代から見れば、時代設定的に価値観がかなり違うので苦労するとは思いますが、視聴者の皆様に楽しんでいただけるように、全力で演じていきます。
――連続テレビ小説 出演歴
連続テレビ小説は、「エール」以来の出演となります。応援団の団長を演じさせていただきました。朝ドラのチーム感、全員で作品を作っていくことの心地よさを感じながら撮影をしていたことを覚えています。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
学生時代、医療関係の勉強をしていたので、病院での実習などで看護師と関わることもありました。ほんの少しの時間しか共にしていませんが、確かな技術や思いを感じました。「病気の症状だけに気を取られず、しっかりとその人の性格や気持ちを見ることが大切だ」と、当時看護師の方が言っていたのが印象に残っています。
■亀吉の母 奥田貞(おくだ・さだ)/根岸季衣
――「風、薫る」に出演される意気込み
私の母は現在95歳で健在で、自分の身の回りだけでなく週末には2世帯住宅の孫夫婦の昼食を作ったりと、元気いっぱいに過ごしてくれています。週1回通っているケアセンターではいくつか並んでいるテレビが一斉に朝ドラを放送しているらしく、私が「今度、朝ドラ出るよ」と伝えたら、「今から放送を楽しみにしています。これ以上の親孝行はない」と私も出演できるのが、ありがたくうれしいです。
――連続テレビ小説 出演歴
「ハイカラさん」
まだ収録がとてものんびりとした時代で、スタッフ、キャスト共、家族のように過ごしました。
「澪つくし」
ヒロイン沢口靖子さんを厳しく躾けるきつい役でした。後半には店のために自分の恋心を犠牲にする献身的な役でもあったのですが、どうもイジメ役の印象が強かったようで、切ないシーンを覚えていてくださっている方が少ないのが残念です。
「天うらら」
お隣の仲の良い奥さんが原日出子さんで、初共演だったのですが、私が夫の病気を打ち明けるシーンで背中を摩ってくれる、その手が温かくて優しくて感動しました。お隣のお婆様は池内淳子さんで「お酒召し上がるんですか?」とお尋ねしたら「もう一生分呑んだ」と仰ったその言葉が今、身に沁みています。
「梅ちゃん先生」
私が参加した中盤頃には、もう梅ちゃんの家族はしっかりチームが出来ていて、とても仲良しな、いい感じでした。私は家族の一員であるミムラさんの姑役だったので、そこに馴染めない感を楽しくやらせていただきました。
「まれ」
ヒロインの太鳳さんがとても可愛くて、私のライブに彼女が来てくれたらバンドのメンバーが皆んなファンになっちゃいました。震災前の能登にロケで行けたので目に焼きついている元気な街並みを思い出しながらまた復活されるよう祈っています。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
看護師さんではないのですが、出産のとき、偶然2度とも同じ助産師さんで我儘とパニックで大変な状況に根気良く付き合ってくださる助産師さんの仕事に本当に感謝と尊敬の気持ちで一杯でした。30年前、前夫がガンで亡くなったときには担当の看護師さんから心のこもったお手紙を頂戴しました。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
那須は同じ事務所だった織本順吉さんがお住まいだったので、事務所のマネージャー達とBBQしにお邪魔したりしました。近くにいい温泉がいっぱいあるので、先に一風呂浴びてからのBBQは最高でした。近くでロケのあった時、大先輩をアッシーにして、ちょっと車で走ってご馳走になった帰りに吹雪いたときは怖かったです。
■うなぎ店の女将 大島美幸(連続テレビ小説初出演)
――「風、薫る」に出演される意気込み
小さい頃から、家族で夢中になって見ていた朝ドラに出演させていただけるなんて、夢のようです。天国のじいちゃん、ばあちゃんが泣いて喜びます。しかも生まれ育った、“大田原”が舞台。大田原の「ふるさと大使」でもあるので、全力でやらせていただきますし、全力で宣伝させていただきます。大田原市民の皆さんの喜ぶ顔が見られるのが、今から楽しみです。水がきれいで米がうまい大田原! 全国の視聴者の皆さま、是非“大田原”に遊びに来てください!
――連続テレビ小説 出演歴
もちろん出演経験はありません。高校生のときに、朝ドラを見て、見終わったらバイク通学で出発するという日々を送っていました! 「ふたりっ子」「あぐり」が大好きでした。「まんぷく」「とと姉ちゃん」「あさが来た」「まれ」「あまちゃん」「てるてる家族」「ちゅらさん」「君の名は」「おしん」たくさん見させてもらっています。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
母が大田原(旧黒羽町)の病院で看護師をしていまして、患者さんとのかかわりなど近くで見てきました。仕事だけではおさまらないホスピタリティがないと務まらないすごい仕事だと思いました。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
私自身、大田原市出身ということで、憧れの朝ドラの舞台が“大田原”と聞き本当に光栄です。大田原の皆さんの喜ぶ顔が目に浮かびます、大田原の「ふるさと大使」でもあるので他県の皆さんに知ってもらえるチャンスだと思い、心から感謝致します。米がおいしい、鮎がおいしい、川がきれい、梨がおいしい、野菜もおいしい、おせっかいが多いです。
■和菓子店の女将 義達祐未
――「風、薫る」に出演される意気込み
出演のオファーをいただいたとき、人生とはなんと予想外なのだろうと思いました。10年ぶりの朝ドラ出演、戸惑いながらもワクワクしています。時代や運命に振り回されながらも目の前のことに真剣に対峙して、そこから目指すべき道を見出していく。この題材は、今を生きる私たちにも多くを語りかけるものでしょう。今回は、疫病の時代を生き抜く主人公の人生の分岐点、大切な1シーンに立ち会わせていただきます。感謝しながら精一杯向き合いたいと思います。
――連続テレビ小説 出演歴
以前「花子とアン」で主人公・安東はなさんの同級生である松平幸子役で出演し、初恋がテーマの週を楽しく演じさせていただきました。当時のTwitter(現在のX)で、「〇〇みたいな方」という私のセリフを視聴者の皆様が面白がってくださり、たくさんポストされていたのを見て、朝ドラの影響力を感じました。放送は11年前、当時は10代の裕福な女学生を演じ、今回は女将役です。時代は同じ明治ということで、撮影時に時代の背景等を学んだことが思い出されます。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
私は看護師ではないのですが、保育士資格を持っています。ジャンルとして介護・福祉・看護・保育…と並べられることも多いですが、やはり共通するのは「目の前の生命に向き合っている」ということだと思います。そのために、小さな違和感に気付けるようにしたり、丁寧に対話や観察をしたり、常にあらゆる可能性を考えて動きます。看護は、心身のケアや苦痛の緩和などのサポートだけでなく、医療チームの一員として、さまざまな専門職と協力しあうことができる。まさに医療と民間のマグネット的存在で、その難しさを感じ取れるからこそ、強い尊敬の念を抱いています。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
大田原という地名は「大俵」に由来していることもあって、水が綺麗で自然豊か、抜群に美味しい米農家や大好きな酒造様も多いんです。あとは私が辛いものが大好きで唐辛子の生産量が実は日本一なところもイチオシ。医療関係で言うと、一次~三次救急医療体制までを完備していて、世界トップクラスの医療機器会社もあったりするので、これだけ充実しているところを見ると、大関さんの想いがしっかりと今も受け継がれているような気がします。私も栃木県出身者として、本作品をきっかけに大田原含め栃木の魅力を多くの方に再発見してもらえたら幸せだなと心から思っています!
■柴田屋・松永屋 ザ・たっち たくや・かずや(連続テレビ小説初出演)
・たくや
――「風、薫る」に出演される意気込み
「え? 本当ですか? 双子の登場人物いるんですか?」最初にこの出演依頼をいただいたときのリアクションです! 完全に見る専門だと思っていた連続テレビ小説に出ることができるなんて! しかも地元栃木県が舞台のドラマに出演できることへの驚きと緊張とうれしさで胸がいっぱいです。とりあえず、父や祖父の話し方を思い浮かべて、栃木なまりを完璧にするところから役作りをしていこうと思います。あ!僕らが双子役かどうかは見てのお楽しみです。笑
――連続テレビ小説 出演歴
出演した事ありません。僕らにとって朝ドラは、母との共通の趣味です。実家に帰る度に放送中の朝ドラの今週どうだった?や、泣けたよねー。なんて話で盛り上がっております。子どものころに見ていた作品もあり、幅広い世代で楽しめるものだと思ってます。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
僕は小さいときに1週間ほど入院をしていたことがありまして、検査入院だったため、注射など多かったのですが、看護師さんが優しくて、怖がらせない工夫などをしてくれていたことを覚えてます。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
大田原市は物凄く広い平野を生かして、たくさんの人が農業や畜産などをしているイメージです。大盛りの定食屋さんなども多く、人情の町というイメージです!
・かずや
――「風、薫る」に出演される意気込み
まさか僕たちが連続テレビ小説に出演できるなんて、ちょっと!ちょっとちょっと!!ビックリです。朝ドラ大好き双子の僕たちは仕事に向かいながらその日の朝ドラの会話で盛り上がっています。今回の「風、薫る」は主人公が栃木出身で僕たちと同郷なので大注目していました! 演技経験は少ないですが、自分たちの個性を出しながら舞台となる明治時代の風景になじめるようにがんばります。出演しながら主人公たちの生き様を全力で応援したいと思います。
――連続テレビ小説 出演歴
朝ドラは毎作品没入して観ています。毎朝物語が進んでいくのを長い期間観ていると、勝手に一緒に苦難を乗り越えてきた気持ちになり感動が入れ食い状態になってしまいます。感動のシーンじゃないのに成長を感じて泣いたりします(笑)。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
少し前に病気して入院したことがあり、その時に看護師さんが丁寧に説明してくれたり優しく声掛けてくれました。点滴の針を刺し変えるのも難なくこなす確かな技術に感心しました。安心して身を任せられるのも原点にはトレインドナースの存在があるのかなと今になって実感しています。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
大田原は歴史もあり名産やお祭りや学校行事などいろいろ個性があり、何度もテレビロケしていますが、ネタが尽きない面白い街です。
■主人公・大家直美を見守る牧師 吉江善作(よしえ・ぜんさく)/原田泰造
――「風、薫る」に出演される意気込み
まさか自分に牧師の役がくるなんて想像したこともありませんでした。吉江は、誠実ながらも少し頼り甲斐のない真面目な印象で、無償の愛を持っている人だと思います。そんな吉江を演
じられるのが今からすごく楽しみです。吉江のセリフを通して、誰かの心が軽くなる瞬間があったらなぁと思います。直美役の上坂さんとは前に親子役で共演したことがあるので、今回また一緒にできてうれしいです。朝のひと時、ぜひ一緒に温まりましょう!
――連続テレビ小説 出演歴
「ごちそうさん」は食が一つのテーマだったので、食事シーンが毎回楽しみでした。食事シーンを撮影した後、撮影中に食べきれなかったものをみんなで食べるのも楽しかったです。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
全く知らないので今度現地に行って色々見てきたいと思います。
■主人公・りんの父 一ノ瀬信右衛門(いちのせ・しんえもん)/北村一輝
――「風、薫る」に出演される意気込み
親という存在、その価値観や考え方は、想像以上に子どもの人生に大きな影響を与えるものだと、日々感じております。りんというすばらしい娘が、明治の激動の時代を強く生き抜いていけるよう、セリフを超えた何かを届けられたらと思っております。そして本作が皆さまの心に深く届くよう、誠実に作品と向き合ってまいります。
――連続テレビ小説 出演歴
2019年度後期の朝ドラ「スカーレット」で戸田恵梨香さん演じる川原喜美子の父親 川原常治役。スカーレットではかなり破天荒な父親役を演じさせていただきましたが、今回はその対極とも言える、芯のあるしっかりとした父親像に挑戦したいと考えております。朝ドラは日本国内にとどまらず、海外で暮らす多くの日本人にとっても、日本の日常や温かさを思い出させてくれる存在であり、まさに“日本の朝の顔”と呼ぶにふさわしい番組だと思っています。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
以前、数日間ほど入院した経験がありますが、振り返ってみると、不思議なことに医師の皆さまへの感謝はもちろんのこと、日常的かつ精神的な面での寄り添い、支えてくださった看護師の方々の存在が強く印象に残っています。本当に心の支えとなっていただきました。精神的なサポートというのは、医療の現場において非常に大切な要素だと、改めて実感しました。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
恥ずかしながら、、、温泉、、、、サファリパーク、、、、やはり、、温泉ですかね。
■ロゴのデザイン/清水彩香
――デザインにあたってのコメント
激動の風に吹かれて奔走しながらも、りんと直美が手を取り合い、困難を切り拓いていく姿を想像する中で、優しく有機的なイメージと、戦いながら意思を刻みつけていく凛としたイメージがリンクしていきました。彫刻刀で彫られた木版印刷時代の書体をもとに、りんと直美の精神を形にしています。検証したデザインの決定に至っては、制作陣のみなさまから、トップダウンではない方法で決定したいと希望があり、さまざまな方の意見を聞きながら平等に議論していきました。みんなで考えていくことは時間も労力もかかりますが、二人への敬意をこめたプロセスを踏むことができたと感じられる、すばらしい機会でした。
■制作統括/松園武大チーフ・プロデューサー
一ノ瀬りん、大家直美、二人の主人公の家族やとても身近な人たち、そして、りんの故郷である栃木県那須地域ゆかりの人々を演じていただく方々を発表しました。多彩で魅力あふれるキャストの皆さんが、脚本の吉澤智子さんが紡ぐ人物たちにどんな息吹を吹き込んでくださるのか、日々想像してはワクワクしています。
清水さんのロゴを初めて見た時、殺風景な会議室に風が吹いたように感じました。たっぷりと風を受けながら、地を踏みしめて前に進む。そんな、りんと直美の意思を感じられるロゴです。気が付けばすっかり暑い季節になり、撮影開始まで間もなくとなりました。放送はまだ少し先ですが、今後もまだまだ新しい発表が続いていきますので、どうぞご期待ください。