「トイ・ストーリー」シリーズ最新作『トイ・ストーリー5』が、2025年夏に劇場公開されることが決定した。また、シリーズ誕生30周年を記念して、『トイ・ストーリー』が9月12日から18日までの1週間限定で全国劇場上映されることが発表され、30周年記念上映の特別ビジュアルも解禁された。



【写真】『トイ5』おもちゃたちの新たな“協力ライバル”とは? コンセプトアート

 世界初の長編フルCGアニメーションとして誕生した『トイ・ストーリー』。手描きアニメーション全盛の時代に、すべてをCGで描き切ったその映像は、世界中の観客を驚かせ、アニメーションの可能性を大きく広げた。

 しかし、最も愛されたのは革新的な技術そのものではない。ピクサーの面々が自由な発想と想像力で生みだした“おもちゃの世界”と、ウッディやバズ・ライトイヤーら魅力的なおもちゃたちが織りなすどこか人間くさくも温かなストーリー、誰もが子どもの頃に経験した、おもちゃとの思い出を呼び起こす感動的なストーリーが、観客の心を震わせたのだ。

 今回の30周年記念上映は、革新的なアニメーション表現で時代を大きく変えるだけでなく、時代を超えて観客を魅了し、文字通り幅広い世代に愛される映画作品となった『トイ・ストーリー』を劇場で鑑賞できる貴重な機会となる。

 あわせて、30周年記念上映特別ビジュアルが解禁。この特別ビジュアルと、シリーズ最新作『トイ・ストーリー5』のコンセプトアートが4枚1セットになったポストカードが、入場者プレゼントとして配布されることも決定した。

 さらに、ピクサー・アニメーション・スタジオ最新作にしてシリーズ5作目『トイ・ストーリー5』が、2026年夏に日本公開されることが決定した。

 『トイ・ストーリー』の原案・アニメーターであり、ピクサー・アニメーション・スタジオの現チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるピート・ドクターは、「30年前、『トイ・ストーリー』は初めてピクサーの存在を(世界に)知らしめてくれました。そして僕たちはまたその世界に戻ることに興奮を感じています。ウッディたちは『トイ・ストーリー5』でどんなことをするのでしょう? きっと驚くと思います。監督・脚本を手がけるのは、アンドリュー・スタントンです。
僕とアンドリューは同じ頃ピクサーに入社し、『トイ・ストーリー』を一緒に作りました。そして僕たちは今も変わらず友達です。彼はトイ・ストーリーのすべての映画で脚本を書いている天才です!」と語っている。

 また、監督・脚本を務めるアンドリューは、「トイ・ストーリーは僕にとって特別な存在です。シリーズを通して“おもちゃは子どもたちのためにあるものだ”ということを語ってきました。ですが、『トイ・ストーリー5』で、おもちゃたちはとても大変な状況に直面することになります。今の子どもたちは電子機器(タブレット)に夢中。おもちゃはかないません。テクノロジーがどこにでもある今の時代、おもちゃには、携帯、タブレットなど、強力なライバルがいるのです」と作品の内容を紹介。

 さらに、バズ・ライトイヤー役のティム・アレンは、海外インタビューの中で、前作『トイ・ストーリー4』でバズとウッディの物語は終わり別々の道を選ぶという感動的なラストが描かれていただけに「”無限の彼方へ、さあ行くぞ”でウッディとお別れしたあとに、まだ続編が必要なのか? と、私自身も最初は続編に消極的でした。だけど『トイ・ストーリー5』では戻って来るべき正当な理由があるんです」とコメント。続けて「彼ら(ピクサー)がやっていることは本当に驚くべきことです。
とてもちゃんとしていて、すごくクールな展開になっていますよ」と、かなりの自信をのぞかせている。

 ピクサーには【過去作を上回る“語るべき物語”がある場合以外は続編を作らない】という信念があるという。そんな彼らが自信を持って贈りだす“シリーズ最高”の物語に期待したい。

 アニメ映画『トイ・ストーリー』は、9月12日より1週間限定劇場公開。『トイ・ストーリー5』は、2026年夏に全国劇場公開。

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