テレビドラマ「疑惑」(11月9日にフジテレビ系で放送)の完成披露試写会と制作発表がフジテレビ本社にて行われ、本作でW主演、初共演を果たした常盤貴子と尾野真千子が出席して撮影時のエピソードを語った。尾野は番組中、共演者一人を誘惑するシーンで、顔が近すぎ、相手も動くため思わずチュッと何度かキスしてしまったという撮影時のエピソードを披露、撮影終了時に「チューしてすいません」と笑顔で誤ったことを明かしていた。


尾野真千子、常盤貴子が揃って登場「疑惑」完成披露試写会の様子

 本作は、松本清張没後20年特別企画第3弾として制作、保険金狙いの殺人と疑われ、夫殺しで起訴された強欲妻“鬼クマ” と呼ばれる白河球磨子と女性弁護士、佐原との心理的関係に焦点を当て描いたミステリー。1982年に松竹系で映画化、過去3度テレビドラマ化されており、今回が4回目のテレビドラマ化となる。

 松本清張ドラマ出演で興奮を隠せない常盤は「球磨子という衝撃的な女性との出会い、その人物についての謎解きなど、スリリングな毎日を過ごさせていただきました」と撮影を振り返った。常盤は劇中、球磨子との激しいぶつかりあいもあり、女性弁護士、佐原を体当たりで熱演。また、印象に残ったシーンに竜雷太との共演シーンをあげ、「竜さんってかわいらしい方で、お話していると穏やかな気持ちになれることができたんです。現場で癒されました」と懐述した。

 球磨子を演じた尾野は、オファーが来たときに自分の演じる役のあまりの性格の悪さに驚いたというが、「性格の悪い女性を思いっきりやらせてもらいました。新しい自分への挑戦でした」とかみ締めるようにコメントし、しっかりと手ごたえを感じている様子。さらに苦労したシーンで、「車が沈み、海中から浮かび上がるシーンではほんとに死ぬかと思った。夜の黒い海は恐怖です」と恐怖体験を語り、熱い女優魂でドラマに挑んだことを明かした。

 トリックに加え、キャラクターの魅力、女優二人の激しいぶつかり合いも見どころの作品となっている。

 「疑惑」はフジテレビ系全国ネットにて11月9日金曜21時~11時17分放送
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