田中麗奈が主演を務め、森崎ウィンが共演する映画『黄金泥棒』が、2026年4月全国公開されることが決まった。

【写真】田中麗奈、金に魅せられた主婦に 『黄金泥棒』場面カット

 本作は、人生に退屈していた主婦が“金(きん)”に魅せられ、“100億円の秀吉の金(きん)茶わん”を盗み出すクライム・コメディー。

監督・脚本は萱野孝幸。実話から着想を得て執筆された完全オリジナル作品だ。

 物語は、平凡で味気ない日常に行き詰まりを感じていた専業主婦の美香子が、立ち寄った百貨店でつい“金(きん)のおりん”を盗んでしまうところから動き出す。普通であることが幸せ―と言い聞かされ育った美香子は、どんなに退屈な日々も自分に無関心な家族もやりすごしていた。だが、“金(きん)”に魅了され世界は一変、「私にしかできないことをする」という幼き日の夢がよみがえり、“100億円の秀吉の金茶わん”を盗む計画を企てることに。自分らしい幸せを求めて、人生の大ばくちに打って出た主人公の滑稽ながらも愛らしい姿が描かれる。

 主演の田中麗奈は、人生を輝かせるために疾風怒濤(どとう)のごとく駆け抜ける藤根美香子を演じる。森崎ウィンは、満たされない美香子の心に闘志を燃え上がらせるクセの強い金城光輝を演じ、互いをだまし合う駆け引きで物語を牽引する役どころだ。

 劇中ではゴールドカンパニー株式会社SGCの協力のもと、総額数百億円にものぼる本物の金工芸品の数々が登場。きらびやかな世界を全編にフィーチャーしながらも、クラシカルな香りを漂わせた映像世界を創出した。

 田中麗奈は「退屈で普通な毎日を重ね過ぎていた美香子が、普通の道から少しずつ脱線していくスリルとおかしみ。最初、『私が人生で演じるという手段を手に入れてなかったら、もしかしたら美香子のようになっていたかもしれない。
。』と、私の分身だと感じながら撮影を重ねていきましたが、だんだんと美香子が"私を使って"人生を謳歌していくような感覚になりました」とコメント。

 森崎ウィンは「細部まで細かな演出やこだわりを現場で学び、刺激的な日々を過ごさせていただきました。少し意地悪な光輝を演じていて大変な場面もたくさんありましたが、思い切って暴れさせていただきました。きっと映画を観られたあとは嫌われそうな気がします。笑」と語っている。

 監督・脚本の萱野孝幸は「目指したのは、どこかクラシックな香りのする、等身大のクライム・コメディです。この作品が、黄金のように100年後にも残る映画となることを願っています」としている。

 映画『黄金泥棒』は、2026年4月全国公開。

※キャスト・監督のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■田中麗奈

退屈で普通な毎日を重ね過ぎていた美香子が、普通の道から少しずつ脱線していくスリルとおかしみ。最初、「私が人生で演じるという手段を手に入れてなかったら、もしかしたら美香子のようになっていたかもしれない。
。」と、私の分身だと感じながら撮影を重ねていきましたが、だんだんと美香子が"私を使って"人生を謳歌していくような感覚になりました。萱野監督は、脚本も演出も非常に綿密でこんな所まで見てくださってるのかと感動するほど。監督を筆頭に若いチームの皆さんと撮影を共にして沢山の刺激を受けました。森崎ウィンさんは、役作りの為に出来る男のリサーチをされていたり、人間観察をしたりと、色々と材料を集めて金城光輝という一癖ある役をとても魅力的に演じていらっしゃいました。映画好きな方は勿論、普段映画館へ行かない方、時間があるから映画を観てみようという方、是非スクリーンの前に座って観て欲しい。必ず楽しい映画体験が出来る作品だと思います。

■森崎ウィン

まずは、これからの日本映画界の先頭に立つ萱野監督、そして僕が俳優デビュー前から存じ上げていた、長年活躍をされている田中麗奈さんとご一緒出来た事、とても嬉しく思います。細部まで細かな演出やこだわりを現場で学び、刺激的な日々を過ごさせていただきました。少し意地悪な光輝を演じていて大変な場面もたくさんありましたが、思い切って暴れさせていただきました。きっと映画を観られたあとは嫌われそうな気がします。笑

過去に類を見ない新感覚のクライムヒューマンドラマ!今作が黄金なる輝きを放つ瞬間を劇場で見届け頂ける事を願っています!!

■萱野孝幸(監督・脚本)

田中麗奈さん演じる〈泥棒主婦〉こと藤根美香子。常に危なっかしくも憎めない、最高にチャーミングなキャラクターが誕生しました。


撮影中、悲壮感すら感じさせる平凡な主婦が、刺激を得るたびに輝きを増していく様は、見ていて魔法のようでした。
詳細は控えますが、終盤のとある1カットにおいて、本当に光っていたのではと錯覚するほど、田中さんが煌めいています。
ぜひ、劇場の暗闇の中で、ゴールド群と俳優陣が放つ輝きを浴びていただけると幸いです。

目指したのは、どこかクラシックな香りのする、等身大のクライム・コメディです。この作品が、黄金のように100年後にも残る映画となることを願っています。

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