舘ひろしが主演する映画『港のひかり』より、盲目の少年・幸太を演じた尾上眞秀が本日13歳の誕生日を迎えたことを記念し、本人コメントとメイキングカットが解禁された。

【写真】同役を演じた眞栄田郷敦とにっこり!

 本作は、過去を捨てた元ヤクザと目の見えない少年との十数年を描く、年の差を超えた友情と再会の物語。

昨年に公開され数々の映画賞を総なめにした映画『正体』にて第48回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した藤井道人監督とキャメラマン・木村大作が初タッグを組み、北陸の港町を舞台にした完全オリジナル脚本の作品だ。

 主人公の元ヤクザの“おじさん”を演じるのは、7年ぶりの単独主演作となる舘ひろし。盲目の少年・幸太を歌舞伎界の新星・尾上眞秀、成長した青年・幸太を眞栄田郷敦がそれぞれ演じる。

 元ヤクザの三浦と運命的に出会い、交流を深めていく盲目の少年・幸太を演じるのは、本作で映画初出演を果たした尾上眞秀。尾上といえば、寺島しのぶの息子として歌舞伎界はもちろん、映画界でも注目を集める“新星俳優”の一人だ。三浦と友情を築く幼少期の幸太という重要な役どころに抜擢されたのは、藤井監督が歌舞伎の舞台で尾上の姿を目にしたことがきっかけだったという。

 映画デビュー作にして視力の大半を失いながらたくましく生きる難役を堂々と務めた上げた尾上。撮影については「普段関わることのないような方と関われて楽しかったです。スタッフさんといろんなところに遊びに行けたことがとても心に残っていますが、現場にカメムシがたくさんいたのは大変でした」と述懐し、年相応の可愛らしい一面をのぞかせる。

 普段は歌舞伎の公演に出演することが多い尾上だが、「(映画は)一発勝負になるのと、何度も同じシーンを撮影するところが大きく違うところだなと感じました」と振り返り、初となる映画の現場で刺激を受けることも多かった様子。

 最も共演シーンの多かった舘との撮影については、「プライベートのお話をすることが多かったです。何が好きかとか、何か食べに行こうかとか、そういうお話が多かったです」と貴重なエピソードを披露した。


 “憧れの俳優”についての問いには、「僕のおじいちゃん(七代目・尾上菊五郎)です。演技がすごく面白くて、憧れています」と告白し、「お客様に楽しんでいただけるような面白くてユニークな役者になりたいです」と抱負を語った。

 今回、謎のベールに包まれていた尾上の愛らしい一面が垣間見えるコメントとともに、クランクアップを迎え、大きな花束を抱えて母・寺島しのぶと笑顔を見せる姿を捉えたカットなど、計4点の貴重なメイキングカットも公開された。撮影の合間にカメラのレンズを覗き込む茶目っ気たっぷりの姿や、魚をさばいたり、さらには青年期の幸太を演じた眞栄田郷敦と並んで笑顔を見せるカットもある。その笑顔からは、充実した撮影ぶりと尾上の等身大の魅力が伝わってくる。

 さらに、映画を楽しみに待つファンに向け、尾上は「目の見えない少年(幸太)という役を演じるのはすごく難しかったですが、白杖の使い方も覚えたり一生懸命頑張りました。みんなの思いがたくさん詰まった素敵な映画なので、ぜひ見ていただきたいです」とメッセージを寄せた。

 映画『港のひかり』は、11月14日より全国公開。

※尾上眞秀のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■尾上眞秀

――本作の撮影を振り返ってみていかがでしたか?

 普段関わることのないような方と関われて、すごく楽しかったです。

――映画作品に初めて出演されて楽しかったこと、歌舞伎とは違うなと感じた部分は?

 (映画は)一発勝負になるのと、何度も同じシーンを撮影するのが大きく違うところだなと感じました。

――撮影現場で楽しかったことは?

 スタッフさんといろんなところに遊びに行けたことがとても心に残っていますが、現場にカメムシがたくさんいたのは大変でした。


――舘さんとの共演で、どんなことをお話しましたか?

 プライベートのお話をすることが多かったです。何が好きかとか、何か食べに行こうかとか、そういうお話が多かったです。

――映画や舞台、歌舞伎など、さまざまなフィールドで活躍をされている眞秀さんの、憧れの俳優さんは?

 僕のおじいちゃん(七代目・尾上菊五郎)です。演技がすごく面白くて、憧れています。

――9月11日に13歳の誕生日を迎えた眞秀さんですが、将来の夢は?

 お客様に楽しんでいただけるような面白くてユニークな役者になりたいです。

――本作の公開を楽しみに待っている人に向けてメッセージをお願いいたします。

 目の見えない少年(幸太)という役を演じるのはすごく難しかったですが、白杖の使い方も覚えたり一生懸命頑張りました。みんなの思いがたくさん詰まった素敵な映画なので、ぜひ見ていただきたいです。

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