仮想空間と和風ファンタジーの世界が重なり合い、古典『かぐや姫』を大胆にアップデートした長編アニメーション『超かぐや姫!』。唯一無二のビジュアルと、音楽と感情が呼応しながら進むドラマが、観る者をまったく新しい“かぐや姫”の物語へと誘う。
【写真】夏吉ゆうこ&永瀬アンナ、可愛くて尊い撮りおろしカット満載!
■仮想空間と和風ファンタジーが融け合う、新しい“かぐや姫”の世界
――台本や資料を読んだとき、『超かぐや姫!』の世界観にどんな印象を受けましたか?
夏吉:資料を開いた瞬間、まず“世界の見た目”に惹かれました。仮想空間と和の世界が自然に溶け合っていて、すごく美しいんです。その一方で、かぐやと彩葉が暮らす現実世界には“生活の匂い”や温度があって、親しみやすい空気もある。その対比がとても魅力的で、「こんな作品は初めてだな」と思いました。
永瀬:題材を見て「こんな組み合わせある?」と驚きました。“配信アイドル”、いわゆるVTuber的な存在が物語の軸として出てくるのも新鮮で、「未来が来た……!」と思いました。その一方で、現実パートはすごく素朴で温かい。近未来の新しさと身近な温かさが絶妙に混ざり合う、この楽しい世界に強く惹きつけられました。
――それぞれが演じたキャラクターの第一印象は?
夏吉:最初にかぐやを見たとき、“この子の声はこれだ!”という明確なイメージがすぐには浮かばなかったんです。
そして作中ではとにかく歌うので、「これは相当作り込まないと……!」とも思いました。オーディションは芝居と歌を連続で披露する形式で、課題曲はryo (supercell)さんの難曲。芝居で作った温度をそのまま歌に繋げるため、“自然体のかぐや”を崩さないことを意識しました。
永瀬:彩葉は、最初に設定を読んだときから“すごく近い感覚を持っている子だな”と思いました。自分のやりたいことを、他人の目や顔色をうかがって押し込めてしまう。そんな部分に、私自身も共感するところがあったんです。
彼女が抱える“少しネガティブな気持ち”や“自分を閉じ込めてしまう感覚”って、現代を生きる人にも通じるものがあると思うんです。だからこそ、自然に感情移入できたし、共感しながら演じることができたと感じています。
■収録で育った、かぐやと彩葉の距離
――アフレコで特に印象に残っているシーンは?
夏吉:かぐやは本当に表情豊かで自由な子なんです。鼻歌を歌ったり、駄々をこねながら歌ったり……お芝居に任せてもらえる場面も多くて、準備段階では「次はどうしよう?」と毎回、引き出しを総動員しました。
彼女は“絶対に同じことを二度としない”タイプの子だと思っていて、同じ鼻歌はもう二度と生まれない。その瞬間の楽しさがそのまま歌になるような子なので、毎回“新しいかぐや”を作らなきゃいけない。そう考えると難しさもあったんですけど、「その瞬間のかぐや」を作っていく作業は、本当に楽しくて印象に残っています。
永瀬:私は、彩葉が“うがいをするシーン”がとても印象に残っています。実際にうがいをして録ったんですが、監督がものすごくこだわっていて(笑)。あのシーンって不思議で、かぐやがハッと彩葉に惹かれる瞬間でもあるんです。
私も「どうしてこのタイミングなんだろう?」と監督に聞いたんですけど、前のセリフの流れだけじゃなくて、うがいという行為そのものが持つ“人間らしさ”に、かぐやが見とれてしまう、という意図だったそうです。だからこそ、うがい自体が大切な意味を持つシーンで、私自身も初めての挑戦だったので、かなり苦戦しつつ驚きながら収録していました。
――掛け合いの中で、相手の芝居から受け取ったものも多かったのでは?
夏吉:そうですね。実際に掛け合ってみて、「こんなに柔らかく返ってくるんだ」と驚いたり、台本だけではわからなかった“彩葉の優しさ”に、かぐやとして思わず甘えたくなってしまう瞬間がありました。そこからさらに一段階、甘えを強めてみたり……掛け合いだからこそ広がる感覚がたくさんありました。
アフレコ前に、オーディションの別録りの音声を“掛け合い風”に組み合わせた参考素材をいただいていたんですけど、終わってからそれと完成音声を聞き比べると、もう全然違っていて。
永瀬:私も台本を読んでいる段階では、かぐやがどんな温度で来るのか、まったく想像がつかなかったんです。でも、夏吉さんのお芝居の“パワー”を受けると、「あ、こう来るんだ!」と驚きの連続で。ちょっとした動きや間合いにもエネルギーがあふれていて、戸惑ったりドギマギしたり……でも、それが彩葉としてすごく自然な反応につながっていきました。
そして夏吉さんは、現場で本当にキラキラしていて、ひたむきで妥協しない姿勢があるんです。「かぐやのまぶしさ」と重なるところがあって、演じながら思わず憧れてしまう瞬間もありました。
夏吉:よく「夏吉さんのパワーがすごい」と言っていただくんですが、そのパワーは永瀬さんのお芝居から受け取ったものを返しているだけなんです。
私にとっても彩葉は“まぶしい存在”で、かぐやに人の心を気づかせてくれる子。だからこそ、「なんだこの子……!」と思ってほしくて、かぐやの自由さがどんどんエスカレートしていったところもあります。
■同じ曲なのに“違う表情”。かぐやが歌うことで生まれる切なさ
――劇中の音楽シーンについて、印象深く残っている楽曲や収録エピソードはありますか?
夏吉:最初にレコーディングした『私は、わたしの事が好き。』が特に印象に残っています。
この曲が流れるシーンでは、かぐやと彩葉の日々が一気に加速していく様子が描かれていて、映像だけでもすごくパワーがあるのに、歌っているとこちらまで元気をもらえるんです。歌詞には、ただの自己紹介では終わらない“かぐやの人生哲学”がぎゅっと詰まっていて、「こんなふうに生きられたら素敵だよね」と思うくらい、少し“暴力的なほどポジティブ”(笑)。本当に大好きな曲です。
永瀬:私は、エンディングで流れる『メルト』が大好きになりました。実は、この作品に関わるまでしっかり聴いたことがなかったので、原曲も改めて聴いたのですが……かぐやが歌う『メルト』は、同じ曲なのにまったく違う表情に聴こえるんです。
物語を経たあとなので、かぐやの歌声には切なさが重なっていて、原曲の明るさとはまた違う響き方をしている。その“聴こえ方の変化”がとてもおもしろくて、一気に魅了されました。
――最後に、本作をこれからご覧になる方に向けてメッセージをお願いします。
夏吉:『超かぐや姫!』は“音楽アニメーション”としての迫力や楽しさはもちろん、ぽかぽかと心が温まる日常の裏側に、実はとても壮大なテーマが潜んでいる作品です。幸せなシーンでも、どこか胸がぎゅっと締め付けられるような独特の余韻がある。ただ「楽しい!」「かわいい!」で終わらせてくれないところが、この作品の大きな魅力だと思っています。
まずは気負わず、映像の美しさや音楽の力強さを純粋に楽しむつもりで再生ボタンを押してみてください。そのうえで、かぐやたちが物語を紡いでいく中で、「あ、ここってこういう意味だったんだ」と、繰り返し触れることでより深く感じ取っていただけたらと思います。
永瀬:私はまず、素直に“娯楽として楽しんでほしい”という気持ちが大きいです。映像の完成度がとても高くて、山下清悟監督のこだわりが詰まったカメラワークや美しい画の空気感、そして耳で楽しめる音楽や劇中歌も本当に素晴らしくて、観ているだけでワクワクします。
私自身、落ち込むとずっと引きずってしまうタイプなのですが、そんなときにこうした明るく華やかな作品に触れると、自然と心が前向きになるんですよね。きっと皆さんにとっても、元気をもらえる作品になると思います。ぜひ、楽しんで観ていただけたら嬉しいです。
(取材・文・写真:吉野庫之介)
長編アニメーション『超かぐや姫!』は、1月22日よりNetflixにて世界独占配信。
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