世界的大ヒット作『ターミネーター2』で脚光を浴びたロバート・パトリック。冷酷な新型ターミネーターのT-1000役を演じた彼が、最新作『L.A. ギャング ストーリー』(5月3日公開)でT-1000同様に狙った標的を100発100中仕留める、早撃ち名人の老カウボーイを熱演している。


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 『ターミネーター2』T-1000役では、役作りにのめり込み過ぎため、日常生活でも寡黙で冷淡な態度を崩さなかったことが原因で夫人との関係が危うくなったり、現場でもほかのキャストと交流せず、主演アーノルド・シュワルツネッガーからも心配されたりと、ストイックな役作りをすることで有名なロバート。最新作『L.A. ギャング ストーリー』でも徹底した役作りを見せており、「昔の西部劇をたくさん観て、独特の癖や仕草を身に付けた。痩身のカウボーイのように見えるよう14kg体重を落としたんだ」と語り、役柄への思いを馳せている。

 またもう一つの見所はロバート演じるマックス・ケナード巡査と、マックス巡査の部下で若いヒスパニック系のナビダ・ラミレスとの関係だろう。人種差別が横行していた映画の舞台1940年代のアメリカ。そんな社会情勢の中、アメリカ人警官とメキシコ系警官がコンビを組むのだが、この2人には強い絆が結ばれており、いち早く映画を観たマスコミ関係者からも劇中に出てくる2人のストーリーを称賛する声が挙がっている。

 ロバート自身も「メキシコ系と組みたがらない警官が多い中で、マックスはラミレスと組むことに合意したんだ。そあれは大きなストーリーの中に隠れた小さなエピソードだが、とてもいい話で、僕はそれに関わることができて嬉しかったよ」とコメントしており、今回の出演に満足している様子。

 映画『L.A. ギャング ストーリー』は警察や政治家も意のままに操り、L.A.の全てを支配していた伝説の大物ギャング、ミッキー・コーエンと、警察でありながら、その素性を隠しギャング組織に戦争を仕掛けるという密命を受けた実在した男たちの死闘を描いたアクション・エンターテイメント作品。監督は『ゾンビ・ランド』のル―ベン・フライシャー、キャストはジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ショーン・ペン、ニック・ノルティ、エマ・ストーンらが出演。
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