ヨナス・ダスラー主演の映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』より、本予告と場面写真6点が解禁された。

【動画】“敵”を愛することを忘れた牧師が叫ぶ!『ボンヘッファー』本予告

 本作は、第二次世界大戦下のドイツで、牧師とスパイの2つの顔を持ちナチスと闘い続けた実在の人物の半生を描く。



 監督・脚本・製作を務めたのは『ハドソン川の奇跡』や『博士と狂人』など実話を得意とするシナリオライター、トッド・コマーニキ。知られざる真実に斬り込む人間ドラマに定評のあるコマーニキが、ドイツでは誰もが知る歴史上の人物であり、現在もなお人々の思想に大きな影響を与え続けるひとりの男の生涯を描き切る。

 ボンヘッファー役を演じるのは、舞台演劇出身のドイツ人俳優ヨナス・ダスラー。2019年、ファティ・アキン監督作『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』で主人公の連続殺人犯を演じ、ドイツ映画賞の主演男優賞にノミネートを果たした。共演には『イングロリアス・バスターズ』『名もなき生涯』のアウグスト・ディールや『エイリアン:ロムルス』のデヴィッド・ジョンソンなどが名を連ねる。

 本予告では、ボンヘッファーがヒトラー暗殺計画に参画した経緯と奮闘が映し出される。

 第二次世界大戦下、教会はナチスに支配され“帝国教会”となり、ナチズム支持派の牧師が声高らかに「新たな聖書のキリストはアドルフ・ヒトラー総裁だ!」と宣言する。かねてからナチスの行いを疑問視していたボンヘッファーは、ナチスに目を付けられながらも帝国教会の教えを否定するような説教を続けるが、ある日同志たちがヒトラーの暗殺を計画していることを知る。

 「“敵(=隣人)”を愛せ」を教えとしている牧師を生業とするボンヘッファーだが、「“ウソの塊”のような男に勝つためには、より巧妙なウソを」と暗殺計画に加わることを決め、改心したふりをしてナチス組織の中に潜入する。

 牧師として平和を説き、スパイとして反ナチ運動を扇動し、暗殺者としてヒトラーの命を狙う…3つの顔を持ち、己の“正義”を掲げたボンヘッファーの行いは罪か、それとも愛なのか―?

 場面写真6点には、ボンヘッファーがナチス・ドイツの国旗の前で思い詰める様子や、胸元に銃を突きつけられる緊迫した一コマのほか、同じ志をもつ牧師、人生の転機となったアフリカ系米国人の友人たち、そして心許せる妹とくつろぐひと時など、ボンヘッファーを取り巻く人々の姿も収められている。

 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』は、11月7日より全国公開。

編集部おすすめ