アカデミー賞授賞式まであと数ヵ月。ノミネート発表を来月に控え、先日は日本映画『国宝』が国際長編映画賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門でショートリスト入りしたことも注目を集めた。

予測市場オンラインサービス「Kalshi」では、どの作品が作品賞にノミネートされるか、オッズが出されたようだ。

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 「Kalshi」は、経済指標から文化イベント、スポーツ、選挙結果まで、様々なトピックを取引の対象とするサービス。JustJaredによると、アカデミー賞ノミネート作品について、すでに合計で380万ドル超もの賭け金が投じられているようだ。

 1位につけたのは、A24製作、ティモシー・シャラメ主演の映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』。1950年代のNYを舞台に、実在の卓球選手マーティ・リーズマンの人生に着想を得て、ジョシュ・サフディが映画化した話題作だ。オッズは96%とされており、ノミネート確実とみられているようだ。

 2位には、『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー監督最新作『センチメンタル・バリュー』の95%。第78回カンヌ国際映画祭で本映画祭最長19分間に及ぶスタンディングオベーションを受けたグランプリ受賞作品であり、先に発表されたゴールデン・グローブ賞のノミネーションでは、監督賞など主要6部門のほか、非英語作品賞にも選ばれた。

 7位は、鬼才ヨルゴス・ランティモス監督と彼のミューズであるエマ・ストーンがタッグを組んだ『ブゴニア』。『ミッドサマー』のアリ・アスターと『パラサイト 半地下の家族』製作陣をプロデューサーに迎え、韓国の伝説的なカルト映画『地球を守れ!』(2003)をリメイク。人気絶頂のカリスマ経営者ミシェルを、彼女を宇宙人と信じてやまない陰謀論者の2人組が誘拐するという前代未聞の誘拐サスペンスだ。
オッズは54%となっている。

 このほか、3位にクレベール・メンドンサ・フィリオ監督の『The Secret Agent(原題)』、5位に、ジャファル・パナヒ脚本・監督による『It Was Just an Accident(英題)』、第10位には、イ・ビョンホンとソン・イェジン共演による韓国の巨匠パク・チャヌク監督の最新作『しあわせな選択』がランクインしており、外国語作品が例年以上に有力視されていることがわかった。

 第98回アカデミー賞のノミネート作品は2026年1月22日に発表され、授賞式は3月15日に開催される。

 アカデミー賞作品賞ノミネート予想ランキングは以下の通り。

1位 『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』約96%
2位 『センチメンタル・バリュー』約95%
3位 『It Was Just an Accident(英題)』約94%
4位 『フランケンシュタイン』約93%
5位 『The Secret Agent(原題)』約73%
6位 『トレイン・ドリームズ』約72%
7位 『ブゴニア』約54%
8位 『ウィキッド 永遠の約束』約37%
9位 『ジェイ・ケリー』約23%
10位 『しあわせな選択』約19%

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