SixTONESの京本大我が、自身が主演を務めるミュージカル『Once』の囲み取材会に出席。「正直、心が折れかけた」という練習期間を振り返った。
【写真】ギター猛特訓の苦労を語る京本大我
原作は2007年に公開されたアイルランド映画。ダブリンという移民の街を舞台に、美しい音楽と共に人生の再生の物語が丁寧に描かれた。代表曲「Falling Slowly」は、主人公とヒロインの繊細な心の揺れ動きを見事に表現し、第80回アカデミー賞最優秀歌曲賞を受賞した。
2011年12月にはミュージカル版がニューヨーク・シアターワークショップで開幕。翌12年2月にはブロードウェイへ進出し、トニー賞11部門でノミネート、作品賞、演出賞、脚本賞、主演男優賞を含む8部門を受賞する快挙を成し遂げ、キャストレコーディングCDも2013年のグラミー賞にてベストミュージカルシアターアルバムに選出された。さらに同13年、物語の舞台となったダブリンでも、映画およびミュージカル版が上演され、その後ロンドン・ウエストエンドにて15年まで上演が続いた。
日本でも、EXシアター六本木での来日公演(2014年)、東急シアターオーブにて海外プロダクションによるコンサート版上演(2023年)もされた本作が、この度、初めて日本カンパニーにより日生劇場で上演されることに。ストリートミュージシャン役として、劇中でギターを披露する場面もある京本。「約半年近くこの作品に携わり、寝泊りはしていないけれど、合宿したくらいの濃密な時間を過ごしました」と稽古期間を振り返る。ついにお披露目の日を迎えるが「もう開き直って(笑)、ここまでやって来た自分と共演者の皆さんを信じて、作品を届けられたら」と意気込みを語った。
見どころについては「やっぱりギターシーン」と挙げ、約半年もの練習期間を費やさなければいけないほど「難易度が高かった」とのこと。「ちゃんとしたギタリストさんやアーティストの方に頼むべきなんじゃないかと思うくらい、レベルの高い曲が多かった。
それでもスタッフやキャストに支えられて乗り越えたと話す京本。劇中、全9曲も披露することになるが「ここまでやってきた経験を糧にして、なんとか公演も乗り越えていきたいと思います」と力強く語った。
練習中、人前でギターを弾くことに慣れるために、SixTONESメンバーの前で披露することもあったそう。「『Golden SixTONES』の収録の合間に、5人が楽屋でのんびりしているところで急に演奏しだすという。たぶんめちゃめちゃうるさかったと思う(笑)」と明かして笑いを誘っていた。
ミュージカル『Once』は、9月9日~28日東京・日生劇場にて上演。その後、10月4日・5日愛知・御園座、10月11日~14日大阪・梅田芸術劇場 メインホール、10月20日~26日福岡・博多座にて上演。