16日に日米同時公開された映画『28年後... 白骨の神殿』で、家族をはじめ亡くなった人間や感染者を弔いながらウイルスの謎に迫る孤独な医者ケルソン役を務めた名優レイフ・ファインズに称賛の声が上がっている。すでに日本のSNSでは「素晴らしい」「常に最高」「身体張りすぎ」との声が上がっているほか、レイフと役を通して対峙(たいじ)した俳優ジャック・オコンネルは「レイフはまさに俳優として伝説的です!」と絶賛。

一方、脚本家のアレックス・ガーランドは「レイフのような俳優は、脚本に書かれた物語やセリフからキャラクターの解釈を深め、些細なことも取りこぼさずにその表現をさらに高めていきます。すばらしい演技でした」とも語っており、レイフの人間味あふれる演技に注目が集まっている。

【写真】振り幅がすごい 『28年後... 白骨の神殿』レイフ・ファインズ登場シーン

 本作は、ダニー・ボイル監督と脚本家ガーランドという二人の天才クリエイターがタッグを組み、徹底したリアリティーと臨場感を追求して描いたサバイバル・スリラー『28年後...』の続編。

 人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがまん延した絶望的な世界で、<人間たちがどう生きていくか>を圧倒的なリアリティーと臨場感をもって描いた。

 その中でも特に重厚な人間ドラマで魅せるのが、度々アカデミー賞にノミネートされ高い演技力が世界で評価される名優レイフだ。

 レイフは『ハリー・ポッター』シリーズでヴォルデモートを演じているほか、スティーブン・スピルバーグ監督作『シンドラーのリスト』でアカデミー賞助演男優賞、昨年世界的に大きな話題を呼んだ『教皇選挙』でアカデミー賞主演男優賞にノミネート、演劇界ではブロードウェイ舞台の『ハムレット』で主演を務めトニー賞を受賞するなど、世界で高い評価を受ける名俳優だ。

 そんなレイフが臨む最新作となる本作の見どころは、凶暴な感染者が襲い掛かるホラーシーンはもちろん、レイフをはじめとする演技派俳優陣が魅せる重厚な人間ドラマだ。

 話題作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の監督・脚本を務め、本作の脚本を手掛けたガーランドは「ニア・ダコスタが監督したこの映画は、ドラマ要素が非常に強いんです。ホラー映画ですが、同時に多くのドラマ性もあります。優れた俳優であるレイフは、まさに期待される通りの演技を見せてくれました」と大絶賛している。

 レイフは本作で、世界がどれだけ絶望的な状況であっても、望みを捨てずウイルス研究を続ける医者ケルソンが感じる小さな喜びや孤独をありありと表現している。その撮影現場では、恐怖の世界で生きる人間たちのドラマにより深みをもたせるために、脚本にない演技もよく提案していたそう。


 医者ケルソンがウイルスの謎に迫る重大な鍵となる巨大で凶暴な感染者サムソンを演じたチ・ルイス=パリーは「あるテイクで、レイフが目を見て僕の手を取って、即興で芝居を始めたんです。彼の演技にすっかり夢中になりました。レイフを見ていると『僕ももっと頑張らなきゃ!』と思うんです」と、レイフとの撮影の日々に思いを馳せる。

 また、医者ケルソンと対峙(たいじ)する“悪”の象徴ジミー・クリスタル役のジャック・オコンネルは「撮影現場やメイクルームでレイフのそばにいるだけで、仕事において大切なことをどれほど学ぶことができたか、説明するのが難しいです。この映画には少年スパイク役でアルフィーというやる気のある若い俳優も出演していて、彼が成長していくところを見るのはとてもやりがいがあるなと感じていたんですが、レイフの前では僕がアルフィーのように若い俳優になった気分になりました。本当にかけがえのない時間でした」とリスペクトの思いを爆発させている。

 多くの共演者や制作陣から絶大な信頼を寄せられているレイフ自身は「演じる前にシーンの説明をあまり説明したくないんです。ただそこに没入したいだけです」と照れ臭そうに語るが、その演技は一足先に鑑賞した海外評で「ホラー映画の中で最高の作品だ。レイフ・ファインズは本当に素晴らしい!」「レイフ・ファインズの真骨頂」「この映画の醍醐味の大部分は、ファインズの半ば狂気的な熱演だ」など高評価が続出している。

 映画『28年後... 白骨の神殿』は、全国の映画館で公開中。

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