革新的な映像とアイディアで世界的に大ヒットした映画「マトリックス」シリーズの監督であるウォシャウスキー姉弟が、シリーズ2作目の「マトリックス リローデッド」(03)と3作目の「マトリックス レボリューションズ」(03)のアイデアが盗作だとして訴えられている。

「マトリックス」ウォシャウスキー姉弟監督、10年ぶりの来日 日本人俳優起用の構想も

 米エンタメサイトeonline.comによると、訴訟を起こしているのは、トーマス・アルトハウスという名のハワイ在住の脚本家。
弁護士をつけず自ら、著作権侵害でウォシャウスキー姉弟とワーナー・ブラザース、そして同シリーズの製作者ジョエル・シルヴァーを相手取り、3億ドル(約270億円)の損害賠償を起こした。

 彼によると、自身の「The Immortals(原題)」という作品を1993年に全米脚本家組合に登録し、アメリカの著作権を1996年に登録したとのこと。2010年まで「マトリックス」シリーズを観ていなかった彼は、本作を初めて鑑賞した時、ヴァーチャル・ワールドを舞台にしていることや、登場人物が首の後ろに取り付けられたプラグでヴァーチャル・ワールドにアクセスできる設定、自身の脚本の主人公ジムの様相が「マトリックス」シリーズでキアヌ・リーヴスが演じたネオに酷似していることを知ったという。

 この件に関してeonline.comはワーナー・ブラザースにコメントを求めたが、回答は得られていない。(後藤ゆかり)
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