川尻将由監督の初⻑編アニメーション映画『CHERRY AND VIRGIN』が、2027年に全国公開されることが決定。あわせて、シーン写真6点と最新映像が公開された。



【動画】ささやかながらも思わぬ大事件が『CHERRY AND VIRGIN』最新映像

 本作は、短編デビューアニメーション映画『ある日本の絵描き少年』(2018)で第40回ぴあフィルムフェスティバル準グランプリ、第23回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、第74回毎日映画コンクール大藤信郎賞など多数の映画祭で賞に輝き注目を集める川尻将由監督の初長編アニメーション映画。

 創作に悩み、くすぶり続けるエロ漫画家の本田遼と、プロ作家になる夢に挫折した腐女子で、現実の男性に苦手意識を持つ榎本亜美。30歳前後の2人は、これまでリアルな恋愛をしたことがない。そんな2人が、あるきっかけで偶然出会い、とまどいながらも他者と関わって生きることの“苦しさ”と“愛おしさ”を知っていく。本作は、その姿を現代のサブカルチャーを通して描く“普遍的なラブストーリー”だ。

 制作には、川尻監督の前作『ある日本の絵描き少年』と同様、実写映像素材をベースにアニメーションを作り上げる“ロトスコープ”という手法を採用。アニメーションを軸にしながら、実写や漫画の要素も取り入れ、参加クリエーターそれぞれのデザインや世界観が一つのシーンの中に共存する。従来のアニメーションの枠を超えた、川尻監督ならではの独創的な映像表現にも注目だ。

 主人公2人のキャラクターデザインはそれぞれ、エロ漫画家・本田遼を成人向け作品を中心に活躍する漫画家・高柳カツヤが、腐女子・榎本亜美を『26歳処女、チャラ男上司に抱かれました』を現在連載中の女性漫画家・仲春リョウが担当する。

 さらに、イメージボード・色彩設計は、青春小説やライトノベルの装画で知られるイラストレーターの前田ミック。ゲストとして、漫画家・イラストレーターとして『恋愛代行』などの作品や人気Vtuberのキャラクターデザインでマルチな才能を見せる西沢5ミリらが出演。西沢5ミリは本人役としてアフレコしており、自らがデザインするアバターで登場する。


 当初2022年公開予定だった本作だが、このたび、ついに完成間近となり、2027年に公開決定。クラウドファンディング支援者限定で公開されていた最新映像が一般解禁され、あわせて新シーン写真6点と川尻監督からのコメントも公開された。

 映像は、本田遼と榎本亜美という2人の主人公が巻き起こす、ささやかながらも思わぬ大事件を捉えたもの。漫画タッチをはじめ、繊細でカラフルなイラストレーション、子どものスケッチ、さらには実写カットまで、さまざまなビジュアル表現が自在に行き交い、画面の中で多彩な世界観が立ち上がる。ジャンルや手法の境界を軽やかに越えながら展開していく、これまでにない刺激と驚きに満ちた、川尻監督にしか生み出せない新感覚のアニメーション映像となっている。

 あわせて、川尻監督からコメントも到着した。「あと一歩で完成というところまで来ることができました。色んな面で挑戦的で無理を通した作品です。もう少しだけお待ちください」と、完成を目前にした現在の心境と、作品に込めた思いを語っている。

 アニメ映画『CHERRY AND VIRGIN』は、2027年全国公開。

編集部おすすめ