加門七海のホラー小説『祝山』を、橋本愛を主演に迎えて映画化し、初夏に公開することが決定。橋本と加門のコメント、ティザービジュアル、場面写真が解禁された。



【写真】鳥居の向こうに何が 『祝山』ティザービジュアル

 原作は、数々の傑作ホラー小説を世に出してきた作家・加門七海が自身の体験をもとに描いた小説『祝山』(光文社文庫刊)。人が足を踏み入れてはならない場所にまつわる禁忌の記憶と、そこに触れた者の逃れがたい運命を描き、刊行以来多くの読者に戦慄を与えてきた衝撃作だ。

 主演を務めるのは橋本愛。ホラー作家・鹿角南を演じる。橋本は映画『告白』で鮮烈な印象を残し、『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。小野不由美原作の映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』で見せた、静かな恐怖に追い詰められる演技は高い評価を受け、ホラーファンからも絶大な支持を得ている。今後も、4月14日より放送のドラマ『夫婦別姓刑事(ふうふべっせいでか)』(フジテレビ系)で佐藤二朗とダブル主演を務めるなど、話題作への出演が続く実力派だ。

 脚本・監督は、ホラー作品で数々の映画祭受賞歴を重ね、本作で待望の劇場長編デビューを果たす武田真悟。緻密な心理描写と不穏な空気の構築に定評のある新鋭が、原作の持つ知的恐怖を映像化する。

 物語は、鹿角のもとに旧友から届いた一通の手紙をきっかけに動き出す。廃墟での肝試しを境に奇妙な出来事が続いているというのだ。取材半分の思いで関係者と会った彼女だったが、それは自らをも巻き込む戦慄の日々の始まりに過ぎなかった。
一人は不可解な死を遂げ、残された者たちも次第に理性を失っていく。禁足地に触れた者たちを待つのは、後戻りできない恐怖。静かに理性を侵食する闇が、観る者を深淵へと誘う――。

 ティザービジュアルは、「みんな、おかしい。あの山にいってから…」というコピーと共に、“祝山”が浮かぶもの。霧深い山中に“後戻りできない恐怖”を重ねた、不気味な雰囲気のビジュアルとなっている。

 主演の橋本は「私が演じた鹿角はホラー作家でありながら、現実の恐怖にはちゃんと怯えて、霊的な存在には敬意を払う。そんな彼女にシンパシーを感じながら演じていました」と振り返り、「山のパワーはすごかったです。祝山。なんだかめでたい名前ですが、その真相。見てみぬふりをする、いや、見たまま景色の一部となっている、その恐怖。どうかこの映画を見た人が、感染しないようにと祈るばかりです。
見終わった後に、ぜひ鏡を見てみてください」と意味深にコメント。

 原作の加門は「私の作品には小説エッセイを問わず、自分の心霊体験がちりばめられていますが、本作は特に実際に起こったことが色濃く反映されています。自身の人生の中でも格別に怖かったエピソードを用いた作品が、どのように映像化されるのか。主役である『山』に浸食されていく人の姿がどう描かれるのか。とても楽しみにしております」と期待を寄せている。

 映画『祝山』は、2026年初夏公開予定。

※橋本愛と加門七海のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■橋本愛(鹿角南役)

久しぶりのホラー映画で、主演を務めさせていただきました。私が演じた鹿角はホラー作家でありながら、現実の恐怖にはちゃんと怯えて、霊的な存在には敬意を払う。そんな彼女にシンパシーを感じながら演じていました。

時には泥だらけになりながら、ずっと誰かに見られているような。そんな違和感が付き纏っていました。
鹿角の同級生、矢口のキャラクターが鮮烈で、演じながらも、目に映る彼女の姿が本当なのか、よくわからなくなりました。

山のパワーはすごかったです。祝山。なんだかめでたい名前ですが、その真相。見てみぬふりをする、いや、見たまま景色の一部となっている、その恐怖。どうかこの映画を見た人が、感染しないようにと祈るばかりです。見終わった後に、ぜひ鏡を見てみてください。

■加門七海(原作)

『祝山』は2007年に上梓された作品です。古いその作品を映画化したいとのお話をいただいた時は、正直驚きました。見つけてくださり、ありがとうございますという気持ちです。主演に橋本愛さんをお迎えできたことも感激でした。

私の作品には小説エッセイを問わず、自分の心霊体験がちりばめられていますが、本作は特に実際に起こったことが色濃く反映されています。
自身の人生の中でも格別に怖かったエピソードを用いた作品が、どのように映像化されるのか。主役である「山」に浸食されていく人の姿がどう描かれるのか。とても楽しみにしております。

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