団塚唯我監督のオリジナル脚本・初長編映画『見はらし世代』より、主演の黒崎煌代をはじめ、遠藤憲一、井川遥、木竜麻生が演じる4人家族が関係を見つめ直そうとする姿を描いた本予告編と本ポスタービジュアルが解禁された。

【動画】渋谷の街を舞台に、関係をふたたび見つめ直そうとする彼らを描く『見はらし世代』本予告

 主人公の青年・蓮と、結婚を控え将来について悩む姉。

そして母の喪失をきっかけに姉弟と疎遠になった、ランドスケープデザイナーの父。渋谷の街を舞台に、関係を再び見つめ直そうとする彼らを描く本作は、普遍的な家族の風景から、都市の再開発がもたらす影響までを繊細に描き出す。5月の第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に、日本人史上最年少となる26歳の監督作品として選出された。

 主人公・蓮を演じるのは、『さよなら ほやマン』で映画デビューし、日本批評家大賞新人賞を受賞した黒崎煌代。父親・初を遠藤憲一、母親・由美子を井川遥、姉・恵美を木竜麻生が演じる。

 解禁された本予告編は、海辺の別荘で過ごす家族4人の何気ない時間から始まる。主人公の少年・蓮はサッカーボールを追い、姉の恵美はソファで英単語の暗記に励んでいる。そんな中、ランドスケープデザイナーの父(遠藤)に仕事の呼び出しの電話が入り、「東京に戻らなければならないかもしれない」と母・由美子(井川)に告げる。由美子は「この3日間は家族に集中してって言ったよね」と力なく訴える。その声には、家族の生活を一手に背負い、久しぶりの家族全員での休暇を心待ちにしていた想いが裏切られた悲しみがにじんでいる。

 何かが割れる音とともにシーンは暗転し、映し出されたのは、胡蝶蘭の配送ドライバーとして働く大人になった蓮(黒崎)の姿だ。職場では些細なことで叱責される日常。
そんな中、姉の恵美(木竜)から、長年疎遠だった父が帰国していることを知らされる。やがて蓮は、花を届けに行った先で、思いもよらぬ“再会”を果たす。

 映画『見はらし世代』は、10月10日より全国公開。

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