「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」ダニエル・ラドクリフ フォトギャラリー
「ハリー・ポッター」シリーズを卒業し、心境的にも大きな変化を感じたというラドクリフ。そのことについて、彼はこう胸中を明かす。
「18~25歳くらいって言うのは人間的な成長も含め、大きな過渡期になる年頃だと思うんだ。僕にとってもここ数年はまさに変化の時、といった感じだったよ。この1年の仕事を振り返ってみても、『ハリー・ポッター』シリーズの完結はもちろんのこと、ブロードウェイでミュージカル舞台に挑戦したのは、今後の役者としての方向性を示すと同時に、人々に今までとは違う側面を見せる機会になったという意味で、かなり大きなターニングポイントだったね。役者としての自信も湧いてくるしね」。
魔法使いのハリー少年から一転、本作では妻を亡くし男手ひとつで一人息子を育てるシングルファザーという設定だが、役作りについてもいろいろとこだわったようだ。
「一番気をつけたのは、やはり何と言っても父親と息子の関係をリアルに見せる、ってこと。キャラクターの信ぴょう性という点で、そこが要になってくるからね。僕が演じるアーサーと息子ジョセフの親子愛がきちんと伝わらなければ、観客もキャラクターに共感して物語に感情移入することなど出来なくなってしまう。その点に関しては、実生活での名付け子が息子役に決まってラッキーだったよ。
ちなみに、実はホラーは大の苦手だというラドクリフ。ワトキンス監督はホラー映画に精通しており、本作もジャパニーズホラーに影響を受けたそうだが、監督にいくつか勧められたジャパニーズホラーも、ラドクリフは全く観ていないそう。
撮影時の様子を聞いてみると、映画は背筋も凍るゴシックホラーだが、撮影現場はとても楽しい雰囲気だったそうだ。
「監督のジェームズと撮影監督のティム・モーリス=ジョーンズをはじめ、すばらしいスタッフが揃っていたし、その2人と共に現場の中心となる助監督が、『ハリー・ポッター』シリーズで一緒に仕事をしたことのある気心知れたドミニク・フィッシュだったから、リラックスして演じることが出来た。3ヵ月におよぶ長い撮影だったけれど、終始和やかなムードで本当に楽しかったよ」。
最後に、今後役者としてどのようなチャレンジをしていきたいか聞いてみた。
「具体的に“こういった役”と言ったものはないけれど、色々な役柄に挑戦して行きたいと思っているよ。
「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」は12月1日(土)より新宿ピカデリー他全国ロードショー