織田裕二主演『ガラパゴス』の続編となる特集ドラマ『アンダークラス』(BSP4K・BS)の制作が決定し、2026年秋冬に放送されることが明らかになった。

【写真】主演を務める織田裕二

 2023年放送時、ある派遣労働会社の闇へと鋭く迫ったドラマとして大きな反響を得た『ガラパゴス』。

今作はその続編として、織田裕二と宮内ひとみ演じる田川と木幡の刑事コンビが、事件の解明に奔走しながら、再び社会の巨悪を暴くヒューマンミステリーだ。

 雪荒ぶる秋田県能代市で、施設入居者の老女が近隣の水路から遺体で発見された。容疑者となったのは、ベトナム人見習いヘルパーのアイン。以前、外国人技能実習生として神戸の縫製工場で働いていた彼女には、劣悪な労働環境に耐えかね失踪した――そんな過去があった。

 その後、東北に流れ着いたアインは、重篤ながんを患った老女に請われて、「自殺をほう助した」との自供を始める。しかし、捜査に加わった警視庁継続捜査班の田川信一は、死体の「手」に疑いを抱く。

 「誰が下層(アンダークラス)なのか。決めるのは金か。いや、人としての矜持(きょうじ)だ」――昔気質の窓際刑事が、ネット通販覇者の多国籍IT企業に挑む。

 主人公・田川信一(たがわ・しんいち)を演じる織田裕二は、「前作『ガラパゴス』では、暑い夏の沖縄や名古屋、三重でロケをした。今回の『アンダークラス』は真冬の秋田と神戸が舞台だ。撮影は過酷だろう(笑)。
気心知れたスタッフたちと身体に鞭打って頑張ります」とコメントを寄せた。

 また、原作者の相場英雄は、「私の著作の多くが〈近未来で起きて欲しくない事〉を描き、最終的に〈著者が想像していたよりもずっと早く現実になる〉パターンを繰り返してきた。本作も同様で、現在の日本社会は作家の想像よりもはるかに痛んでしまった。直視したくないヒリヒリした現代の世相をキャストの皆さんがどう演じ、スタッフの皆さんがいかに切り取るのか。多くの視聴者に突きつけてもらいたい」と期待を寄せた。

 特集ドラマ『アンダークラス』(全2回)は、BSP4K・BSにて2026年秋冬に放送予定。

※織田裕二ほかのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■主人公・田川信一(たがわ・しんいち)役:織田裕二

 前作『ガラパゴス』は、日本企業の闇が描かれておりショッキングだった。窓際刑事の田川が再び戻ってくる。木幡はどうしているんだろう。

 前作『ガラパゴス』では、暑い夏の沖縄や名古屋、三重でロケをした。今回の『アンダークラス』は真冬の秋田と神戸が舞台だ。


 撮影は過酷だろう(笑)。気心知れたスタッフたちと身体に鞭打って頑張ります。

■原作・相場英雄

 『アンダークラス』の構想を練り、取材を始めたのは約7年前のこと。当時の世相を切り取り、様々な人たちから話を聞き、あちこち歩き回った後にストーリーを紡ぎ出した。私の著作の多くが〈近未来で起きて欲しくない事〉を描き、最終的に〈著者が想像していたよりもずっと早く現実になる〉パターンを繰り返してきた。本作も同様で、現在の日本社会は作家の想像よりもはるかに痛んでしまった。直視したくないヒリヒリした現代の世相をキャストの皆さんがどう演じ、スタッフの皆さんがいかに切り取るのか。多くの視聴者に突きつけてもらいたい。

■演出・若松節朗

 戦後に生まれ高度経済成長期、バブル時代を経て安全で平和な国を歩んできた私たちの世代。そんな日本の豊かさが揺らいでいる。私たちの心に刀を突き刺すような現実、そしてこの構造はどんな未来へ向かっているのか、見届けていただきたい。

 前作『ガラパゴス』は暑すぎる真夏だったが、今回は雪深い真冬の撮影。
舞台は寒風吹く秋田、海と山が美しい貿易都市・神戸、そして眠らない街・東京。それぞれの場所に心の凍(い)てつく人たちがいた。

 田川、木幡の刑事コンビは前作『ガラパゴス』に勝るどんな推理で犯人にたどり着くのか。ご期待下さい。

■制作統括・八木康夫

 「富める者はますます富み、貧しいものはますます貧しくなる」。

 『ガラパゴス』の放送からわずか3年しかたたないうち、想像をはるかに越えるスピードで人々の格差が拡大している。その現実を覆い隠そうと、ある人たちは「外国人が優遇されている」とより弱い立場の人々に攻撃の矛先を向けている。

 一つの事件をきっかけに、田川、木幡刑事のコンビがその欺瞞(ぎまん)に立ち向かう。外国人の協力なくしては、やっていけないこれからの日本。一人でも多くの視聴者にぜひご覧いただきたい。

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