10月スタートのフジテレビ月9ドラマは、手個性派俳松田翔太が主演の『海の上の診療所』に決定。診療よりも花嫁さがしに奮闘するトホホな医師を演じる。


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 瀬戸内海には大小あわせて約700の島があるが、その多くは無医島。この問題を解決すべく、瀬戸内海では約50年前から医師や看護師が乗った病院並みの機能を持つ病院船・済生丸が活躍している。本作は、その実在する病院船をモチーフに、船上で共同生活を送る医師や看護師たちの物語を、訪れる島々にまつわるエピソードとともに描いてゆく。

 瀬戸内海を巡る病院船“海診丸”に乗り込んだ若手医師・瀬崎航太は、医師としては優秀だが女性に惚れっぽいという欠点がある。そんな航太は島で恋したマドンナが抱える医療問題を解決するために奔走。しかしドタバタ劇の果てにフラれ、涙を流しながら次の島へ…。そんな「1話=1島=1マドンナ」という基本パターンでドラマは展開していく。

 主人公・瀬崎航太を演じるのは、独特のオーラと存在感を持つ若手屈指の実力派俳優・松田翔太。月9初主演になる彼が、腕は確かだが、美人に弱く、訪れる島々でマドンナに恋をしてはフラれるというトホホな医師を演じる。役柄について松田は「三枚目の医者というファニーな役が楽しみ。離島での撮影ということもあり、キャストとスタッフが家族のようになれたらいいなと思います。温かいドラマになること間違いないです」と期待感たっぷりにコメントした。


 航太のパートナーになる看護師・戸神眞子を演じるのは月9初ヒロインの武井咲。筋が通らないことは大嫌いで、広島一帯を締めていたレディース上がりという都市伝説まであるコワモテな役に、武井は「これまでにない役なのでワクワクします。航太とのやりとりや、2人の関係の変化、美しい島でのロケが楽しみ」と語った。

 島、医者、フジテレビドラマとなると『Dr.コトー診療所』を思い出させるが、ドラマ内でも松田演じる航太は『Dr.コトー』の大ファンという設定で、自らのことを「Dr.コータです」と名乗ったりもする。本作を演出した中江功は『Dr.コトー』や松田が出演した『薔薇のない花屋』も手がけている。松田は「また中江監督と御一緒させていただきたかったので、今回のオファーを受けて感激しています」とコメントを寄せている。

 藤野良太プロデューサーは「もし瀬戸内海の島々を巡るこんな病院船があったら…と構想を膨らませました。風光明媚な瀬戸内海の映像や個性豊かなキャラクターが織りなすドラマは、視聴後に『今週も楽しく頑張ろう』と思ってもらえるエンターテインメント作品になると思います」とコメント。
 
 また「瀬崎航太は、松田さんに今何を演じてもらえれば面白いかを考えながら作りました。これまでの松田さんのクールなイメージを一新し、視聴者から愛されるキャラクターになると確信しています。ヒロイン役の武井さんは、10代でありながら実力と存在感を持ち合わせた女優。芯のしっかりした役柄は本人と重なる部分があると思いました」と起用の理由を語った。


 若手実力派の2人と穏やかな瀬戸内の光景が彩りを添え、今までの医療ドラマとは一線を画すヒューマンラブストーリーがこの秋スタートする。

 『海の上の診療所』は、10月14日21時より放送開始。
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