ニコラス・ケイジが人間と悪魔、二役を熱演する「ゴーストライダー2」のメイキング映像が解禁となった。

ニコラス・ケイジが燃え尽きる! 「ゴーストライダー2」激アツ本予告映像がついに解禁

 今回、監督が最もこだわった点は、前作ではスタントが演じていたゴーストライダーをケイジ本人が演じること。
その新たなキャラクターの構築にあたり、ケイジと2人の監督(マーク・ヴェルダイン、ブライアン・テイラー)が苦心したのが悪の精霊の描写方法だった。「テイラーと僕がまず思いついたのは古代エジプトの王ファラオだった。絶対的な君主で他者を寄せ付けないようなイメージだね。それに
動物的な雰囲気も取り入れたかった。以前、コブラを2匹飼っていたことがあって、特徴的な動きや頭の後ろにある目のような模様、牙を剥き相手に襲いかかる前の踊るような動作が印象に残っていたんだ。その相手を幻惑させるような動きを今回のゴーストライダーのモチーフに取り入れている。このこれまでにないヒーロー像を、少し恐怖を感じながらも楽しんでほしいね」ケイジはそう語っている。

 ただ、完成した映画では、CG処理で炎に燃えたドクロになる為、ゴーストライダーに変身した際のニコラス・ケイジの表情を見ることはできない。しかし、彼は自らデザインしたドクロのようなメイクを施し、目を真っ黒に見せるコンタクトレンズを装着して撮影に臨んでいる。なぜ後にCG映像に置き換えられてしまう顔に、手の込んだメイクが必要だったのか? ケイジにとって理由は簡単だった。共演者のリアクションを引き出すためである。「ゴーストライダーはいわば堕天使だ。
つまり人間とはかけ離れ、恐怖を与える存在でなければならない。“その男はジョニー・ブレイズではない”と僕自身と共演者のイマジネーションを膨らませ、ストーリーにのめり込ませるために必要だったんだ」。

 共演のヴィオランテ・プラシドも「現代の俳優は後に合成されるCGをイメージしながら演技することにも慣れているわ。でもそれは、やはり作り物で本物には勝てないの。あのメイクと黒いコンタクトレンズの効果は絶大だったわ。昆虫か、まるでヘビのような顔と、催眠にでもかけられそうな黒い目のおかげで彼が別人に見えたもの」と話している。さらにキアラン・ハインズもこのメイクについて「ニコラスが雄叫びを上げるシーンがあるんだ。彼を振り返った時に目に飛び込んできた表情にはまるで別世界のもののような強い力を感じたね」とその効果を語る。

 CGをあえて使わず、極限までに拘ったアドレナリン全開のアクションの撮影風景も公開。スタントもバイクアクションもすべてが本物。極力CGは使わず、前作を遥かに上回る緊迫感とスピード感を手に入れることに成功した。そんなアドレナリン全開の究極アクションシーンが出来上ったのである。


 「ゴーストライダー2」は2013年2月8日(金) 丸の内ピカデリー他全国ロードショー
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