80年代、夢中になって見たTVシリーズと言えば、やっぱり一番は「ファミリー・タイズ」だ。1982年から89年に全米で7シーズン放送され、日本でもテレビ東京系列で、深夜枠ではなく夜10時に放送されていた。
<フォトギャラリー>キュートなマイケル・J・フォックスを名場面と共に堪能!? キートン一家の日常を描いた「ファミリー・タイズ」
テレビ局に勤める父親と、建築家の母親、年ごろの子どもたちといった家族構成のキートン家の日常を描いたシチュエーション・コメディ(シットコム)だが、ほのぼのとしたムードの笑って泣けるストーリーの中に、ひと際ユニークなキャラクターが存在し、番組を引っ張って大ヒットに導いたのが印象的だった。
それは、後に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に主演し、大スターとなるマイケル・J・フォックスだ。彼が演じるキートン家の長男アレックスは、元ヒッピーでリベラリストの両親の下で育ったのに、保守派の共和党支持者で、若いうちから金の亡者という変わり者。家族の中でも浮きまくりだが、キュートなルックスで憎めないタイプのアレックスは大人気キャラクターとなり、フォックスはこの役で3度もエミー賞を受賞している。
学生時代にこの番組に夢中になり、毎週録画しては英語音声で再生し、英語の勉強をしていたのを思い出す。キートン家の人々に加え、隣人たちや、子どもたちの友達や恋人ら、風変わりなキャラクターが次々と登場し、毎回面白い会話が繰り広げられるので、英語の勉強にはもってこいだった(だからと言って、あまり上達はしなかったのだが。苦笑)。特に印象的だったのは、長女マロリー(ジャスティン・ベイトマン)とボーイフレンドのニック(スコット・ヴァレンタイン)の会話。アレックスや次女のジェニファー(ティナ・ヨザース)が成績優秀なのに比べ、勉強が苦手なマロリーは、おしゃれで流行に敏感。ファッション業界で働くことを目指すマロリーは、物凄くワイルドで天然な“リサイクル・アーティスト”のニックとラブラブなのだが、2人ともかなりおバカっぽい話し方で、いつも大笑いしてしまうくらい楽しかった。 シーズンが進むにつれて、成長していく子どもたちのラブストーリーも盛り上がっていくのだが、アレックスと恋人エレンのロマンスには、結構キュンとなる場面があり、コメディというのを忘れるくらいハラハラドキドキさせられた。演じたフォックスとトレイシー・ポランはプライベートでも恋に落ち、結婚して、今でもおしどり夫婦として有名だ。
この番組が出世作となったフォックスは、その後も映画やTVで活躍しながらも、パーキンソン病を患い、現在も病と闘っている。だが彼の演技は常に秀逸で、近年ゲスト出演した「ボストン・リーガル」や「レスキュー・ミー」、「グッド・ワイフ」などで名演を披露し、高い評価を得ている。そんなフォックスが、コメディ・シリーズに本格復帰するというニュースが! 2013年の秋より全米NBCにて放送予定の新作コメディで、フォックスはニュースキャスター役を演じ、ストーリーは彼自身の人生をテーマにしているそうだ。久々にコメディで弾けるフォックスを見ることができたら、「ファミリー・タイズ」ファンにとってはこの上ない喜びになるに違いない。(文:清水久美子)
<フォトギャラリー>キュートなマイケル・J・フォックスを名場面と共に堪能!? キートン一家の日常を描いた「ファミリー・タイズ」
テレビ局に勤める父親と、建築家の母親、年ごろの子どもたちといった家族構成のキートン家の日常を描いたシチュエーション・コメディ(シットコム)だが、ほのぼのとしたムードの笑って泣けるストーリーの中に、ひと際ユニークなキャラクターが存在し、番組を引っ張って大ヒットに導いたのが印象的だった。
それは、後に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に主演し、大スターとなるマイケル・J・フォックスだ。彼が演じるキートン家の長男アレックスは、元ヒッピーでリベラリストの両親の下で育ったのに、保守派の共和党支持者で、若いうちから金の亡者という変わり者。家族の中でも浮きまくりだが、キュートなルックスで憎めないタイプのアレックスは大人気キャラクターとなり、フォックスはこの役で3度もエミー賞を受賞している。
学生時代にこの番組に夢中になり、毎週録画しては英語音声で再生し、英語の勉強をしていたのを思い出す。キートン家の人々に加え、隣人たちや、子どもたちの友達や恋人ら、風変わりなキャラクターが次々と登場し、毎回面白い会話が繰り広げられるので、英語の勉強にはもってこいだった(だからと言って、あまり上達はしなかったのだが。苦笑)。特に印象的だったのは、長女マロリー(ジャスティン・ベイトマン)とボーイフレンドのニック(スコット・ヴァレンタイン)の会話。アレックスや次女のジェニファー(ティナ・ヨザース)が成績優秀なのに比べ、勉強が苦手なマロリーは、おしゃれで流行に敏感。ファッション業界で働くことを目指すマロリーは、物凄くワイルドで天然な“リサイクル・アーティスト”のニックとラブラブなのだが、2人ともかなりおバカっぽい話し方で、いつも大笑いしてしまうくらい楽しかった。 シーズンが進むにつれて、成長していく子どもたちのラブストーリーも盛り上がっていくのだが、アレックスと恋人エレンのロマンスには、結構キュンとなる場面があり、コメディというのを忘れるくらいハラハラドキドキさせられた。演じたフォックスとトレイシー・ポランはプライベートでも恋に落ち、結婚して、今でもおしどり夫婦として有名だ。
この番組が出世作となったフォックスは、その後も映画やTVで活躍しながらも、パーキンソン病を患い、現在も病と闘っている。だが彼の演技は常に秀逸で、近年ゲスト出演した「ボストン・リーガル」や「レスキュー・ミー」、「グッド・ワイフ」などで名演を披露し、高い評価を得ている。そんなフォックスが、コメディ・シリーズに本格復帰するというニュースが! 2013年の秋より全米NBCにて放送予定の新作コメディで、フォックスはニュースキャスター役を演じ、ストーリーは彼自身の人生をテーマにしているそうだ。久々にコメディで弾けるフォックスを見ることができたら、「ファミリー・タイズ」ファンにとってはこの上ない喜びになるに違いない。(文:清水久美子)
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