アメリカ発の海外ドラマには面白い番組がたくさんある。それはやはり日本と比べて、かけられる制作費が断然違うためスケールが大きいからであろう。
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古いものから取り上げると、先に犯人を視聴者に示してから、主人公が事件を推理していく姿を楽しむ『刑事コロンボ』。同作品のファンにとっては、『古畑任三郎』は親しみやすい作品である。しかも、『刑事コロンボ』は誰もが知っているシリーズだったので、むしろ『古畑任三郎』を和製コロンボとして楽しめてた人も多かったはず。
次に紹介するのが、上戸彩主演の『絶対零度~未解決事件特命捜査~』とキャスリン・モリス主演の『コールドケース 迷宮事件簿』。主人公が女性で、未解決事件を扱っている上、タイトルの“零度”が“コールド”を連想させる。と思ったら、劇中しっかり未解決事件を“コールドケース”と呼んでいたこともあり、海外ドラマファンの間でも注目のドラマとなった。
北川景子主演の『モップガール』とエリザ・ドゥシュク主演の『トゥルー・コーリング』にもいくつか共通点がある。ヒロインが亡くなった人のために、その人が生きている過去にタイムスリップして、助けようと奔走するストーリーだ。ただ、『モップガール』は原作小説があるため、偶然の一致かもしれないが、このことにより、逆に『モップガール』から『トゥルー・コーリング』に興味を持った人も少なくないかもしれない。
アメリカのドラマには、数々の傑作医療ドラマがあるが、その中でも『ER 緊急救命室』は長寿番組となった超有名作。ヒットしてシリーズ化され、4シーズンとスペシャル版も作られた日本のドラマ『救命病棟24時』と『ER』が同じ“救急救命室”を舞台とし、共にスピード感あふれる演出と、医師やスタッフ、そして患者の人間ドラマに焦点が当てられている。 大ヒットした医療海外ドラマには『グレイズ・アナトミー』もあるが、日本の『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』を見ていると、医師同士の会話、オペの取り合いなど、『グレイズ~』を連想させる部分がいくつかある。
ほかにも、『GM~踊れドクター』の主人公が個性的な医師だという設定と、病気を特定することに焦点を当てたミステリーの要素は、『Dr.HOUSE/ドクター・ハウス』に似ているし、昼の顔は温厚な警察官だが、夜の顔は冷酷な制裁者である『ジョーカー 許されざる捜査官』は、『デクスター~警察官は殺人鬼』を彷彿とさせるものがある。
最初に述べたとおり、海外ドラマファンにとっては日本のドラマに親しみのあるシーンを見ることによって、より作品を楽しめる材料の1つになるのかもしれない。
また、アジアに目を向けると、日本のドラマをオマージュしたと思われる作品が作られることも多く、実際に『やまとなでしこ』『星の金貨』『ドラゴン桜』『結婚できない男』『JIN -仁-』など多くの日本ドラマが韓国でリメイクされたり、『花より男子』や『山田太郎ものがたり』などの日本のコミックが台湾でいち早くドラマ化されたりしてきた。さらに、日本のドラマが影響を受けていると思われるハリウッドでも、逆に日本の作品を基にした映画やドラマが作られていたりする。
どの国においてもクリエイターたちは、世界中の作品を日々研究し、楽しみ、影響を受けつつ、自分の作品に生かしているのではないだろうか。国を越えて、視聴者に愛されるドラマが誕生するのは、喜ばしいことと言えるだろう。(文:清水久美子)
また、長期シーズンを見据えてストーリー展開も枝分かれするようにネタが仕込まれ、ファンを惹きつける。しかし、それが幸か不幸か“ドラマに関して目が肥えている”海外ドラマファンにとっては、日本のドラマを見ると、「あれ? この展開はどこかで見たような…?」と思うことがしばしばある。今回は、そんな作品を集めて紹介してみようと思う。
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古いものから取り上げると、先に犯人を視聴者に示してから、主人公が事件を推理していく姿を楽しむ『刑事コロンボ』。同作品のファンにとっては、『古畑任三郎』は親しみやすい作品である。しかも、『刑事コロンボ』は誰もが知っているシリーズだったので、むしろ『古畑任三郎』を和製コロンボとして楽しめてた人も多かったはず。
次に紹介するのが、上戸彩主演の『絶対零度~未解決事件特命捜査~』とキャスリン・モリス主演の『コールドケース 迷宮事件簿』。主人公が女性で、未解決事件を扱っている上、タイトルの“零度”が“コールド”を連想させる。と思ったら、劇中しっかり未解決事件を“コールドケース”と呼んでいたこともあり、海外ドラマファンの間でも注目のドラマとなった。
北川景子主演の『モップガール』とエリザ・ドゥシュク主演の『トゥルー・コーリング』にもいくつか共通点がある。ヒロインが亡くなった人のために、その人が生きている過去にタイムスリップして、助けようと奔走するストーリーだ。ただ、『モップガール』は原作小説があるため、偶然の一致かもしれないが、このことにより、逆に『モップガール』から『トゥルー・コーリング』に興味を持った人も少なくないかもしれない。
アメリカのドラマには、数々の傑作医療ドラマがあるが、その中でも『ER 緊急救命室』は長寿番組となった超有名作。ヒットしてシリーズ化され、4シーズンとスペシャル版も作られた日本のドラマ『救命病棟24時』と『ER』が同じ“救急救命室”を舞台とし、共にスピード感あふれる演出と、医師やスタッフ、そして患者の人間ドラマに焦点が当てられている。 大ヒットした医療海外ドラマには『グレイズ・アナトミー』もあるが、日本の『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』を見ていると、医師同士の会話、オペの取り合いなど、『グレイズ~』を連想させる部分がいくつかある。
ほかにも、『GM~踊れドクター』の主人公が個性的な医師だという設定と、病気を特定することに焦点を当てたミステリーの要素は、『Dr.HOUSE/ドクター・ハウス』に似ているし、昼の顔は温厚な警察官だが、夜の顔は冷酷な制裁者である『ジョーカー 許されざる捜査官』は、『デクスター~警察官は殺人鬼』を彷彿とさせるものがある。
最初に述べたとおり、海外ドラマファンにとっては日本のドラマに親しみのあるシーンを見ることによって、より作品を楽しめる材料の1つになるのかもしれない。
また、アジアに目を向けると、日本のドラマをオマージュしたと思われる作品が作られることも多く、実際に『やまとなでしこ』『星の金貨』『ドラゴン桜』『結婚できない男』『JIN -仁-』など多くの日本ドラマが韓国でリメイクされたり、『花より男子』や『山田太郎ものがたり』などの日本のコミックが台湾でいち早くドラマ化されたりしてきた。さらに、日本のドラマが影響を受けていると思われるハリウッドでも、逆に日本の作品を基にした映画やドラマが作られていたりする。
どの国においてもクリエイターたちは、世界中の作品を日々研究し、楽しみ、影響を受けつつ、自分の作品に生かしているのではないだろうか。国を越えて、視聴者に愛されるドラマが誕生するのは、喜ばしいことと言えるだろう。(文:清水久美子)
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