[気になる映画人インタビュー]映画盗撮防止キャンペーンの啓発CM「NO MORE 映画泥棒」に出演しているティアラが、ファッション誌のモデルたちの日常を描いた青春映画「FASHION STORY -Model-」でモデルたちを支える雑誌編集者を熱演。女優としての思い、撮影現場の秘話、「NO MORE 映画泥棒」の反響などを聞いた。
女優ティアラのインタビュー拡大写真
同映画は、女性なら誰しもが憧れるモデル業界をリアルに見せたドキュメンタリータッチな作品。主人公の雛子(本田翼)が、専属モデルとなったばかりのファッション誌「LA STRADA」で大抜擢を受け、成長していく姿を主軸に、モデルたちの日常を描いている。
雑誌編集者として、誌面を作ることに尽力し、時には手塚理美演じる編集長の一声に悩む女性を演じたティアラ。「この役を演じるまでは、おとぎ話から出てきたような子とか幽霊とか、変わった役が多かったんです。だから、等身大の人間を演じるのがすごく楽しかった」と目を輝かせる。
自身もモデルとして活躍しているティアラにとって、「編集者という役柄は、どう動けばいいのかもわかりやすかったし、撮影中は編集者としてほかの役者さんを見ていました」という。「現実にはないシチュエーションですけど、モデルさんに『太ったモデルなんかいらないから、うちでは使えない』と言うシーンは特に印象に残ってます」と自身とも重ねあわせるシーンが多かったようだ。「(編集者の)仕事として言わなきゃいけない、でもモデルとしての気持ちも分かる。でも…ってリハから悩みましたね。池田光咲さんが泣き崩れながら体当たりの演技をされていて、結局は1本線を引いて突き放すしかないと思っていて、あれはあれで良かったんだと思います。私も感情的になり易いので、なるべく冷たく言うように苦労しました」と振り返ると、「そのシーンは、今見てもジーンとします」と今作に深い思い入れを持っている。
本作には、主人公雛子のほかにも、加賀美セイラ演じるトップモデルのミホ、河北麻友子演じるレナなど、それぞれの立場で悩むモデルがクローズアップされている。
祖父はアメリカ人で父がハーフ、母親が日本人でクォーターであるティアラは、モデルとしての活躍だけでなく、全国の映画館で上映されている「NO MORE 映画泥棒」第2期CMにも出演していることでも知られる。
映画館に行けば、必ずといっていいほど目にする同CM。「あまり意識してなかったんですけど、周りの反響がすごかった」という。「改めてすごいことだったんだなと思うのは、2~3年経っても、あのCMをもじったバラエティなどの依頼が来るんですよ」と驚きを隠せない。
CM自体のクオリティは以前から評価が高かったが、「目の動きまで細かい指示があって、大人たちが真剣に作っている、映画とは違ういい経験ができた」と撮影を振り返った。もちろん、映画盗撮、違法ダウンロードに関しては「安易に考えて欲しくないです。心が痛むというのが本音ですね」と警鐘を鳴らす。
そして、「CMが流れると映画に集中できなくなっちゃう」とチャーミングな笑顔でこぼし、「今は映画館に1人で行かなくなりましたね。だって、本当に1人で来てる! 本当にポップコーン食べてる! って思われたら恥ずかしい」と苦笑い。
モデルから俳優へと、新たなステップをのぼり続けるティアラ。
「モデルとして事務所に所属してから12年になりますけど、最初はまったく演技に興味はなかったんです。シャイだし、引っ込み思案だし…」と、演じることに消極的だった。しかし、「この映画『FASHION STORY -Model-』で、初めて演じるのって面白いんだなって思いました(笑)。コミュニケーションをとりながら、全体を考えながら演技ができたと思います」とここ最近は、自覚も覚えた。「いろんなことを見て、体験して、自分自身のキャパをもっと広げないといけない」と俳優という仕事に真摯に向き合っている。
目標を尋ねると、「存在感のある人が好きです。共演させていただいた手塚さんは、すごく素敵でした」と話す。「手塚さんは、立ってるだけで滲み出るものがあるんです。それが表現者ですよね。モデルのお仕事でも、棒立ちが一番難しいんですよ」目指す場所は高い。
映画「FASHION STORY -Model-」は11月17日よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー
女優ティアラのインタビュー拡大写真
同映画は、女性なら誰しもが憧れるモデル業界をリアルに見せたドキュメンタリータッチな作品。主人公の雛子(本田翼)が、専属モデルとなったばかりのファッション誌「LA STRADA」で大抜擢を受け、成長していく姿を主軸に、モデルたちの日常を描いている。
雑誌編集者として、誌面を作ることに尽力し、時には手塚理美演じる編集長の一声に悩む女性を演じたティアラ。「この役を演じるまでは、おとぎ話から出てきたような子とか幽霊とか、変わった役が多かったんです。だから、等身大の人間を演じるのがすごく楽しかった」と目を輝かせる。
自身もモデルとして活躍しているティアラにとって、「編集者という役柄は、どう動けばいいのかもわかりやすかったし、撮影中は編集者としてほかの役者さんを見ていました」という。「現実にはないシチュエーションですけど、モデルさんに『太ったモデルなんかいらないから、うちでは使えない』と言うシーンは特に印象に残ってます」と自身とも重ねあわせるシーンが多かったようだ。「(編集者の)仕事として言わなきゃいけない、でもモデルとしての気持ちも分かる。でも…ってリハから悩みましたね。池田光咲さんが泣き崩れながら体当たりの演技をされていて、結局は1本線を引いて突き放すしかないと思っていて、あれはあれで良かったんだと思います。私も感情的になり易いので、なるべく冷たく言うように苦労しました」と振り返ると、「そのシーンは、今見てもジーンとします」と今作に深い思い入れを持っている。
本作には、主人公雛子のほかにも、加賀美セイラ演じるトップモデルのミホ、河北麻友子演じるレナなど、それぞれの立場で悩むモデルがクローズアップされている。
「仕事でもプライベートでも、何かに突っ走っている女の子ってこんなにかわいいんだと思いました。落ち込んでる時に元気づけてくれる。私も何かしたい、キレイになりたいって応援してくれる映画だと思います」とティアラが話す通り、全編を通じて全ての女性に「頑張れ」と伝えている。
祖父はアメリカ人で父がハーフ、母親が日本人でクォーターであるティアラは、モデルとしての活躍だけでなく、全国の映画館で上映されている「NO MORE 映画泥棒」第2期CMにも出演していることでも知られる。
映画館に行けば、必ずといっていいほど目にする同CM。「あまり意識してなかったんですけど、周りの反響がすごかった」という。「改めてすごいことだったんだなと思うのは、2~3年経っても、あのCMをもじったバラエティなどの依頼が来るんですよ」と驚きを隠せない。
CM自体のクオリティは以前から評価が高かったが、「目の動きまで細かい指示があって、大人たちが真剣に作っている、映画とは違ういい経験ができた」と撮影を振り返った。もちろん、映画盗撮、違法ダウンロードに関しては「安易に考えて欲しくないです。心が痛むというのが本音ですね」と警鐘を鳴らす。
そして、「CMが流れると映画に集中できなくなっちゃう」とチャーミングな笑顔でこぼし、「今は映画館に1人で行かなくなりましたね。だって、本当に1人で来てる! 本当にポップコーン食べてる! って思われたら恥ずかしい」と苦笑い。
「(本編の)映画の女優さんたちにすいませんって気持ちです」と話した。
モデルから俳優へと、新たなステップをのぼり続けるティアラ。
「モデルとして事務所に所属してから12年になりますけど、最初はまったく演技に興味はなかったんです。シャイだし、引っ込み思案だし…」と、演じることに消極的だった。しかし、「この映画『FASHION STORY -Model-』で、初めて演じるのって面白いんだなって思いました(笑)。コミュニケーションをとりながら、全体を考えながら演技ができたと思います」とここ最近は、自覚も覚えた。「いろんなことを見て、体験して、自分自身のキャパをもっと広げないといけない」と俳優という仕事に真摯に向き合っている。
目標を尋ねると、「存在感のある人が好きです。共演させていただいた手塚さんは、すごく素敵でした」と話す。「手塚さんは、立ってるだけで滲み出るものがあるんです。それが表現者ですよね。モデルのお仕事でも、棒立ちが一番難しいんですよ」目指す場所は高い。
「まずはモデルの仕事を頑張って、俳優についても地道にスタートしていこうと思ってます」とこれからも、全力を尽くす。(取材・文・写真:嶋田真己)
映画「FASHION STORY -Model-」は11月17日よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー
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