木曜洋画劇場で「ヴァンダミングGO!」と持てはやされていた懐かしき時代から一転、「その男ヴァン・ダム」(08)でのセルフ自虐パロディ、引田天巧とのスキャンダルなど紆余曲折を経て、遂にあのジャン=クロード・ヴァン・ダム(51)が完全復活する。

ジャン=クロード・ヴァン・ダム“トキメ筋肉祭り”フォトギャラリー

 「エクスペンダブルズ2」(12)での最大最凶の男ヴィランに続き、11月には主演アクション作2作品がどどんと連続公開と、ここへきてまた乗りに乗っているヴァン・ダムだが、あの二枚目俳優ジョニー・デップ(49)とたった3歳差、トム・クルーズ(50)とはわずか1歳差のヴァン・ダムには、実は知られざる(?)波乱万丈の人生があった。


 1960年に生まれ、11歳でマーシャルアーツを始め、18歳で空手黒帯取得。20歳の時に、全欧空手選手権でミドル級チャンピオンとなったヴァン・ダムが映画スターとしての地位を確立したのは、1987年の「ブラッドスポーツ」だった。アーノルド・シュワルツェネッガーシルヴェスター・スタローンと共に一世を風靡。そのアクションは“ヴァンダミングアクション”として知られ、日本でも木曜洋画劇場に頻繁に登場した。

 しかしその後、徐々に人気が翳り始め、遂には自虐パロディとも言うべき映画「その男ヴァン・ダム」に自ら出演。自らの落ちぶれた様を積極的に映画のネタとして取り入れ、随所に自虐的なギャグを盛り込んだことで話題となった。

 そんな彼の復活のきっかけとなったのが、この夏公開となった、新旧大御所アクションスター勢揃いシリーズ最新作「エクスペンダブルズ2」の悪役ヴィランだった。

 さらに11月には主演アクション作2作が連続上映。1本は、ヴァン・ダムVSドルフ・ラングレンの壮絶バトルが人気のシリーズ最新挑戦作「ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録」、もう1本は、ヴァン・ダムが主演・製作を手掛け生み出したニューヒーローの激闘「ハード・ソルジャー 炎の奪還」。ヴァン・ダムの華麗なアクションさばきは、まだ衰えていない。

 「ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録」は11月3日(土)より銀座シネパトスほか全国順次公開、「ハード・ソルジャー 炎の奪還」は11月17日(土)より銀座シネパトスほか全国順次公開
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