ロンドンの公共団地を舞台に、襲来してきた謎の凶悪エイリアンと、“団地(ブロック)”に住む不良キッズたちとのバトルが繰り広げられる痛快SFパニック・アクション「アタック・ザ・ブロック」の製作総指揮を務めるのが、監督として世界中の映画ファンから愛されるエドガー・ライトだ。彼の作品の魅力とはなんだろうか? ここで検証してみたい。


不良キッズVS謎の凶悪エイリアン!エドガー・ライト印のSFパニック・アクション「アタック・ザ・ブロック」

 これまでに、「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」、「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」と3本の長編を発表してきたライト。本数的にはまだ控えめなフィルモグラフィだがハズレなし! そのすべてに彼のエッセンスが凝縮されているといっても過言ではない。

 世界に衝撃を与えたゾンビ・コメディ「ショーン~」は、ゾンビ映画のポイントをきっちり押さえつつ、どこかオフビートでコミカルなバディ・ムービーに昇華するという天才的手腕を発揮。あのゾンビ映画の父、ジョージ・A・ロメロからも絶賛されるなど、ゾンビ愛に満ちた「ゾンビ・コメディ」の代名詞といえる傑作に仕上げた。

 監督2作目「ホットファズ」は、イギリスの田舎町を舞台にしたポリス・アクションにオカルト・サスペンスの要素をまぶし、ゴア描写やブラック・ユーモアも挿入するというジャンル映画のフルコースを堪能させてくれた。スピーディーかつ過剰なカット割りも特徴的で、ライトが敬愛するトニー・スコットからの影響が強く感じられる。

 「スコット・ピルグリム~」は、現実と虚構が交錯するファンタジックなアクション・ラヴ・ストーリーだが、ここでは80年代のアーケードやファミコンのゲームにオマージュを捧げつつ、ロックへの造詣の深さと愛情を提示。ポップ感覚あふれる独特の世界観を大胆に映像化してみせた。オタク映画監督の巨匠クエンティン・タランティーノにも認められるその才能は、今後も我々に新鮮な驚きと衝撃を与えてくれるはずだ。

 そんなライトの気になる監督最新作だが、現在「The World’s End」を撮影中。20年ぶりにパブで再会した幼馴染5人が世界滅亡の危機に直面するという終末コメディという噂。ライト組の常連サイモン・ペッグとニック・フロストが主演を務める。
さらに、マーベル・コミックを実写映画化する「Ant-Man」(2015年公開予定)でメガホンを取ることも決定済み。今後も、ライト旋風が吹き荒れることは必至! その前にまずは、「アタック・ザ・ブロック」を要チェックだ!

 「アタック・ザ・ブロック」ブルーレイ&DVDは12月21日(金)よりTSUTAYAだけでレンタル開始。同日にセルブルーレイ4,935円(税込)、セルDVD3,990円(税込)もリリース。(発売元:カルチュア・パブリッシャーズ/販売元:アミューズソフト)
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