直木賞作家・井上荒野氏の小説を映画化した「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」(1月26日公開)。人気俳優の阿部寛と「世界の中心で、愛をさけぶ」行定勲監督が初タッグを組んだことで話題を集めているが、豪華女優陣が顔を揃えている点も注目されている。
そんな本作で大胆な役柄を演じているのが野波麻帆だ。

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 「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」は、艶(つや)という性に奔放に生きた謎の女性と、艶を取り巻く男女の様々な愛の形が、複数のストーリーが交錯していく群像劇で描かれている。

 そこで野波が扮する役柄は、不動産会社に勤務するキャリアウーマンの湊。会社の上司との不倫関係のなかで、艶の最初の夫・太田との関係を持つ。いわゆる二股だが、自分の思いのままに“本当の愛”を模索している。

 劇中で、湊は「誰ともでも初めてする時が一番ワクワクする」という刺激的なセリフを言うが、野波自身も「共感しました」とコメントしており、湊というキャラクターについて「自由だけど、自分を見失わないところに憧れました」と分析している。

 先日、開催された本作の女性限定試写会のアンケート調査でも、湊については「(女性登場人物のなかでも)一番リアルを感じた女性でした」「私もそんな時期があった気がする」など、“今どきの感性をもった女性像”に共感の声が多くあがった。

 また野波は、「僕、真珠が入ってるんだ」と言い放つ引きこもりの太田役を怪演した岸谷五郎と濃厚なラブシーンにも挑戦している。自分の気持ちに嘘偽りのない“愛を確かめる女”を体当たりで挑み、演技派女優として成長目覚ましい、野波の熱演をスクリーンで見届けてほしい。
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