TVアニメ化も決まり、現在人気爆発中の漫画「進撃の巨人」の作者・諫山創は、大の「ベルセルク」ファンを公言。その諫山が映画「ベルセルク」と、ベルセルクの世界そのものの魅力を「TV Bros.」1/30発売号(東京ニュース通信社刊)で語っている。


無修正R18+版の上映も決定「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」フォトギャラリー

 2月1日(金)から公開となるベルセルク・サーガプロジェクトの「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」。黄金時代篇三部作の最終章となる本作は、原作ファンが待ち望む“蝕”のシークエンスが描かれる。

 諫山は「ベルセルク」の魅力について、「キャラクターの動機がすごく一貫してますよね。最近のストーリーを読んでから、黄金時代篇にさかのぼって読んでみたんですけど、そこで改めて『(流れが)納得できるな』って思って」と語る。

 20年以上に渡り「ベルセルク」長期連載を続ける作者・三浦建太郎をリスペクトしているという諫山。「三浦さんは『自分が生きている間に終わらないかもしれない』みたいなことをおっしゃっていましたけど、でもここまで何かに情熱を注げるのはすごいですよね。僕が言うのもおこがましいですけど。絵を見ても狂気というか、普通じゃないモチベーションで描いているような気がします」。

 壮大なアニメ映画になった「ベルセルク」だが、諫山が生み出した「進撃の巨人」も2013年4月、TVアニメ化が決定している。「僕はけっこう口を挟ませてもらってるんです。今読み直すと“ここはこうしたかった”っていうところがあって、そういうのを挽回する最後のチャンスだと思っているので。三浦先生も、『ベルセルク』の映画化にあたっていろいろ細かい設定を見直されていると聞いて、さすがだと思いました」と尊敬の念を表す。


 最後に三浦氏と自身について比較し、こう述べている。「三浦先生はおそらく自分の人生をかけて『ベルセルク』を描いていくと思うんですけど、今の僕にその覚悟があるかと言われれば…まだそこまでになれる自信はないですね。最近はももクロにやられちゃっているところがって…(笑)。人生を賭けるレベルまでいけるかどうか、今は全然想像つかないです。だからこそ、三浦先生は本当にすごいと思いますね」。

 「TV Bros.」1/30発売号では他に、2013年、嵐を呼ぶ男、ベネディクト・カンバーバッチ特集、「こころ旅」火野正平インタビュー、「新ドラここがヘンだよ! 第1回」などが掲載されている。
編集部おすすめ