映画『オデッセイ』の原作者アンディ・ウィアーによる号泣必至の世界的大ベストセラー小説を原作に、滅亡の危機が迫る地球の運命を託された中学の科学教師グレース(ライアン・ゴズリング)が、宇宙の果てでたった一人彷徨っていた生命体ロッキーと出会い、共に命をかけて故郷の星を救うミッションを描いた感動のSF超大作『プロジェクト・へイル・メアリー』が20日に日米同時公開される。本作で、グレースとロッキーのバディが無謀なプロジェクトに挑む姿が描かれる舞台は広大な宇宙。

原作では、科学的な根拠に基づいたリアルな描き方が世界中で評価されているが、実写化となる本作でもNASA(アメリカ航空宇宙局)や、アメリカの宇宙開発を支える研究機関JPL(ジェット推進研究所)の監修のもと、無重力での人物の動きや船内の雰囲気でリアルさを追求している。そのクオリティーは、宇宙のプロフェッショナルたちも「初めて忠実に宇宙空間を表現している」とうなるほどだという。

【動画】宇宙飛行士が「実際の宇宙での様子に限りなく近い」と絶賛 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』日本版予告

 原作者アンディによる物語は“徹底的な科学考証”のもと描かれていることが持ち味のひとつ。アンディの小説が原作となっている映画『オデッセイ』では、火星に取り残された主人公が科学の知識をフル活用してサバイバルするといった〈現実でもあり得そう〉なストーリーが話題を呼んだが、本作では物語の舞台となる宇宙がリアリティー抜群に描かれる。

 開発段階から、宇宙を知り尽くすNASAやJPLのコンサルタントがセットに訪れ、実際の宇宙空間での人間の動きや、宇宙船内のあるべき姿を監修。監督を務めるフィル・ロードは「無重力では速度が落ちることはないのに、多くの宇宙映画では宇宙空間での移動をゆっくりとした動きで表現します。実際には船内のロープなどを手繰り寄せて移動するのが正しいのです。グレースは科学教師であり宇宙での動きにはなれていないので、自らその合理的な移動法を考案する姿も描かれています」と語り、単純な移動法さえにもこだわっていることを告白。

 さらに、グレースが寝食を過ごす宇宙船内も映像の見栄えをよくするために整頓された空間として描くのではなく、研究や実験を繰り返す宇宙船内での生活を忠実に再現するために、研究に使う器具や解体した道具などをあえて散りばめられている。

 その映像はロードが「宇宙に行ったことがある複数の宇宙飛行士がセットを訪れ、完成した映像を見て『これは実際の宇宙での様子に限りなく近い』と言われました」と語るほどに、〈現実でもあり得そう〉なリアリティーで描きだされている。

 『スパイダーマン:スパイダーバース』で、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した名コンビのロード&クリストファー・ミラーや、『オデッセイ』を手掛けた製作陣集結した<ハリウッド屈指のチーム>と、<宇宙のプロフェッショナルチーム>による最強タッグが生み出すかつてない映像体験に期待が高まる。

 そんなリアルな宇宙を舞台に、本作ではイチかバチかのプロジェクトに挑む中学教師のグレースと、小さくて勇敢な生命体ロッキーの“異色のバディ”の活躍が描かれる。
太陽の衰弱により惑星が凍りはじめ、人類滅亡の危機が迫っていたー。この絶望的な危機を救う鍵が、11.9光年先の宇宙にあると突き止めた人類は、一縷の望みをかけた“イチかバチか”のミッション<プロジェクト・ヘイル・メアリー>を計画。

 豊富な科学知識を買われ、宇宙素人にもかかわらずプロジェクトメンバーに選ばれ、片道切符を握らされたグレースは孤独な宇宙の果てで、同じく故郷滅亡の危機に直面するロッキーと出会う。姿かたちも常識も異なる二人は、故郷を救うという“たった一つの共通項”で結ばれ、やがてかけがえないバディへと変わっていく。徹底的なリアリティーにこだわった宇宙空間で、科学の力を駆使しながら不可能に挑むグレース&ロッキーの活躍を是非劇場で見届けていただきたい。

 映画『プロジェクト・へイル・メアリー』は、3月20日より全国公開。

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