1980年代に日本中を熱狂させたクラッシュ・ギャルズの二人の友情と対立を描いたラジオドラマ「1985年のクラッシュ・ギャルズ」が来年1月7日から11日に放送され、長与千種鈴木杏が、ライオネス飛鳥佐藤仁美が演じることがわかった。

ダンプ松本とジャガー横田が仲良く肩を組んだショットも!「1985年のクラッシュ・ギャルズ」収録の模様

 クラッシュ・ギャルズは、日本中がバブルに沸き上がっていた80年代に、プロレス界で一躍少女たちのアイドルとなった長与千種とライオネス飛鳥のコンビ名
若き天才レスラーといわれ、その頑強な肉体と不屈の闘志でリングを縦横無尽に暴れ回り、新しい時代の女性像を印象づけた。

 同ラジオでは、クラッシュ・ギャルズに魅了された小さなプロレス雑誌の編集記者の女性を語り手に、彼女たちの置かれている状況や心情を交錯させながら、千種と飛鳥の物語を描く。

 千種は元競艇選手の父によって男子のように育てられ、幼い頃から勝負事の駆け引きを叩き込まれていた。母親はバーを経営していたが、ある時、経営が破綻したことから、両親が突然姿を消し、千種は親戚の家をたらい回しにされて過ごした経歴を持つ。その当時、唯一の支えがテレビ放送されていた女子プロレスだったことから、女子プロの道を進んだのだ。

 飛鳥は、身体能力の高さを生かし他を圧倒して勝ち続けていたが、プロレスに華がないことから、客の呼べないレスラーとなっていた。一方で、体の小さかった千種は真剣勝負の押さえ込みルールが適用された試合ではまったく勝利できない。ある日、そんな“落ちこぼれ”だった二人が同じリングに上がった。そこで千種は飛鳥に禁じ手をなくした試合がしたいと申し出たのだ。その試合が観客の心をつかんだ。こうして、クラッシュ・ギャルズは誕生したのだった。

 また、ダンプ松本とジャガー横田は本人が演じる。
当時は、真剣勝負を繰り広げ、ヒールとしても名を馳せたダンプ松本だが、収録ではジャガー横田と仲良く肩を組んで写真を撮影もしており、月日の経過を思わせる。

 二人がチャンピオンを目指して懸命に走り続ける同ドラマ。諦めなければきっと夢はつかめると、二人がリスナーたちに希望を与える。強い女性たちの必死な姿に心が熱くなること間違いなしだ。

 ラジオドラマ「1985年のクラッシュ・ギャルズ」は、1月7日~11日22時45分~23時にNHK-FMで放送
編集部おすすめ